FLL(ファーストレゴリーグ)の活動がスタート!
-今年のテーマは「SENIOR SOLUTIONS Challenge」-
来たる12/23(日)埼玉大学にて「FLL2012東日本第2ブロック大会」(http://www.firstjapan.jp/) が行われます。当アカデミー「ロボット・サイエンス」ベーシックⅡのクラスの生徒たちが挑戦します。
FLLは9歳~15歳の青少年を対象として世界最大規模の国際的なロボット競技会でアメリカのNPO法人「FIRST」とLego社によって1998年に設立されました。日本では2004年から開催されています。
各チームは3名~10名で構成され、毎年9月に発表される課題について力を競います。
「ロボットトーナメント」と「リサーチアサイメント」が用意され、
(1)人口知能のプログラミングの作成
(2)競技用ロボットの組立・製作
(3)研究発表のための情報収集とプレゼンテーション
の3つの活動に取り組みます。
今年のテーマは、「SENIOR SOLUTIONS Challenge」
自立・生活の充実・つながりの3つを柱として高齢者の生活を容易にするような、実際の生活の中でできる革新的なデザインと改善点について考えるのがテーマです。
ロボットゲームのミッション(課題)は14種類与えられており、中には薬瓶を持ちかえったり、介助犬を移動させたり、庭を増やしたりなど、高齢者を助けるものもあります。これらの課題を1つクリアするごとに得点が与えられ、その得点を競います。
プレゼンテーション競技は、チーム紹介とロボットデザイン、テーマに関する調査と研究成果の発表を行います。
ベーシックⅡの生徒たちは、世界大会まで用意されているロボットコンテストに初めて挑戦します。練馬校「ねりまーず」、飯田橋校「バシックス」、日吉校「おとしよりたすけ隊」の3チームが参加予定。2月に予定されている全国大会「FLL JAPAN OPEN 2012」の出場を目指して精一杯頑張ってくれることを期待しています。皆様の応援お願いいたします。
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-ロボカップ2013に向け、33名が合宿!-
去る9月15日(土)~17日(月祝)の2泊3日、埼玉・川口トレーニングセンターにて、NEST主催『ロボットの鉄人2012』を開催しました。
今年で5年目を迎えた同合宿参加者から、例年ロボカップジュニアで多数の世界大会出場者を輩出しています。ロボカップジュニア2013に向け、ロボット開発に勤しむ計33名が参加。「鉄人」として、社会人や大学院生のロボカップOBや、現役の世界大会出場経験者ら8人が指導にあたってくれました。
今年の人気は圧倒的に「サッカー自作コース」。昨年の参加者から、世界大会出場を果たした好結果に起因しているのでしょう。関東地区からは、なかなかサッカーで世界大会出場チームを出せなかった年が続いていた中、素晴らしい歴史を刻んでくれました。
鉄人は、世界大会に複数回出場している奥山先輩と鋤先先輩。ロボットキット「ロボデザイナー」をベースに、センサーの自作やポートの増設などを行い、自作ロボットを作り上げていきます。このコースには、都立産技高専や国立高専、サレジオ高専の学生も参加していました。
「サッカーNXTコース」は、ジャパンオープンに何度も出場している瀬戸先輩が担当。今年はルール改正により、フィールドがグリーンカーペットに変更されます。また、これまでの赤外線ボールが、常時発光からパルス発光に変わります。それに対応するように、方位センサーやIRシーカーという新しいセンサーの使い方を学びました。
「レスキューAコース」は、ジャパンオープンに何度も出場している加納先輩のほか、世界大会に複数回出場しており、既に社会人として活躍している西村先輩、穴田先輩が指導してくれました。また、ゲスト鉄人として現役の清水君、亀井君、持田君も駆けつけてくれました。次世代の鉄人たちが、育っていることを大変嬉しく思っています。
レスキューAでは様々なセンサーが使える可能性があるので、センサーの特徴と使い方の学習、被災者救出のための仕組みを中心に学習しました。
さらに今年は「ダンス・コース」も行いました。カリキュラムの再編の伴い、ロボカップジュニアのダンスチャレンジに参加するクラスが、当アカデミーには今年に限り存在しなくなってしまいましたが、どうしてもダンスをやりたいという有志5名が合宿に参加。テーマを決めるところから始め、演技内容やロボットの構造について激論を交わしていました。また、「鉄人」たちも技術的なアドバイスをしてくれました。
中には深夜2時・3時まで活動をしていた諸君や、徹夜した諸君もいたようで、ロボット三昧の3日間でした。得ることも多かったと思います。皆がこの合宿の経験を糧に、まず12月のノード大会で、存分に活躍してくれるのを期待しています。
10 月28 日(日)産技祭にトゥルースチームが出場!
都立産技高専・品川キャンパスの文化祭「産技祭」が、10月27 日( 土)-28 日( 日) に開かれます。トゥルースOB 部員も多く、講師の加納先生が部長を務めるロボカップ部が、28日に競技会を開催。トゥルースのチームが招待されました。
楽しい学校祭も楽しみつつ、ぜひ、競技の応援にも足を運んで下さい!
楽しい学校祭も楽しみつつ、ぜひ、競技の応援にも足を運んで下さい!
(産技祭ホームページhttp://www.sangifes.com/)
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★トゥルースの視線(第72回)★
2012年度 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)
-理科実験における分析力の不足-
全国学力テストは、2007年より小学6年生と中学3年生を対象に、毎年4月に実施しています。去る8月8日に文科省が2012年度の結果を発表したことは、ご記憶に新しいことかと存じます。
今回から従来の算数・数学、国語に加え、理科が初めて実施されました。理科の結果では、小中学生とも、実験や観察の結果を整理・分析して自分なりに解釈して考えをまとめたり、科学的な概念を正しく使って説明したりする力の不足が浮き彫りになりました。これは、今世界が求めている「PISA型学力」の育成に、まだ日本の教育が対応しきれていないことを示しています。
また、今回の結果では、「理科の勉強が好き」と答えた小学生は81.5%、中学生61.7%(積極的肯定と消極的肯定を含む。以下同様)。「理科の授業がよくわかる」は、小学生86.0%、中学生64.7%。「理科の勉強が社会に出た時に役立つ」と思うのが、小学生73.4%、中学生62.6%。小学校から中学校に進む過程で、理科に対する興味や理解の度合いが激減しています。さらに、「理科や科学技術に関係する職業に就きたい」と考えている中学生は23.9%(内、積極的肯定は9.7%)。「理科離れ」が叫ばれ始めてから久しいのですが、なかなか深刻な状況は改善されていないようです。
日本の子供たちは理科実験が大好きです。なのに、どうして分析力が育たないのでしょうか?
また、理科に対する興味や関心を維持させ、将来の夢につなげていくには、どうしたらいいのでしょうか?
今回の調査には、こんな興味深いデータもあります。
〇全教科の平均正答率が全国平均を上回っている都道府県はすべて、2011年度に少人数学級が実施されていた。
〇理科の指導として次のことを行ったと回答した学校には、理科の平均正答率が高い傾向が見られた。
・「発展的な学習の指導」や「実生活における事象との関連を図った授業」「生徒が科学的な体験や自然体験をする授業」を行った。
・観察・実験では、自らの考えた仮説をもとに計画を立てさせ、結果を整理し考察する指導を行った。
・理科の授業で発表や自分の考えを整理する際に、児童や生徒がコンピューターを使う学習活動を行った。
当アカデミーでは、子供たちが自らの活動を通して自分の力で知識を獲得し構築していく学習を実現する「コンストラクショニズム」という教育理論に基づいた授業を行っています。
これは、「推論→実験→検証」という正しい学びのサイクルの中から論理的思考力や洞察力、問題解決力を育成するものです。「Learning by Making」をモットーに、自分の手を使った、直接体験型の学び(ハンズオン・ラーニング)が基本。特に、ブロック・サイエンス(レゴ教室)では、世の中に実際に存在する建築物や機械を題材に、その構造や仕組みを通して、そこに潜む数学的・物理的な理論を学んでいきます。常に実社会との関わりを意識しながら学ぶことができるのです。
レゴ教室をスタートさせてから早12年が経った今、今回の全国学力テストの結果を見ると、当アカデミーの取り組みは決して間違っていなかったことを改めて確信すると共に、さらに発展させていかなければならないという使命感を一層強く感じました。