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2017年7月28日金曜日

NESTロボコン2017

ICT夢コンテスト受賞「NESTロボコン2017」をこの夏イチバンの思い出に!

-競技見学、プログラミング体験、国際的なロボコン紹介など盛りだくさん-


 今年で13年目の「NESTロボコン」は、8月20日(日)東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパスで行います。当アカデミー、ロボット・サイエンス在籍生は7月から各チャレンジに向けて対策活動に励んでいます。

 NESTロボコンは、競技にエントリーしていない諸君も楽しめます。
様々な自律型ロボットを見ることができる競技見学はもちろん、ロボコン・プログラミング体験講座(要予約・有料)や世界的なジュニア向けロボコンの紹介コーナー、経験豊富なロボコン出場経験者たちとの触れあい、ロボコンに強い都立産技高専の学校の雰囲気を知る・・・など!「これからロボットを学んでみたい」、または「大きくなったらロボット作りたい!」と思っている諸君も是非、遊びに来て下さい!


 今年の競技のルール変更点を簡単にご紹介。NESTオリジナル競技「Kokohore!Wan Wan!」(初級向け)は、昨年から増えた宝玉が眠っている洞窟エリアが、今年のルールから壁で囲まれます。壁に囲まれたエリア内で、各参加者が製作した名犬ポチロボットがどのように宝を発見するか?対策するためのセンサーやプログラムの多様化が期待されます。


 サッカーは昨年まで、ビッグフィールドで5台vs5台の競技を行ってきましたが、今年から、ロボカップ・ジュニア本戦と同じリーグに分かれ、2台vs2台で競技します。「ワールドリーグ・オープンウェイト(WLO)」「ワールドリーグ・ライトウエイト(WLR)」「日本リーグ・ビギナーズ(NL)」の3リーグで競技します。NLはサッカー初級向けでレゴマシンが多く、WLR・WLOは本格的な自律型ロボットで、パワー溢れるサッカーを見ることが出来ます。
 
熱気あふれるNESTロボコンに、ぜひ、足を運んで下さい!


【NESTロボコン2017開催概要】
◆開催日:
 2017年8月20日(日)9:00~17:00予定
 ◆開催場所:
 東京都立産業技術高等専門学校・品川キャンパス
  https://www.metro-cit.ac.jp/
 ◆競技:※事前エントリー制
① Kokohore! WanWan!:初級者向けオリジナル競技新バージョン
② レスキューチャレンジ:ロボカップジュニア・レスキューLineルールの要素をとりいれたオリジナルルールで!
③ サッカーチャレンジ:ロボカップジュニアに準じた3リーグで開催。2対2のロボットサッカー競技!
  ※競技見学は自由(無料)。ぜひ、応援に来て下さい!
 ◆ルール:NESTホームページhttp://www.npo-nest.org/で公開中!
 ◆同時開催【予定】
 ・『RoboRAVEプログラミング体験講座』(有料、要予約)
 ・『ロボカップジュニア2017名古屋世界大会報告』



ロボットの鉄人2017

ロボカップ2018を目指して、本格的に始動!

-2泊3日の本気のロボコン対策合宿、今年はRoboRAVE関東大会も開催!-


 今年で9年目を迎えるロボット開発のための合宿「ロボットの鉄人2017」を9/16-18に開催します。
ロボカップジュニア・レスキュー、サッカーで世界大会を目指す諸君たち向けに、同世界大会出場経験のある高専生・大学生・大学院生の経験豊富な先輩たちから直接指導してもらえる貴重な機会です。日本リーグ・ワールドリーグの各リーグ向けに、参加者諸君たちの希望に応じて講座スケジュールを組みます。「自分のロボットを、こんなふうに強くしたい!」と、熱い意志・希望がある諸君を募集します!


 初級者向けには、6月から活動開始しているNESTの新プロジェクト「ロボコン・ビギナーズ・プロジェクト」の活動も同時開催。11月に石川・加賀で行われるRoboRAVE国際大会出場に向け、ロボット製作・対策活動をすると同時に、最終日の9/18は同会場で、関東初の「RoboRAVE関東大会2017」を開きます。


 また、最終日には徐々に参加者が増えてきた今年で3年目の「NESTロボカップOB会2017」も同会場で開催!ロボカップジュニアに参加したという共通体験を軸に社会に出ても強く広くつながっていくネットワークづくりの第一歩として、この場を設けています。積極的にご参加ください!
いずれも詳細は、http://www.npo-nest.org/ に近日公開予定。


【ロボットの鉄人2017 開催概要】(予定)
■開催日:9月16日(土)~18日(月祝) 2泊3日 
■定員:30名  
■参加費:37,800円(宿泊・食費込)
■開催場所:国立オリンピック記念 青少年総合センター(代々木) http://nyc.niye.go.jp/
■募集対象:小学5年生以上 (ロボット、PC持参できる方)
■申込:8月8日(火)~NESTのHPhttp://www.npo-nest.org/ で

【NESTロボカップOB会2017 開催概要】
◆開催日時 : 9 月 18 日 (月祝) 17 : 30 ~ 20 : 00
◆開催場所 : 国立オリンピック 記念青少年センターカルチャー棟 2 階レストランとき
◆対象 : 高校生以上 (ロボカップ 出場経験者、 指導者、 保護者)
◆会費 ( 予定 ) :1,500 円~ 3,000 円
◆申込 : 鉄人 2017 と同時に NEST のHPhttp://www.npo-nest.org/ で

トゥルースの視線【120回】

1AI・人工知能EXPO

-人工知能との共生-

 

6/28(水)~30(金)東京ビッグサイトで、「第1AI・人工知能EXPO」という展示会が開かれました。ディープラーニング、機械学習、ニューラルネットワーク、自然言語処理、ビッグデータ、AIアプリケーションなどのサービスを提供する企業110社が出展。6/26にプロデビュー以来29連勝を達成した、14歳のプロ棋士・藤井聡太四段が人工知能を用いた将棋ソフトを使って技の研究を行ってきたことと重なって、テレビのニュースなどでも取り上げられ大きな話題となりました。私も初日に足を運びましたが、まさに立錐の余地もない混雑ぶりで大盛況でした。

 最初に目を引いたのが、ショッピングカートにカメラ付きのロボットを搭載し、カートに入れる際に食材を認識し、その食材を使ったレシピを紹介してくれる「ロボットコンシェルジュカート」。ビデオカメラの映像から、道路を走る車の状況を分析したり、人の動きを分析したり、不審者を割り出したり、性別・年齢・幸福度などを判定したりするものもありました。私の年齢もAIに見事当てられてしまいました。また、4か国語が話せるバーチャルロボットや、インターネットに接続されたスマートフォンやディスプレイ、テレビなど表示デバイスを選らばない、AIと映像によるバーチャルロボットも多くの人の関心を集めていました。受付用や接客用にはとても親しみやすい感じがします。AI搭載ロボットのKibiro(キビロ)や、ロボカップでも使用されているNAO(ナオ)、Pepper(ペッパー)などのリアルなロボットもデモンストレーションしていました。

LINEFacebookなどのSNS上で、テキストや音声を通じてユーザーがまるで生身の人間と話すような感覚でチャットできる自動会話プログラムである「チャットボット」も多く出展されていました。コールセンターなどでの利用を目指しているようです。自然言語処理(人間が日常的に使っている自然言語をコンピュータに処理させる一連の技術)も多数見られました。特に面白いと思ったのは、「テキストマイニング」という技術。通常の文章からなるデータを単語や文節で区切り、それらの出現の頻度や共出現の相関、出現傾向、時系列などを解析することで有用な情報を取り出す、テキストデータの分析方法だそうです。「見える化エンジン」というのが凄いらしく、この業界でNo1。まず、日報や自由記述のアンケート、コールセンターでの顧客との記録、メーリングリストやSNSのログなど、自然文の蓄積の形で存在する膨大なデータを取り入れ、単語ランキングや主語述語や修飾語の係り受けランキング、出現頻度を分析し、単語同士の関連マップや比較マップ、時系列グラフや急騰グラフなど、様々な出力ができ、レポート作成も自動でできるとのこと。

また、パソコンの作業をAIが自動的にやってくれる「RPARobotic Process Automation)」。ロボットによる業務自動化の取り組みを表す言葉で、「デジタルレイバー(Digital Labor)」や「仮想知的労働者」とも言われます。AIが反復によって学ぶ「機械学習」という技術を用いたソフトウェアが、人が行っているアプリケーションの操作を自動化ツールでマクロ化し、そのマクロファイルが作業を代行するというイメージだそうです。これによって作業時間が大幅に短縮できます。ロボットは自ら辞めることはありませんし、24時間休みなく働き続けることも可能。同じ間違いを繰り返すこともありません。人の手による作業より遥かに正確です。

 今回のAI・人工知能EXPOでは、ロボカップの提唱者である北野宏明氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長・所長)が基調講演を行ったそうですが、残念ながら出席できませんでした。北野氏は、自動運転車などの「都市の拡張としてのAIRobotics」と「人間の拡張としてのAIRobotics」とがあると指摘しています。「2050年までにFIFAワールドカップのチャンピオンに勝利する完全自律型ロボットを開発する」というロボカップは、人間の「物理的能力」を拡張するものです。最近では、AIが音楽を作曲するなど、人間の「創造性」を拡張できる段階に達してきたと。さらに北野氏が新たに提案しているのは、「科学するAI」。科学的な発見は人間よりも膨大な情報や論文を分析できるAIの方がはるかに適していると言う。そして、「2050年までにノーベル(生理学・医学)賞に値する主要な科学的発見をできる人工知能システムを開発する」ことを新たな目標に掲げています。

 まだまだ人工知能は不完全で、人間が行っていることを模倣し代行している段階です。人工知能が人間の能力を凌駕し、人類が人工知能と融合して人類の進化速度が無限大に到達したように見える瞬間に到達する「シンギュラリティ(技術的特異点)」が2045年に起こると言われています。人類は、どのように人工知能と共存・共生していったらよいか、いよいよ真剣に考えなければならない時期になったようです。

 



トゥルース・アカデミー 代表 中島晃芳
 
 
 
 

トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
http://truth-academy.co.jp/bs/

トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室
 
トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス