>

2012年12月8日土曜日

2012年12月

2012Truth合同練習会報告
大会目前!緊張感高まる最終調整に!


12月15日(土)・16日(日)のロボカップジュニアノード大会、12月23日(日)ファーストレゴリーグブロック大会(FLL)が目前に迫っています。12月2日(日)川崎生涯学習プラザに、両大会に出場予定の当アカデミーのチームが集結して「2012Truth合同練習会」を開催しました。約60名の生徒が参加し、15名の父母スタッフのご協力により運営しました。

合同練習会では、大会本番での一日の流れを体験できるよう、ロボットの調整から車検、プレゼンテーションなど本番同様の形式で行うようにしています。

FLLでは、プレゼンテーションのリハーサルと競技を行いました。ロボットの大会に参加すること自体が初めての生徒がほとんどです。「高齢化社会」という難しいテーマに対し、一生懸命調べ、パワーポイントなどで資料を作成し、準備をしています。しかし、やはり本番は緊張するもの。少しでもその雰囲気に慣れてもらうため、審査員もつけて本格的に行いました。ご父母の皆様も一緒に改善点など意見を出し、各チーム課題が見えてきたことと思います。


サッカーチームで見えてきた課題は「チームワーク」。1人1台のロボットを製作しているチームがほとんどなので、つい、自分のマシンの調整だけに必死になりがちです。チームでの戦略、協力体制で勝負はより強さを増します。大会までの残された時間はぜひ、チーム力の向上に注いでほしいと思います。

レスキューチームは「学び合う環境」が課題に。ここ数年、世界大会出場チームを輩出しているレスキューなのに、上位チームとそれ以外の差が歴然と出て、トゥルース伝統の“学び合う文化”が引き継がれていないようです。学びが広がることにより、より新しい学びが生まれ、刺激があるもの。大好きなロボットに情熱を傾ける仲間同士だからできる「学びの交流」を復活させましょう!


有志のダンスチームは、審査員をつけての本番に近いインタビューリハーサルから。これまで学んだこと、先輩から得た知識を取り入れたロボット・演技構成なので伝えたい内容は十分に感じられました。しかし、パフォーマンスでは全くロボットが動かず。開発が追いついていないようです。開発計画、スケジュールの重要性を痛感できたことでしょう。まだ時間があります。頑張りましょう!

今年も多くのご父母の方々にスタッフとしてご協力いただきました。父母の皆様方の支えが、何よりも生徒たちの原動力になります。また、各大会の教育的意義を、正しくかつ有効に導いていくためにも、ご父母の皆様の大会への深い理解とご支援が必要です。今後ともよろしくお願いします。


<トゥルース生が参加するロボット予選会 開催概要>

■ロボカップジュニア神奈川・西東京ノード大会
12月15日(土)都立産技高専(りんかい線品川シーサイド駅)
http://blog.goo.ne.jp/rcjj-kanagawa-nishitokyo/
■ロボカップジュニア東東京ノード大会
12月16日(日) 都立産技高専(りんかい線品川シーサイド駅)
http://blog.goo.ne.jp/east-tokyo/
■ファーストレゴリーグ(FLL)東日本第2ブロック
12月23日(日)埼玉大学(JR埼京線「南与野駅」からバス)
http://www.firstjapan.jp/



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


2012年度第2回「算数・数学思考力検定」結果発表
- 全員合格!おめでとう! -

去る11月に行った2012年第2回「算数・数学思考力検定」の結果が発表されました。
今回は全員合格。中には小学3年生にもかかわらず小6レベルの問題に挑戦して合格した子や、満点で合格した子もいました。皆、よく頑張りました!

普通の計算や文章題などが出題される算数の試験と比べて、一ひねりも二ひねりもされて多様な観点から思考力を判定する試験です。また、観点別の成績分析もしてくれるので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみて下さい。

次回は、来年2月になります。詳細は追ってご連絡したします。

<算数・数学思考力検定 合格一覧>

受検級名前学年教室
6級片岡K君小3練馬
7級加藤K君小4日吉
朝田J君小6日吉
8級矢頭Kさん小3飯田橋
9級岡村R君小2練馬
黒澤A君小3飯田橋
10級森山S君小2飯田橋
増田Y君小2練馬
 
 
 
 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


★トゥルースの視線(第74回)★
日本のICT教育の現状
教育のガラパゴス化の不安はないか


 「海外の数学電卓は当然  日本は手計算重視」という記事が、10/18朝日新聞に載っていました。教科書研究センターが行った算数・数学の教科書に関する国際比較調査結果を紹介する記事です。調査の対象は、主要国と経済開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)での上位国を含め11カ国。報告書によると、ほとんどの国の教科書で、電卓やパソコンの表計算、作図ソフトなどのデジタル機器を使った内容が頻繁に登場しているのに比べ、日本の教科書ではデジタル機器の扱いがほとんどなかったとのこと。

 記事では調査に加わった長崎栄三教授(静岡大大学院教育学研究科)の言葉を載せています。「デジタル機器をうまく使えば、作図や計算の労力は最小限にして、考えることに集中できる。日本もデジタル機器の活用をもっと考えてもいいのではないか」と。

 PISA2009では、19カ国を対象に『デジタル読解力』の調査が試験的に導入されました。

「情報へのアクセス・取り出し」では、複数のナビゲーション・ツールを利用して、多くのページを横断しながら特定のウェブページにたどり着き、特定の情報を見つけ出す技能が求められます。「統合・解釈」では、リンクを選択しテキストを収集・理解するプロセスにおいて、テキストの重要な側面を読み手自身が構築する必要があります。「熟考・評価」では、情報の出所や信頼性、正確さを吟味・判断しなければなりせん。

この結果はとても興味深いものです。

■すべての国で、女子が男子よりも得点が高い。
■読書活動が活発になるほど、デジタル読解力の平均点が高い。
■自宅にコンピュータがあり、利用している生徒の方が得点が高い。
■「メールを読む」「ネット上でチャットをする」ことは、デジタル読解力と関連性がない。

日本は4位でした。日本の特徴は以下のように指摘されています。

●上位と下位の人数が少ない。
●家庭の経済状況や教育環境の違いが読解力に影響する程度が他の国と比べて小さい。
●国語、数学、理科のいずれの授業でもコンピュータを使用していないという生徒の割合が、参加国中もっとも多かった。
●「表計算ソフトを使ってグラフをつくることができる」は、回答した17国中12位。
●「マルチメディア作品を作ることができる」の割合はもっとも少なかった。

以前にも紹介いたしましたが、教材の展示会を見ると海外と日本の教育現場における現状には隔世の差があります(視線49回・50回参照)。教育現場にICT教育を急がないと、教育のガラパゴス化を招き、日本の子どもたちが世界から取り残されてしまうのではないか?という不安はぬぐえません。

トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳


【参考文献】
OECD生徒の学力到達度調査 2009年デジタル読解力調査~国際結果の概要
(文部科学省国立教育政策研究所)



2012年11月15日木曜日

2012年11月

今年の世界大会はオランダ。輝け!トゥルース生たちよ
― ロボカップジュニア2013いよいよ開幕 ―

まだ6月メキシコ世界大会の思い出が鮮明に残っている中、来月15日(土)神奈川・西東京ノード大会(予選会)を皮切りに、関東圏内におけるロボカップジュニア2013の熱戦の火ぶたが切られます。

2012大会よりロボカップジュニア(18歳以下)の大会が、大学の研究室を中心としたロボカップ・サッカー、レスキュー、@ホーム(これらは「シニア」と呼ばれています)の大会と切り離され、3月末に行われるようになりました。しかし、2013大会では玉川大学(東京都町田市)がジャパンオープン開催の名乗りを上げ、20135GWにジュニアとシニアの合同開催となりました。玉川大学は、@ホーム部門において2010シンガポール大会優勝、2012メキシコ大会準優勝に輝いています。

また、2013大会より、これまで関東ブロックに所属していた群馬ノード(支部)と埼玉ノードがそれぞれブロックとして独立しました。全国的に小ブロック化が進行しているので、その一つの流れと言えるのではないでしょうか?このことにより、関東ブロックに所属するノードは、東東京、神奈川・西東京、千葉、茨城の4ノードとなります。
当アカデミー日吉校のチームは神奈川・西東京ノード大会に、練馬校と飯田橋校のチームは東東京ノード大会に出場します。


2012大会では、ジャパンオープンに10チーム、世界大会には4チームが選抜されました。レスキューAでは世界大会出場3チームが全て決勝に進出し、内1チームは個別チームとスーパーチームの両部門で優勝。サッカーAライトウェイトでは、スーパーチームで3位。輝かしい記録を残すことができました。

果たして今年は、どのような活躍を見せてくれるでしょうか?とても楽しみにしています。
 
なお、今年はロボットサイエンスの授業カリキュラム再編成に伴い、各校からダンスチームを出場させることができませんでした。しかし、女子2名を含む有志がチームを結成し、9月に行った「ロボットの鉄人」合宿から活動を始めています。

当アカデミーは、毎年全国で最も実績を上げているロボット教室です。皆様の応援、よろしくお願いいたします。


★当アカデミーからの出場チーム一覧★

ノードチーム名氏名学年教室
ダンスチャレンジ (プライマリ)
東東京i-Wedding飯山 T中1日吉
高橋 R中1
宮下 R中1
石崎 R小5練馬
末村 E中1飯田橋
戸井田 K中1
サッカーAライトウェイトチャレンジ (プライマリ)
神奈川・西東京チーム心拓宮﨑 J中1日吉
ムシェ J中1
久保寺 M小6
chaser菅原 K中2日吉
鈴木 A中2
武匠瀬戸 I中2日吉
菅谷 S中1飯田橋
東東京サムライS井上 S小5飯田橋
近藤 R小5
WIMAX
 とんでます
林 T中2飯田橋
梶 H中1
サイレンズ駒場 D小5飯田橋
福島 N中1
Mercurius柳澤 Y中2練馬
杉浦 S中1
Supermarket初貝 K中1練馬
太田 T中1
サッカーAライトウェイトチャレンジ (セカンダリ)
神奈川・西東京AIツインズ赤荻 D高1日吉
井下 N中3
東東京ストライカー
カスタム
武井 Y中2練馬
松村 K中2
佐々木 S中2
最強
 キッカーズ
鈴野 N小6飯田橋
大豆生田T高2
サッカーAオープンウェイトチャレンジ 
東東京コジョチーノ望月 Y中2練馬
飯田 K中3
レスキューAチャレンジ (プライマリ)
神奈川・西東京neos新美 S中2日吉
鈴木 Y中2
浜辺 K中2
R3植田 Y小6日吉
荒川 T小6
東東京B2岩田 S中1飯田橋
寺島 H中1
レスキューAチャレンジ (セカンダリ)
神奈川・西東京Amalgamζ小林 A中3日吉
川端 Y中3飯田橋
√H塙 K中2日吉
萩原 T高1
AIbot角田 W中3日吉
天城 K中3
飯島 I中3
東東京Battery平澤 R中2練馬
佐藤 H中2
T.A.R.寺尾 F中3飯田橋
安倍 S中3
Amalgam φ畝本 R中3飯田橋
駒場 K中3
レスキューBチャレンジ
神奈川・西東京Inertia持田 S高1飯田橋
清水 S高3日吉

 ≪ロボカップジュニア2013開催概要≫

■神奈川・西東京ノード大会:
1215日(土)都立産技高専品川キャンパス

■東東京ノード大会:
1216日(日)都立産技高専品川キャンパス

■関東ブロック大会:
331日(日)都立産技高専品川キャンパス ※予定

■ジャパンオープン2013
53日(金)~5日(日)玉川大学(東京都)

■ロボカップ2013世界大会
624日(月)~30日(日)アイントホーフェン(オランダ)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


アルゴ大会・トリンカ大会を冬休みに開催!
- 理数脳を競う算数ゲーム大会 -


12月23日(日・祝)、冬休みサイエンス講座の一環として、リトル・ダヴィンチ理数教室では、頭をよくする算数ゲームを用いて、「アルゴ大会」(年中・年長対象)、「トリンカ大会」(小1~小3対象)を開催します。

理数教室在籍生(参加費無料)でなくても、Truth生であればどなたでも参加できます。(参加費:2,100円)

アルゴとトリンカは、書店でも販売していますので、ご家族で練習をしていただき、ぜひご参加ください。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


SNSを活用して情報発信力を強化します
-トゥルースのFacebookページがスタート!-


教室の情報をより多く、より早く配信できるように、Facebookページを立ち上げました。

Facebookに参加していらっしゃるご父母の皆様に「いいね!」をクリックしていただけると、さらに多くの方々にご覧いただけるので、ぜひご協力をいただければ幸いです。

また、これまでホームページ内に掲載してきました「Truth通信」と「トゥルースの視線」をブログとして独立させました。こちらもご覧いただければと存じます。

<Truth AcademyのFacebookページ>



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


★トゥルースの視線(第73回)★
環境教育プログラム幼児版が日本に上陸!
-幼児向けプロジェクトワイルド指導者養成講習報告


アメリカで開発された環境教育プログラム「プロジェクトワイルド」の幼児向けカリキュラムが、平成25年度から日本に導入されることになりました。それに先駆け、10月に行われた指導者養成講習会に参加してきました。東京会場はすでに満員となっており、大阪会場の方に出向かなければならないほど人気だったようです。

「プロジェクトワイルド」は、当アカデミーの夏期特別授業や、NEST主催サイエンス・キャンプのプログラムの中でもたびたび導入しています。

「自然や環境のために行動できる人」の育成を目的としていますが、アクティビティはそんな堅苦しいものではなく、子供たちにとっては「楽しい!」とまず印象に残る内容に仕上がっています。幼児から大人までを対象とした、100以上ものアクティビティがあります。その中から幼児向けのものを抽出し、さらに幼児に実施するうえでの工夫の仕方や追加アクティビティの紹介などでまとめられたのが、今回のテキスト「Wild About Early Learners」です。同テキストの著者であり、米国アイダホ州プロジェクトワイルドのコーディネーター、ロリ・アダムス氏が来日しての講習会という貴重な機会でした。

アクティビティに入る前にロリ先生が語ったのは「家庭での学習」の重要性でした。復習や宿題ではなく、どんな活動でも、その日経験したことを家庭で親に話し、親と共有する時間を持つということです。幼児には、活動内容を記憶しておくことや、文字で記録するのが難しいので、絵で描いたり、見つけた植物を貼りつけたり、自由に使える「ジャーナル(活動日誌)」を用意します。その作り方を、不要となったチラシや紙で制作することから始めました。


様々な活動をロリ先生の指導のもとで体験していきましたが、いずれのアクティビティにも楽しげなグッズや、ビジュアルの効いた絵や写真、ポスターなどが豊富に準備されていることが印象的でした。幼児は「感覚」で吸収し、また「感じる」ことが重要な時期であるということでしょう。

生きているもの、生きていないものを分けることから始めて、野生と家畜を考える「野生ってなんだろう?」、様々な色をしたカエルのおもちゃをかくれんぼさせて擬態(カモフラージュ)を体験する「ジャングルゲーム」、鳥のえさに見立てた数種類のものをくちばし代わりのどの道具で食べるのがふさわしいかを考える「すばらしき適応」…などなど、全部で約20種類のアクティビティのうち5~6本を体験できました。1日がかりの講習会でしたが、大人でもいずれも楽しく夢中になってしまうので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

活動の中で指導者が大切にすることは、
  ①子どもの答えはすべて受け入れる、
  ②子どもの発言を待つ、
  ③答えを教えない、
の3点であることをロリ先生は繰り返されていました。

「わかったか、わからないか」ではなく、「発見する」「体験する」ことこそ幼児の環境教育なのです。

また、幼児向けのテキストには、工作や絵を描く活動、歌を歌ったり音楽を聴いたりすることも組み込まれています。子どもたちが創作しやすいような準備の方法、歌っているだけで植物や動物の特徴を感じられる歌の披露など、著者だからこそ知る苦労や体験を聞くことができました。カリキュラムを生む苦しみ、届ける喜びを共感できました。

この素晴らしい環境教育プログラムをいち早く子どもたちに届けていきたいと思いますが、アメリカと日本という環境の違い、教室での活動などの制限を、どうクリアしてくか、ここから私たちのカリキュラム開発が始まります。

今年のダヴィンチ・キッズ科学の活動では、昨年当アカデミーオリジナルで開発し、区立の保育園で実施したプログラム「四季のお天気観察」の内容を抜粋して行っています。一度実施したアクティビティをブラッシュアップして子どもたちに届けられる一方、園庭など環境的に教室ではできない活動もあります。その部分はご父母様にご協力いただき、ご家庭での活動でサポートしていただいていること、心より感謝申し上げます。ご家庭での協力をいただいてこそ、幼児の科学教育が実践できます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

池田Y



2012年10月15日月曜日

2012年10月


 FLL(ファーストレゴリーグ)の活動がスタート!
-今年のテーマは「SENIOR SOLUTIONS Challenge」-


 来たる12/23(日)埼玉大学にて「FLL2012東日本第2ブロック大会」(http://www.firstjapan.jp/) が行われます。当アカデミー「ロボット・サイエンス」ベーシックⅡのクラスの生徒たちが挑戦します。

FLLは9歳~15歳の青少年を対象として世界最大規模の国際的なロボット競技会でアメリカのNPO法人「FIRST」とLego社によって1998年に設立されました。日本では2004年から開催されています。

各チームは3名~10名で構成され、毎年9月に発表される課題について力を競います。
「ロボットトーナメント」と「リサーチアサイメント」が用意され、
(1)人口知能のプログラミングの作成
(2)競技用ロボットの組立・製作
(3)研究発表のための情報収集とプレゼンテーション
の3つの活動に取り組みます。


今年のテーマは、「SENIOR SOLUTIONS Challenge」

自立・生活の充実・つながりの3つを柱として高齢者の生活を容易にするような、実際の生活の中でできる革新的なデザインと改善点について考えるのがテーマです。

ロボットゲームのミッション(課題)は14種類与えられており、中には薬瓶を持ちかえったり、介助犬を移動させたり、庭を増やしたりなど、高齢者を助けるものもあります。これらの課題を1つクリアするごとに得点が与えられ、その得点を競います。

プレゼンテーション競技は、チーム紹介とロボットデザイン、テーマに関する調査と研究成果の発表を行います。

ベーシックⅡの生徒たちは、世界大会まで用意されているロボットコンテストに初めて挑戦します。練馬校「ねりまーず」、飯田橋校「バシックス」、日吉校「おとしよりたすけ隊」の3チームが参加予定。2月に予定されている全国大会「FLL JAPAN OPEN 2012」の出場を目指して精一杯頑張ってくれることを期待しています。皆様の応援お願いいたします。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「ロボットの鉄人2012」報告
-ロボカップ2013に向け、33名が合宿!-


 去る915日(土)~17日(月祝)の2泊3日、埼玉・川口トレーニングセンターにて、NEST主催『ロボットの鉄人2012』を開催しました。

今年で5年目を迎えた同合宿参加者から、例年ロボカップジュニアで多数の世界大会出場者を輩出しています。ロボカップジュニア2013に向け、ロボット開発に勤しむ計33名が参加。「鉄人」として、社会人や大学院生のロボカップOBや、現役の世界大会出場経験者ら8人が指導にあたってくれました。

今年の人気は圧倒的に「サッカー自作コース」。昨年の参加者から、世界大会出場を果たした好結果に起因しているのでしょう。関東地区からは、なかなかサッカーで世界大会出場チームを出せなかった年が続いていた中、素晴らしい歴史を刻んでくれました。
鉄人は、世界大会に複数回出場している奥山先輩と鋤先先輩。ロボットキット「ロボデザイナー」をベースに、センサーの自作やポートの増設などを行い、自作ロボットを作り上げていきます。このコースには、都立産技高専や国立高専、サレジオ高専の学生も参加していました。


「サッカーNXTコース」は、ジャパンオープンに何度も出場している瀬戸先輩が担当。今年はルール改正により、フィールドがグリーンカーペットに変更されます。また、これまでの赤外線ボールが、常時発光からパルス発光に変わります。それに対応するように、方位センサーやIRシーカーという新しいセンサーの使い方を学びました。


「レスキューAコース」は、ジャパンオープンに何度も出場している加納先輩のほか、世界大会に複数回出場しており、既に社会人として活躍している西村先輩、穴田先輩が指導してくれました。また、ゲスト鉄人として現役の清水君、亀井君、持田君も駆けつけてくれました。次世代の鉄人たちが、育っていることを大変嬉しく思っています。
レスキューAでは様々なセンサーが使える可能性があるので、センサーの特徴と使い方の学習、被災者救出のための仕組みを中心に学習しました。


さらに今年は「ダンス・コース」も行いました。カリキュラムの再編の伴い、ロボカップジュニアのダンスチャレンジに参加するクラスが、当アカデミーには今年に限り存在しなくなってしまいましたが、どうしてもダンスをやりたいという有志5名が合宿に参加。テーマを決めるところから始め、演技内容やロボットの構造について激論を交わしていました。また、「鉄人」たちも技術的なアドバイスをしてくれました。

中には深夜2時・3時まで活動をしていた諸君や、徹夜した諸君もいたようで、ロボット三昧の3日間でした。得ることも多かったと思います。皆がこの合宿の経験を糧に、まず12月のノード大会で、存分に活躍してくれるのを期待しています。


10 月28 日(日)産技祭にトゥルースチームが出場!

都立産技高専・品川キャンパスの文化祭「産技祭」が、10月27 日( 土)-28 日( 日) に開かれます。トゥルースOB 部員も多く、講師の加納先生が部長を務めるロボカップ部が、28日に競技会を開催。トゥルースのチームが招待されました。
楽しい学校祭も楽しみつつ、ぜひ、競技の応援にも足を運んで下さい!
(産技祭ホームページhttp://www.sangifes.com/



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 ★トゥルースの視線(第72回)★
2012年度 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)
-理科実験における分析力の不足-


全国学力テストは、2007年より小学6年生と中学3年生を対象に、毎年4月に実施しています。去る88日に文科省が2012年度の結果を発表したことは、ご記憶に新しいことかと存じます。

今回から従来の算数・数学、国語に加え、理科が初めて実施されました。理科の結果では、小中学生とも、実験や観察の結果を整理・分析して自分なりに解釈して考えをまとめたり、科学的な概念を正しく使って説明したりする力の不足が浮き彫りになりました。これは、今世界が求めている「PISA型学力」の育成に、まだ日本の教育が対応しきれていないことを示しています。

また、今回の結果では、「理科の勉強が好き」と答えた小学生は81.5%、中学生61.7%(積極的肯定と消極的肯定を含む。以下同様)。「理科の授業がよくわかる」は、小学生86.0%、中学生64.7%。「理科の勉強が社会に出た時に役立つ」と思うのが、小学生73.4%、中学生62.6%。小学校から中学校に進む過程で、理科に対する興味や理解の度合いが激減しています。さらに、「理科や科学技術に関係する職業に就きたい」と考えている中学生は23.9%(内、積極的肯定は9.7%)。「理科離れ」が叫ばれ始めてから久しいのですが、なかなか深刻な状況は改善されていないようです。

日本の子供たちは理科実験が大好きです。なのに、どうして分析力が育たないのでしょうか?
また、理科に対する興味や関心を維持させ、将来の夢につなげていくには、どうしたらいいのでしょうか?

今回の調査には、こんな興味深いデータもあります。

〇全教科の平均正答率が全国平均を上回っている都道府県はすべて、2011年度に少人数学級が実施されていた。

〇理科の指導として次のことを行ったと回答した学校には、理科の平均正答率が高い傾向が見られた。
・「発展的な学習の指導」や「実生活における事象との関連を図った授業」「生徒が科学的な体験や自然体験をする授業」を行った。
・観察・実験では、自らの考えた仮説をもとに計画を立てさせ、結果を整理し考察する指導を行った。
・理科の授業で発表や自分の考えを整理する際に、児童や生徒がコンピューターを使う学習活動を行った。

当アカデミーでは、子供たちが自らの活動を通して自分の力で知識を獲得し構築していく学習を実現する「コンストラクショニズム」という教育理論に基づいた授業を行っています。

これは、「推論→実験→検証」という正しい学びのサイクルの中から論理的思考力や洞察力、問題解決力を育成するものです。「Learning by Making」をモットーに、自分の手を使った、直接体験型の学び(ハンズオン・ラーニング)が基本。特に、ブロック・サイエンス(レゴ教室)では、世の中に実際に存在する建築物や機械を題材に、その構造や仕組みを通して、そこに潜む数学的・物理的な理論を学んでいきます。常に実社会との関わりを意識しながら学ぶことができるのです。

レゴ教室をスタートさせてから早12年が経った今、今回の全国学力テストの結果を見ると、当アカデミーの取り組みは決して間違っていなかったことを改めて確信すると共に、さらに発展させていかなければならないという使命感を一層強く感じました。