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2017年11月25日土曜日

第5回宇宙エレベーター競技会 全国大会報告

日吉校チーム「Saturn (サターン)」 1球差で悔しくも準優勝

11/5(日)神奈川大学横浜キャンパスで、宇宙エレベーターロボット競技会全国大会が開かれました。

年々参加者が増え、今年は全国大会に加え、9/10(日)関西大会・11/19(日)東北大会と3大会が開催されるまでになりました。同全国大会は全112チーム(中高生部門86、小学生部門26)、参加者約400名と最大規模。当日は天気に恵まれ、絶好のコンディションの中、熾烈な戦いが繰り広げられ、小学生部門に出場した日吉校・Saturn(サターン)=写真=は、堂々準優勝に輝きました。


地上3~4mに設置された宇宙ステーションまで、物資に見立てたピンポン玉を時間内により多く運ぶ競技です。昨年度から年齢別(中高生中級部門・中高生初級部門・小学生部門)に部門分けされ、部門ごとに細かくルールが設けられました。今年はさらにルールが変更され、小学生部門では、宇宙ステーションの設置高さが4m⇒3mに、また、運ぶピンポン玉の数が100球⇒50球へと、やや出場者に優しいルールとなりました。

 

Saturnは9月末から活動をスタートし、1度に24球を運べるマシンを完成。1回目の競技では2往復で47個を運び、暫定1位。ミスを犯して減点されるより、そのままの結果で競技終了を待つ戦略を取りました。この戦略には周りの大人たちも感心していました。しかし、後続のチームが50個運び、暫定2位に。そこで、2回目の競技では3往復(2分弱)で50球パーフェクトを狙う作戦で挑戦しましたが、1球だけこぼれ落ちてしまい、宇宙ステーションに運べたピンポン玉は49球。惜しくも2位となりました。まさに1球に泣いた結果となりましたが、1か月余りの活動時間の中で、よく頑張ったと思います。


競技後の「ポスター展示」では、ポスターの前に立ち質問者に答える時間が設けられました。Saturnの前には多くの指導や小学生・中学生の他チームのメンバーからピンポン玉を運ぶ仕組みを中心に質問され、熱心に解説をしていました。また、当日競技解説をしていたOBが熱心にアドバイスしてくれました。


「チームによるプロジェクト学習」を通して、目標を達成するために努力する姿勢と方法・実現への時間管理や役割分担・競技本番の戦略など、様々な「自分で考える力とスキル」を学ぶ良いチャンスとなったことでしょう。この経験をこれからの様々な経験に活かして欲しいと思います。

【小学生部門結果】
優勝  アルティメット・ビスマス(豊洲北小学校・第二辰巳小学校)50pt/2m07s
準優勝  Saturn(Truth Academy 日吉校) 48pt/1m48s
第3位  Project Elevator(レゴスクール湘南C-X) 46pt/3m00s

■ロボットサイエンス
http://truth-academy.co.jp/rs/
■ロボットマスター
http://truth-academy.co.jp/rm/

クリスマス ダヴィンチ・スペシャル 『算数ゲーム大会2017』開催!

アルゴ・トリンカ加減部門・トリンカ四則演算部門
3種目で挑戦者を募集します。!

12 月23 日(土祝)、冬休みサイエンス講座の一環として、頭をよくする算数ゲーム「アルゴ大会」(年少~年長対象、年少さんには難易度高です)、「トリンカ大会」(小学1~3年生対象)を飯田橋校で開催します。

最初は練習から始めますのでリトル・ダヴィンチ在籍生でなくても、参加できます。参加される方には事前にルール表を配布し、当日、練習から行いますが、幼稚園生は少しお家で練習してから参加されることをおすすめします。リトル・ダヴィンチ在籍生は、授業内で取り組んで練習していきます。

「アルゴ」は、数の大小の並びからカードの数字を推理するゲーム。リトル・ダヴィンチでは「アルゴ」をプレキッズから授業に取り入れて、少ないカード枚数から始め、徐々にカード数を増やして推測する力を鍛えています。


「トリンカ」は、ひいた数のカードと四則演算記号を色々組み合わせて正しい数式を作るゲームです。ダヴィンチ・ジュニアⅠの授業では足し算引き算のみで、ジュニアⅡ、Ⅲでは掛け算、割り算も入れて取り組んでいます。+ーのみの加減部門、×÷も入れる四則演算部門に分けて開催します。


例年、保護者のみなさまに審判のお手伝いにご協力いただきながら、行っております。負けて悔しくて泣いてしまう子もいますが、それも成長の一つの過程ですので、
あたたかく見守っていただければと思います。

12月23日(土祝)飯田橋校
『アルゴ大会』午前10:30-11:50
 ブロックビルダ―Ⅰ~Ⅲ、ダヴィンチキッズ・プレキッズ在籍生 

『トリンカ大会 ― 加減部門』午後 12:30- 2:10
 小1年生、ダヴィンチ・ジュニアⅠ在籍生対象       

『トリンカ大会 ― 四則演算部門』午後 2:30- 4:10 
 小2~小3年生、ダヴィンチ・ジュニアⅡ・Ⅲ在籍生対象  

★リトル・ダヴィンチ理数教室
 http://truth-academy.co.jp/lv/

ロボカップ・アジアパシフィック大会に2チーム出場決定!

サッカー「IDB」、「Heavey Weather」が12月タイへ!

来る12月に第1回RoboCup Asia Pacific(http:// www.robocup-ap2017.org/)がタイ・バンコクで開催されます。ジュニア部門の日程は12/13(水)~17(日)。仮登録後、チームの紹介などを映像を含めて紹介する文書をWEB上に載せ、その内容を審査の上、正式に参加できるかどうかが決定されます。Truthからは、レスキューやOnStageのチームも参加を検討していましたが、スケジュールが合わず断念。サッカー・ライトウェイト・セカンダリの2チームが書類審査に合格して出場決定しました!

 

初めての大会で々な不安があると思いますが、熱心に活動してきた両チームですので、アジア・パシフィックの頂点を目指して両チームとも思う存分実力を発揮してくれることを期待しています。

■ロボットサイエンス
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トゥルースの視線【第123回】

加賀ロボレーブ国際大会2017に参加して
~ アメリカ発のロボットコンテストに東日本勢、初参加 ~


去る11/10(金)~12(日)石川県加賀市で「加賀ロボレーブ国際大会 RoboRAVE Kaga Japan 2017」が開催されました。この大会は今年で3年目ですが、Truth Academyが所属するNPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)が東日本での普及を依頼され、今年初めて「RoboRAVE東日本大会」を主催。加賀国際大会にチームを送り出しました。今回の大会では、日本112チーム、中国6チーム、台湾18チーム、シンガポール3チーム、インド1チーム、アメリカ2チームの計142チーム、405人の小学生から高校生が参加。日本でも初めて大阪、東海、東日本から参加し、東日本からは6チーム、14名で遠征ツアーを組んで参加しました。


競技は、Line Following(小~高各部門)、a-MAZE-ing(小・中各部門)、Jousting(小・中各部門)、Sumobot(小~高)、プレゼンを行うRobotovat(中・高)の全5競技9部門が行われました。RoboRAVEが他の競技と異なるのは、練習は何度でもできて、自分で申し出て競技に臨むことができる点。Line Followingは10回まで、a-MAZE-ingは何度でも競技ができ、上位成績5回の合計で予選の得点が決まります。決勝は、8チームのトーナメントで競います。“Today’s Play, Tomorrow’s Pay.”をモットーにしているコンテストだけに、国際代表Russ氏の「さあ、遊ぼう!1・2・3・ワオ!」で開幕した競技会では、子供たちは自由(過ぎるくらい?)に楽しみながら取り組んでいる様子が印象的です。結果は、台湾が圧倒的に強く、ほとんどの部門で上位を独占しました。東日本のチームは、Line Followingとa-MAZE-ingに参加しました。Line Followingの予選では2チームが9位で惜しくも決勝進出を逃しましたが、小学生1チームが決勝に進出し5位。同チームは、a-MAZE-ingでも6位入賞を果たしました。


大会2日目に競技とは並行して、ロボット教育について意見を交換することを目的に、「RoboRAVE 2017 Global Summit」という国際会議が行われました。加賀市市長、加賀市教育長、RoboRAVE International代表Russ Fisher-Ives氏、アメリカ・アジア・インド代表や日本を含めた各国の先生が参加。大会でも子供たちに話をしてくれたNASA太陽系探索部長のJoseph Minafra氏も加わりました。また、ロボカップジュニアに参加している西堀栄三郎記念館の方が、南極探検など多方面で活躍した西堀栄三郎の精神を受け継ぎ、「JARE杯」というロボカップジュニアのレスキューLineをベースした、南極での救助活動などストーリー性のある競技を行っていることを紹介しました。

加賀ロボレーブ国際大会は、宮元陸・加賀市長の肝いりで始まり、空港から会場や宿泊施設の送迎もバスをチャーターして行うなど、加賀市が一丸となって運営しています。市長主催の歓迎パーティーも主要人物や海外チームを招待して、ホテルの会場で行われました。2020年には、世界大会を加賀市で行うことが、プレス発表されました。一方で、まだ大会運営の経験が少ないこともあり、相撲をテーマとした新しい競技のSumobotでは運営が混乱し、1位が22チームになったり、ライントレースしながらピンポン玉を運ぶLine Followingでは、数回に分けて2000個を超すピンポン玉を運ぶチームも出て、用意したピンポン玉が不足して競技ができないチームがあったり、と想定外のことが起きたようです。また、ロボカップジュニアとは異なり、指導者や親の助けが多く目立ち、子供たちの自主的かつ自立した活動を実現する仕組みが構築できていない印象も受けました。

ロボカップジュニアの運営を十数年行ってきたNESTですので、今回の参加で感じたことや改善点などを大会側にフィードバックして、今後さらに楽しくも教育的な意義の高い大会に育つよう貢献し、東日本を含め全国に普及していければと思っています。

■ロボットサイエンス
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■ロボットマスター
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