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2013年12月29日日曜日

2013年12月

ロボカップジュニア2014神奈川西東京&東東京ノード結果報告
-次は FLL & ロボカップ関東ブロック大会だ !-
 
 
 11/23( 土祝) に神奈川西東京ノード、11/24( 日) に東東京ノード大会が、品川の都立産技高専で開催されました。
 
サッカーB オープン、レスキューB、Cospace レスキューの競技は、関東ブロック全体のエントリー数が少なかったため、いずれのノード大会でも行われませんでした。
 
神奈川西東京では、エントリー総数が多かったためダンスの選抜競技が行われました。その緊張の中、「恐竜探検隊」は、見事3 位に。関東ブロック大会の出場を決めました。演技での目立った失敗もなく、大きな恐竜ロボットで印象づけました。上位チームとの差を縮めるために、技術的にさらに高い目標を掲げることが次大会の課題となりそうです。
 
 
レスキューは、昨年世界大会までもう一歩だった「Lightning」が新メンバーを加え、着実に優勝。
 
ノードでは初開催となる新ルールのサッカーB ライトは、トゥルースチーム内での闘いに。長年サッカー競技に取り組む3 人のチーム「MIM」が優勝。
 
東東京では、サッカー、レスキューのみ開催。
 
レスキューでは、初出場の「snake…au」がプライマリで、ベテラン「Amalgam」がセカンダリで優勝。
 
サッカーBライトは高専チームとトゥルースチームのみの対決。なかなかトゥルースチームはマシンが思うように動かない試合が続きました。そんな中、徹底して白線から出ない対策をした「WYVERN」が準優勝しました。
 

 サッカー、レスキューのブロック大会出場チームは、12 月初旬の茨城ノードエントリー〆切まで発表されません。望みを持って、マシンを磨いて待ちましょう!
 
 
12 月下旬はベーシックⅡ諸君が出場するFLL も開催されます。はらはらドキドキの年末となりそうです。
 
 

東東京ノード大会結果
サッカーBライトウェイト
優勝 Gcraud Air
準優勝 WYVERN
レスキューAプライマリ
プライマリ 優勝 snake…au
準優勝 World Rescue
3位 ダブルフレンズJ
セカンダリ 優勝 Amalgam
準優勝 Acro
3位 ケルベロスG
ベストプレゼンテーション賞
サッカーAライトウェイト  レイス=コロンブス
サッカーBライトウェイト Enurta
レスキューAプライマリ snake…au
レスキューAセカンダリ Amalgam
神奈川西東京ノード大会結果 
ダンスチャレンジ プライマリ
優勝 しんかい探検隊
準優勝 伊達政宗
3位 恐竜探検隊
サッカーBライトウェイト
優勝 MIM
レスキューチャレンジ
プライマリ 優勝 Lightning
準優勝 Silent
3位 TRy
セカンダリ 優勝 progress
準優勝 H2O
3位 titanium
ベストプレゼンテーション賞
ダンスチャレンジ 恐竜探検隊
サッカーAライトウェイト LECK
サッカーBライトウェイト MIM
レスキューAプライマリ Lightning
レスキューAセカンダリ O2
赤字=当アカデミーチーム
 
 
 
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自律型ロボット講座プログラミング入門
-東京・多摩・埼玉の3会場で2月に開催!-
 
 
 NEST主催のロボットプログラミング講座を2月に開催いたします。
 
6月に開催した際は、いずれの地区も満員になり、急遽追加会場も設けました。
基礎から学べる講座なので、初心者はもちろん、来春から新たにロボット学習を始めたい諸君にもぴったりの講座です。
 
●NEST自律型ロボット講座プログラミング入門●
 
【日程/場所】
1)東京地区:2/2(日)㈱ナリカ4F(御徒町駅)

2)埼玉地区:2/9(日)埼玉会館(浦和駅)

3)多摩地区:2/23(日)八王子学園都市センター(八王子駅)
  ※いずれも同じ内容で実施します。

【時間】10:00~16:00(昼休憩含)※各会場共通

【対象】小学3年生~中学生【定員】各会場20名

【申込】2014年1月7(火)13:00~受付開始

 NESTホームページ http://www.npo-nest.org/または申込用紙をファクス

【参加費】会員5,250円 一般6,300円
 ※ロボットは持ち帰りできません
 
 
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2013年度 第2回「算数・数学思考力検定」
-2/15(土)日吉校、2/16(日)飯田橋校で実施-
 
 
 
 年3回行われる「算数・数学 思考力検定」の2013年度第3回が、2014年2月15日(土)日吉校、16日(日)飯田橋校にて実施されます。
 
公開会場となっている当アカデミーでは、どなたでも受検できます。
 
この検定試験は、算数・数学について世界が求めるPISA型の単元横断型の総合力を判定し分析するものです。対象は小1~中3。10級~3級まで受験できます。
 
申込〆切は2014年1月14日(火)です。別途お知らせでお申込下さい。
 
 
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トゥルースの視線【83回】
進化するロボットと人間社会との関係②
ロボット工学三原則

 


201010NHKスペシャルで「無人戦闘機―貧者の兵器とロボット兵器」を見て驚いたことを思い出しました。安全な米軍の施設の中で無人戦闘機に搭載したカメラが捕えた映像をモニターで見ながら操縦士が戦闘機を操り、標的を攻撃するのです。現実は、テロリストの顔まで識別できる程の高性能カメラ画像を見つめ、確実に仕留めたかどうか確認するために着弾して人間が粉々になるシーンまで見続けなければならないことによって心的外傷ストレス症候群(PDSD)に陥る兵士が少なくないとのことですが、当時はまるでテレビゲーム感覚で戦争しているように感じて戦慄を覚えました。


 米国が最初に無人戦闘機で人を殺害したのは2010年のアフガニスタンとされています。今では、無人航空機(USV)市場に、欧米やイスラエルの大手メーカーに加え、北欧やパキスタン、中小零細企業までが参入し爆発的な勢いで市場は拡大しているそうです。

 しかし一方で、国連人権理事会が依頼した専門家チームの調査では、2004年以降パキスタンの3ヵ国で少なくも479人の民間人が犠牲になっているとのこと。パキスタンでは死者2200人のうち少なくとも400人が民間人、さらに200人が非戦闘員、アフガニスタンの死者は58人、イエメンでは少なくとも21人という調査もあり、リビア、イラク、ソマリア、パレスチナ自治区ガザでも調査を進めているそうです(10/23朝日新聞)。

 今年2TEDカンファレンス、SFスリラー作家ダニエル・スアレース『殺しの判断をロボットにさせてはいけない』(Eテレ10/28放映)のプレゼンテーションには、もっと大きい恐怖を感じさせられます。「人間殺害の決定をロボット自体が行う完全自律型殺傷機能」について語られているのです。201211月に米国防総省が、すべての殺害に関する意思決定に人間の介在を義務付ける命令を出しました。しかし、これは、技術的には人を要する訳ではなく、そこに人間を介在させることをわざわざ選択したことを意味します。

 スアレース氏は、遠隔操作の無人機が一旦配備されてしまうと、意思決定を人の手から兵器そのものへと押しやる要因を3つ挙げています。

●無人機が撮影する映像が膨大になること(2011年には30万時間)。人間が確認できる量をはるかに上回り、視覚情報分析ソフトの力が必要となり、機械が人間に注目すべき所を指示するようになる。

●電磁波による妨害(2011年イラン軍によるGPS信号のなりすまし攻撃で無人機と遠隔操作者との通信が途絶えてしまった)。これに対抗するために、無人機が作戦目的を把握し、人間の導きなしに新しい状況に対応するようになるだろう。

●まことしやかな関与否定。グローバル経済の中、無人機の設計が工場で模倣され裏市場へと拡散する可能性も高い。小国家や犯罪組織、民間企業、さらに有力な個人さえ入手でき、匿名での攻撃が可能となるので、見えない敵との戦いになる。

 また、途上国よりハイテク社会の市民の方がより大きくロボット兵器の危険にさらされている、と指摘しています。自律的兵器が標的を探すための絶好な材料は、「データ」。携帯電話の位置情報、電話の会話から集められるメタデータ、ソーシャルメディア、電子メール、金融取引、交通機関や移動のデータなど、膨大なリアルタイムデータが蓄積されているからだと。

 完全自律型の無人戦闘機は民主主義の危機を招くだろうと、憂慮しているスアレース氏はこう結んでいます。

 「私たちは 殺人ロボットの開発と配備を禁止する必要があります。 戦争を自動化する誘惑に負けないようにしましょう。 独裁政府や犯罪組織は間違いなくその魅力に屈するでしょうが、 私たちはその同類にならないようにしましょう。自律ロボット兵器は、あまりにも強力な力をごくわずかな人の手に集中させることになります。 そして、 民主主義制度を蝕むものになるでしょう。 民主主義のために殺人ロボットは、フィクションだけのものにしておきましょう」

 ここで今一度、SF小説短編集『われはロボット』(1950)で著者アイザック・アシモフが唱えた「ロボット工学三原則」を振り返ってみたいと思います。

 第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

 第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

 第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
 
 
トゥルース・アカデミー代表 中島 晃芳


 
 
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