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2013年3月15日金曜日

2013年3月

『ICT夢コンテスト』2年連続CEC奨励賞受賞!
-「NESTロボコン2012」が表彰されました-


31()国立オリンピック記念青少年総合センターにて、『CEC成果発表会平成24年度「教育の情報化」推進フォーラム』(一般財団法人コンピュータ推進センター主催)が開催されました。

今年のテーマは「今、21世紀にふさわしい学びの実現を、すべての人に!」。

ここで、ICT(情報通信技術)を使った教育事例コンテスト「ICT夢コンテスト」の表彰式と事例発表会が行われました。今回は学校部門111件と地域部門22件、計133件の応募があり、6件の大賞と審査委員長特別賞、25件の奨励賞、東日本大震災復興応援の特別賞が授与されました。

ICTを活用して地域で支えられる次世代の子供を育む」ことをテーマに、次の4つの観点から審査されたとのことです。

ICTを効果的に活用しているか(ICTの上手な使い方、模範的)
●先進性・独創性があるか(先進的、独創的、新奇性、チャレンジ性、感動的)
●広く普及することが見込めるか(波及性、普及性、継続性)
●絆が深まったか(連携、チーム力、協同性、協調性、協働学習)

NPO法人科学技術教育ネットワーク(略称:NEST)は『完全自律型ロボットコンテストーNESTロボコン2012』でCEC奨励賞を受賞。昨年の『サイエンス・キャンプ2011』に続き2年連続の受賞となります。

NESTロボコン』は、団体の法人化に伴い、2004年から毎年夏休みの最後に行ってきた「サマーチャレンジ」というロボットコンテストの名称を変えたものです。114名の参加者、60名のスタッフで運営し、「学年を超えて、世代を超えて、みんなで創るロボットコンテスト」にしました。

法人理事を務めるTruth Academy代表の中島が事例発表を担当。

今回の受賞を機に、ICT科学技術教育のパイオニアとしてさらに新しい教育の提言と実践を行っていかなければ、という思いを一層強くした次第です。今後ともNESTTruth Academyの活動にご期待ください。


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ロボット・サイエンス2013
-カリキュラム編成-

例年5GWに行われていたロボカップジュニアのジャパンオープンが、昨年は3月、今年は5月、来年以降は3月と毎年目まぐるしく変わり、当アカデミーの「ロボット・サイエンス」の年間カリキュラムも毎年変更を余儀なくされています。

そのような状況の中でも、生徒たちがより楽しく、より豊かに学べるように、各自の学習到達度と要望を考慮しながら、レベルアップを図ることに懸命に取り組んでいます。特に重要なのは、課題設定となります。

ベーシックⅠでは教室内コンテスト「グリーンシティチャレンジ」、ベーシックⅡではレゴの世界的なコンテスト「WRO」、アドバンスⅠでは「ロボカップジュニア・ダンスチャレンジ」、アドバンスⅡ以上は「ロボカップジュニア・サッカーまたはレスキューチャレンジ」と段階的にレベルを上げていきます。

また、アドバンスⅢではC言語に近い「NXC」というテキスト言語の習得をテーマに。

ロボットマスター・オープン(RMO)講座では、電子工作によるオリジナルロボットの開発やC言語の習得を図り、拡張性のあるロボット開発を実現したいと考えています。

 
STEPベーシックⅠベーシックⅡアドバンスⅠアドバンスⅡアドバンスⅢ
4月・プログラムの基本
・モーター制御
・センサー制御入門
・ループ入門
・センサーの発展的な制御
・条件分岐
『WRO』予選(予定)
・マルチタスク
・タイマー
・ロボット間での通信
・方位センサーの利用
<レスキュー入門>
・変数の利用(発展)
・オリジナルセンサーの製作
<NXCプログラミング>
・各種センサーの研究
・変数の実践的応用
5月
6月
7月・ロボットコンテスト 『NESTロボコン2013』
・夏期特別企画 『サイエンスキャンプ』 『オーシャンプロジェクト』
(センサーを使ったデータロギングの野外活動:参加自由)
8月
9月・色々なセンサーの基本的な制御
・ライントレース
・センサーループ
・マルチタスク
・FLL競技課題挑戦
※『WRO』全国大会
『ロボカップジュ二ア』の活動
・ダンスチャレンジ ・サッカーチャレンジ ・レスキューチャレンジ より自由選択
10月
11月
12月『ロボカップジュニア』  ノード(地区)大会・関東ブロック大会
1月卒業チャレンジ
 『Gree City Challenge』
NXTソフトウェア発展
・NXTボタンの利用
・液晶画面の利用
・データワイヤ
<サッカー入門>
・タイマー(発展)
・変数の利用
・方位センサー実践
・加速度、ジャイロ等各種拡張センサーの利用<NXCプログラミング>
・定数の利用
・処理の高速化
・I2C通信
2月
3月



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ロボカップジュニア関東ブロック大会推薦チーム発表
-全17チーム、41人が出場決定!-

ロボカップジュニア関東ブロックの全ノード(東東京、神奈川西東京、茨城、千葉)大会が終了し、2/7に関東ブロック大会への推薦チームが発表されました。

当アカデミーからは、卒業生の1チームを含めた全17チーム、41人が出場を決めました=下表。

今年は、関東ブロック大会の規模縮小に伴い、推薦通過率は非常に厳しい大会となりました。惜しくも推薦を逃したチームの気持ちも背負い、関東ブロック大会に出場する諸君にはジャパンオープンへ向け、必死に頑張って欲しいと思います。

熱い応援を引き続きお願いします!


 
◆関東ブロック大会: 331()
都立産業技術高等専門学校・品川キャンパス(りんかい線「品川シーサイト」゙駅) 

◆ジャパンオープン:53(金)~5日(日)
玉川大学・玉川学園キャンパス(小田急線玉川学園前)

◆ロボカップ2013世界大会:624日~30
オランダ・アイントホーフェン

<関東ブロック出場 Truthチーム> 
サッカーAライトウェイト チャレンジ
プライマリ神奈川西東京優勝chaser
準優勝チーム心拓
東東京優勝Mercurius
セカンダリ神奈川西東京準優勝AIツインズ
東東京優勝最強キッカーズ
サッカーAオープンウェイト チャレンジ
東東京優勝コジョチーノ
神奈川西東京直接推薦HYS21
レスキューAチャレンジ
プライマリ神奈川西東京優勝neos
準優勝R3
東東京準優勝B2
セカンダリ神奈川西東京優勝AIboT
準優勝Amalgamζ
東東京優勝Amalgam φ
準優勝Team TAKUMI
第4位T.A.R.
レスキューBチャレンジ
神奈川西東京直接推薦Inertia
ダンスチャレンジ プライマリ(シアター)
東東京直接推薦i-Wedding



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トゥルースの視線<第76回>
リケジョ(理系女子)の時代到来?①
-期待される理系女性の社会進出-


「リケジョ、カモン!大手メーカー、理系女子採用に力(2/7朝日新聞)
社員が男性ばかりだと考え方が偏りがちになり、新しい発想や製品が生まれにくいので、大手重電や自動車メーカーが大学・大学院で学ぶ理系女子の採用に力を入れている。
三菱重工では、技術系の新卒200名を採用しているものの女子は数%。そこで、今年1月下旬に初めて理系女子向けの会社説明会を開いたとのこと。

「もてもて理系女子、広がる活躍の場」(昨年6/17日経新聞)
かつては生真面目でとっつきにくいようなイメージがあった理系女子も、活躍の場が社会に広がるにつれ、後輩や男性から「かっこいい」とみられ始めている。厳しい就職環境の長期化や人生設計に対する漠然とした不安が「理系」の再評価につながっているのではないか、とその理由を分析。実際、女子の4年制大学進学率が上昇し男女差が年々縮んでおり、高学歴・専門志向が高く、理工系分野を選ぶ女子も増え、2011年度は7.6%が大学院に進学しています。

2011年10月発行の米国の物理化学専門誌「The Journal of Physical Chemistry」に、茨城県立水戸第二高校を卒業した女子学生らの論文が掲載され、理系女子への注目が集まり、各メディアで「リケジョ」の快挙として報じられたのが「リケジョ」の言葉の始まり。今、理系分野での女性の活躍は大いに期待されています。

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が運営する女性研究者の活躍促進を図る『男女共同参画』(http://www.jst.go.jp/gender/index.html)には理系女性研究者等のロールモデル集「理系女性のきらめく未来」が掲載されています。その巻頭言「Shaping the Futureで、小舘香椎子・日本女子大学名誉教授は次のように述べています。
「国際競争も一層厳しくなることが予想される中、少子高齢化が急速に進む日本では、女性の能力を十分活用するとともに、活躍の場を作ることが急務です。とりわけ、資源の乏しい日本で、これまでの科学技術創造立国を維持・強化し、多様な視点や発想を取り入れながら発展を続けるために、将来の基盤でもある科学技術の担い手・伝達役として、理系女性への期待がより一層膨らんでいます。大学で学ぶ優秀な理系女性が少しずつ増えてきている中、女性が元気にいきいきと活躍することで、社会全体に活気が生まれていることは、行政、産業界、そして大学・研究機関においても認められてきています。(中略)今こそ従来の考え方や生き方に縛られず、新たな未来の選択とグローバルな活躍にむけて『チャレンジ』しようと思い立つきっかけになることを祈ってやみません。みなさんの未来の夢が、理系分野で学ぶことによって、膨らみ、輝きを増しながら少しずつ形となって実現されていくことを、期待し応援しています。」

以前、ある生徒のお母様が女の子の赤ちゃんを抱えて私にこう言ったことがありました。
「先生、私、この子を絶対に理系に進ませます。日本の文系社会ではまだ、男だから、女だから、というのがあるけど、理系社会だったら速く正確にできさえすれば、そんなことありませんから」と。

トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳