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2016年4月27日水曜日

2016年4月


『ロボカップ・ジャパンオープン2016愛知』報告
-世界大会まであともう一歩
 



去る325日(金)~27日(日)までの3日間、愛知工業大学八草キャンパスにて、ロボカップ・ジャパンオープン2016愛知が開催されました。今回は、メジャー(大人の部門)とジュニア(19才以下の部門)の同時開催となりました。ジュニアは、全国から213チーム、海外チーム3チームが参加。当アカデミーからは、生徒4チーム10名、講師2チーム2名が出場しました。
 
 
今回の大会では、特にサッカーで多く使用されているリチウム系バッテリーの危険性が問題となり、事前申請・電池検査・充電管理など厳重な体制が敷かれました。また、海外チームが参加したサッカーのオープン・リーグとライトウェイト・セカンダリ・リーグは、世界大会で採用されているスイス方式で運営されました。これは、勝ったチーム同士、負けたチーム同士での試合を繰り返し、全チームの順位を確定する方式です。レスキューは、メジャーのレスキューと同一会場で行われ、ジュニアとメジャーをつなぐ「レスキューブリッジリーグ」のエキシビション大会が初めて行われました。
 
 
 
世界の教育学者が課す課題をクリアするたびに難易度が上がり、年齢の下限が年々上がる中、参加した生徒たちは健闘したものの、世界大会出場にはもう一歩及びませんでした。様々な思いをした、この3日間の経験と学習が今後の活動に活かされることを期待しています。
 
■ロボカップジュニア・ジャパンオープン2016愛知Truthチーム結果一覧

サッカー チャレンジ
ライトウェイト セカンダリIDB (鈴野N・宮崎J)総合4位 (国内3位)
ライトウェイト プライマリEXIT(鷺島Y、小倉S)予選敗退
レスキュー Line
プライマリNXT-SRT(矢頭K・飯塚M)11位
セカンダリZEEK9位
レスキュー Maze
-LINQ7位
ダンス チャレンジ
プライマリrescuejo(西村H、吉備T、竹島I、鈴木T)第3位
*青字はTruth講師チーム


トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス


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2015年度ベーシックⅠ「グリーンシティチャレンジ」結果報告
-トゥルースのロボット・サイエンスが目指すもの-
 
 
  3月21日(月休)飯田橋校で、ロボット・サイエンス1年目ベーシックⅠの一年間のまとめとして、合同卒業競技会「グリーンシティ・チャレンジ」を開催しました。急な欠席もあり、チーム編成を当日入れ替え、最終的には全3チーム(各校1チーム)、8名が参加の競技会となりました。


 2回競技を行い、良いスコアの方を採用しました。いずれのチームも、1回目よりも2回目の方がスコアが上がったことは、とても良い競技経験になったという証明かと思います。また、優勝した日吉チームには、2年目の挑戦となったメンバーも含まれていました。スキル面でも競技における精神面でも成長し、経験が結果として現れました。



 問い合わせやご相談が多い時期ですので、ここで改めて、当アカデミーロボット・サイエンスの学習開始時期についてご説明いたします。当アカデミーのロボット・サイエンスはプログラミング学習を理論的体系的に学ぶコースです。小3生から対象学年としていますが、内容的には高校生まで学べるコースのため、低学年には難しいことを保護者の皆様に説明させていただいております。難しいのは学習内容だけではなく、競技会当日や競技会までのにおける自主的な活動(PC・部品など物の管理、当日や当日までのロボット開発のスケジュール管理など)を自ら実施でき、自分で責任を負えることが大切です。この点がきちんとできていないと、競技会で焦ったり、保護者を頼ってルール違反となったり、負けてしまった結果を受け入れられなくてロボット学習自体を嫌いになったり…ということにつながります。
 

 経験は力になるので、1年間学んでまだ学習姿勢が身についていない場合は、再度同じステップで復習することをおすすめすることもございます。当アカデミーのロボット学習は、自律型のオリジナルロボット製作を通じて、科学技術だけではなく、自立して考えられる論理的思考力、自らの力で問題解決できる能力、自己管理できる能力、コミュニケーション力、チームワーク形成力、プレゼンテーション能力を身に付ける、「チームによるプロジェクト学習」と位置付けておりますことをご理解いただけると幸いです。


トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス


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COCO塾ジュニア講師紹介
-海外経験豊かなバイリンガル講師-
 
「やりたいことは、英語の先にある」をモットーに、COCO塾ジュニアでは、世界で活躍できるコミュニケーション力を身につけることを目的としています。そのため、国際的な感覚を身につけたコミュニケーション力の高い先生が求められます。桜台教室(練馬校内)・日吉本町教室(日吉校内)では、海外での生活経験豊富なバイリンガルの女性講師が50分オールイングリッシュの楽しい英語授業を展開しています。バイリンガルなので、ネイティブと変わらない英語力に加え、生徒の日本語も理解して指導ができます。また、保護者の方々への丁寧な日本語での説明も安心!と好評をいただいています。Akiko先生、Jay先生を紹介します。一緒に英語を楽しく学んでみませんか?無料体験レッスン、受付中です。
 
 
 
Akiko先生
高校時代に1年間アメリカに留学。その後、家族の転勤に伴う形で合計5年間をアメリカで過ごす。現地での生活や子どもを現地校に通わせた経験なども生かして、「英語が好き!」と言ってもらえるような楽しいレッスンを心がけています。中学2年生の母でもあり、日本の英語教育、英検受検についてのご質問やご相談にも対応できます。


 
 
 
 
Jay先生
フィリピン出身。現地の日系IT企業に5年間勤務経験あり。フィリピンでESL/TESL(英語を母国語としない子供達に英語を教えるメソッド)教師コースを終了。ケアギバー国家資格(チャイルドケア・高齢者ケア)保有。自ら経験した外国語を学ぶ難しさと楽しさを生かし、ゲームや音楽を取り入れた楽しいレッスンを心がけています。
 
 
 
 
トゥルース・アカデミー COCO塾ジュニア


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トゥルースの視線【107回】

ブロック・サイエンスの問題解決学習とは?
-推論・実験・検証の学びのサイクル-


「問題解決力とは何か?」 あまりに漠然としていて、捉えどころがないような気もします。一般的に、問題解決力とは、「課題を正しく理解し、解決策を立てて実行する、そして、その結果を検証し、計画の見直しや次の計画への反映を行う能力」を指しているようです。 

また、問題解決力を構成する要素として、次のことが挙げられています。

①課題発見 (現状と目標[あるべき姿]を把握し、その間にあるギャップの中から、解決すべき課題を見つけ出す)

②課題分析 (課題の因果関係を理解し、真の原因[本質]を見出す)

③論理的思考 (複雑な事象の本質を整理し、構造化[誰が見てもわかりやすく]できる。論理的に自分の意見や手順を構築・展開できる)

④計画実行 (目的と目標を設定し、順序立てて計画して確実に実行する)

⑤検証 (計画して実行した結果を正しく評価し、計画の見直しや次期計画への反映を行う)

 教育の世界では、「問題解決学習法(Problem-Solving-Learning)」または「課題解決型学習(PBLProject-Based Learning)」と呼ばれる学習法があります。アメリカの教育学者のジョン・デューイ(1859-1952)によって提唱されました。学習を能動的なものと規定し、知識の暗記にみられる受動的なものを脱却し、自ら問題を発見し解決していく能力を身につけていくことに教育の本質を求めるというものです。ここでは、教師が準備し設計したステップを踏んで学んでいく系統学習ではなく、生徒自身の自発性、関心、能動的な姿勢から、自ら体験的に学んでいく努力の価値を評価していきます。最近盛んに耳にする「アクティブ・ラーニング」(視線97回参照)に当たります。

 当アカデミーの「ブロック・サイエンス」コースでも、「問題解決学習」と呼ぶアクティビティを全ステップで一貫して行っています。簡単にいえば、「困っている人(動物)を助けるものをブロックで作ろう」というものです。例えば、ブロックビルダーⅡ(年中対象)の授業では、野生動物園を舞台にする「アニマル」という問題解決アクティビティを行います。まず、困っていたり不満だったりしている動物の絵を見て、何に困ったり不満だったりしているのか?(課題発見)、なぜ困っているのか?(課題分析)を皆で話し合います。その上で、子供たちは動物園の運営者として、その問題を解決するためには、どのような施設や設備、居住空間を作ったらいいか?(解決のための推論)について意見を出し合います。その上で、各自が自分の考えに沿って制作(計画実行)を行います。制作後、「自分はこう考えてこれを作った。ここはこんな工夫をした」などをクラスのお友達に発表します(論理的思考)。そして、最後に実験をして、その動物の問題が解決できたかどうかを確かめます(検証)。MITメディアラボ名誉教授のシーモア・パパート(視線106回参照)は、自身が提唱する教育理論「コンストラクショニズム」において、出鱈目な試行錯誤ではなく、「推論→実験→検証」という『正しい学びのサイクル』に基づく試行錯誤こそ、意義ある学習となる、と唱えています。

小学生の中学年~高学年の授業では、「ドラムペダルがないので作って下さい」「病院のリクライニングベッドを作って下さい」など、各単元の章末問題として問題解決学習を用意しています。メカニズム(物理・力学)の実験を通しての基本的な原理学習、モデル研究、モデルのモーターによる駆動とプログラミングによる制御を学んだ後に行います。これらの問題は、実際の仕組みを調べないと作れません。ですので、「これまで学んで身に付けた知識や技術と、新たに得た情報を基に問題を解決する」という、まさにOECDが行う国際的な学力調査「PISA」が求める学力(=知識や情報の活用力)を育成するカリキュラムとなっているのです。

トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳


 
トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
http://truth-academy.co.jp/bs/

トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室

トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス





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