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2016年11月16日水曜日

FLL(ファースト・レゴ・リーグ)2016


FLL(ファーストレゴリーグ)2016
テーマは「Animal Allies

-人間と動物がHappyに共存できる方法を考えよう-
 


 

NPO法人FIRSTLEGO社による世界的なロボットコンテスト「FLL2016(http://firstjapan.jp/)の今年のテーマは「動物との共存」。同じ地球上で暮らす私達人間と動物が、お互いを理解し、共存するにはどうすれば良いのかを考えます。9月に登録が開始され、当アカデミー飯田橋校・練馬校・日吉校のロボット・ベーシック142チームが出場します。現在、1218日(日)東京工業大学大岡山キャンパスで開催される「東日本第2ブロック大会」に向け、活動中です。
 
 
FLLには「ロボット競技」と「プレゼンテーション競技」があります。

ロボット競技では、動物にちなんだ様々なレゴのモデルが置かれたフィールド上に設定されたミッションに、ロボットを使って挑戦します。15種のミッションを、制限時間230秒以内にどのぐらいクリアできるか、が課題です。プレゼンテーション競技では、動物をテーマに、現状の調査と問題点を見つけ、人間と動物が共存するための解決策を考え、パワーポイントや資料、レゴで製作したモデルなどを使用して審査員の前で発表します。また、ロボットの構造や技術、戦略をアピールするロボットデザインの発表、自分たちがチームとしてどのような活動をしてきたのかチームワークを語る発表もあり、全部で3つのプレゼンテーションを行います。
 

 ブロック大会で優秀な成績を収めると、来年212日(日)に行われる「JAPAN OPENに出場できます。応援よろしくお願いします!!



トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス


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X'mas ダヴィンチ・スペシャル『算数ゲーム大会2016』開催!


クリスマス ダヴィンチ・スペシャル
『算数ゲーム大会2016』開催!
 
アルゴ・トリンカ加減部門・トリンカ四則演算部門
3種目で挑戦者を募集します。 
 
 
 
 
12 月23 日(金祝)、冬休みサイエンス講座の一環として、頭をよくする算数ゲーム「アルゴ大会」(年中~年長対象)、「トリンカ大会」(小学1~3年生対象)を飯田橋校で開催します。最初に練習から始めますがリトル・ダヴィンチ在籍生でなくても、参加できます。参加される方には事前にルール表を配布し、当日、練習から行いますが、幼稚園生は少しお家で練習してから参加されることをおすすめします。リトル・ダヴィンチ在籍生は、授業内で取り組んで練習中です。

「アルゴ」は、数の大小の並びからカードの数字を推理するゲーム。リトル・ダヴィンチでは「アルゴ」をプレキッズから授業に取り入れて、少ないカード枚数から始め、徐々にカード数を増やして推測する力を鍛えています。

「トリンカ」は、ひいた数のカードと四則演算記号を色々組み合わせて正しい数式を作るゲームです。ダヴィンチ・キッズⅡの授業では足し算引き算のみで、ジュニアⅠでは掛け算、割り算も入れて取り組んでいます。今年は、+ーのみの加減部門、×÷も入れる四則演算部門に分けて開催します。

 例年、保護者のみなさまに審判のお手伝いにご協力いただきながら、行っております。負けて悔しくて泣いてしまう子もいますが、それも成長の一つの過程ですので、あたたかく見守っていただければと思います。



トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室
http://truth-academy.co.jp/lv/



 
 
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RoboRAVE(ロボレーブ)大阪オープン大会観戦記


RoboRAVE(ロボレーブ)大阪オープン大会観戦記
-アメリカ発のロボットプログラミング競技-

 


去る116日(日)追手門学院大阪城スクエアにて、RoboRAVE大阪オープン大会が行われました。

Todays Play, Tomorrows Pay.”(今日の遊び、明日への学び)をモットーとするこの活動は、2001年に生まれたアメリカ発のロボットを使った教育プログラム。小学校3年生~高校生が対象。RAVEとはRobots Are Very Educationalの頭文字だそうです。米国ニューメキシコ州のアルバカーキでは、毎年5月始めに10カ国、延べ3,000人以上が参加する世界大会を開催し、メキシコ、コロンビア、中国などでも各国のロボレーブ委員会が世界大会を主催し、世界の科学教育と国際交流の発展に活躍しています。科学者育成教育(STEMプロジェクト)の一つとして米国国務省にも認められているそうです。

 日本では石川県加賀市が「加賀ロボレーブ国際大会」を開催。今年は1111日(金)~1113日(日)の3日間、加賀市スポーツセンターで行われます。アメリカ、中国、台湾、シンガポール、コロンビアなどの海外チームも参加する予定だそうです。
 
 
 今回の大阪大会は来年からの本格的な始動を目指して、試験的に行われたものです。小中学生が23名がチームを組み、17チーム参加。主催のダイセン電子工業が子供たちにロボットを貸し出し、プログラミングの基本から教えて競技に臨ませる形で行いました。本戦では3競技ありますが、午前中にa-MAZE-ing (アメージング)、午後はLine Following (ラインフォロイング)2競技を行いました。a-MAZE-ingは、細長い板をいくつかつないだジグザグ道を落ちないように走行する競技。残念ながらこの競技は見られませんでした。
 
 
 Line Followingは、ロボットが黒いラインをたどって進み、ゴールにある塔にピンポン玉を入れるという競技。小学生と中学生とではコースの難易度が異なります。ゴールまで到着したら100点、ピンポン玉を塔に1個入れたら100点、塔に入れたピンポン玉が2個以上の場合は1個につき1点が与えられる、というルールで行っていました。多くのピンポン玉を運び、塔に入れたチームが勝ちとなります。
 

 ボールを乗せる部分や塔にピンポン玉を入れる仕組みを作るために、ペットボトルや牛乳パック、段ボール箱、割りばしやストロー、紐や輪ゴムなど、いろいろな素材が用意されていました。子供たちは制限時間2時間で自分のアイデアと創意工夫でその機構を作り、試行錯誤を繰り返して練習します。実に様々なアイデアが出て、見ている側も大変面白く感じました。

 年々高度化しているロボカップジュニアに比べ、初学者たちが楽しんで取り組める競技なので、当アカデミーのロボットベーシックの子供たちには向いているような印象を受けました。



トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス


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トゥルースの視線【112回】

トゥルースの視線【112回】
人口知能とロボットの時代に生きる(1)
 
- 労働人口の半分がロボットに? ―


去る107日、夜テレビをつけたら、なんとあの松原仁先生(公立はこだて未来大学教授)が報道ステーション(テレビ朝日)にコメンテーターとして出演しているではないか!松原先生は日本の人工知能研究の第一人者であり、元ロボカップ日本員会会長で、当アカデミーの先輩たちは「松原仁」と書かれた表彰状をたくさんもらいました。ジュニアジャパンの理事であり、ロボカップ2017名古屋世界大会でもアドバイザーを務めて下さります。もはや、人工知能(AI)やロボットを抜きにして人間が生活できる時代ではなくなったことを、誰もが認識しなければならない時代になったことを改めて痛感しました。

一方で、人口知能やロボットに人間の職業が奪われることを心配したり、新たなビジネスチャンス、人間の生き方を変える絶好の転機と捉えたり、様々な議論が沸き起こっています。

株式会社野村総合研究所は、英オックスフォード大学の機械学習を専門とするマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究により、国内601種類の職業について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算。この結果、1020年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られたと発表しています。(201512月)

では、どのような職業が人工知能に取って代わり、どのような職業が代替されないのでしょうか?サイエンスライターの森山和道氏がレポートした、オズボーン氏の分析を紹介したいと思います。

ビッグデータ解析は既に弁護士などの文書チェック、契約文書の準備にも用いられ、かなり複雑な法律的相談にもシステムが用いられるようになっており、単純作業・肉体労働・小売だけでなく法律分野などでも自動化が進んでいる。日本の職業では、会計監査係員、税務職員、行政書士、弁理士などは機械にとって代わられる可能性が高い。事務職やホワイトカラー業務、そして賃金が高い業務はコンピュータによる代替が可能。一方、雑誌記者、中学校教員、弁護士、歯科医師などは代替リスクが低い。ソーシャルコミュニケーション、非定型業務である。翻訳や司書は中間。また代替されにくい仕事は意思決定者のような職務と、人でしかできない仕事とに二極化するだろうと。要するに、芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業は人工知能等での代替は難しい傾向があり、一方、必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業については、人工知能等で代替できる可能性が高い傾向が確認できたとしています。

オズボーン氏は、自動化しやすい仕事としにくい仕事の違いは、「クリエイティビティ(創造性)「ソーシャルインテリジェンス(社会的知性)2つの要素を含んでいるかどうかだと言います。また、新たな職業も生まれます。今後の社会的対応については、オズボーン氏は「再教育が鍵となる」と述べた。今後は機械とうまく連携しながら社会的知性を活用しながら仕事をすることが求められるという。さらに、ソーシャル・インテリジェンスやクリエイティビティ自体がコンピュータ化される可能性についても触れて、クリエイティブな職種も将来は自動化される可能性があると指摘。例えばちょっとした会話をするチャットボットなら実現できるが、人を説得したり交渉したりすることは今の時点では難しい。ソーシャル・インテリジェンスについても情報を構造化できるものならば機械化できるが、人の頭の中にしか情報がないようなものの場合は難しいと述べました。 

10年〜20年後には、今の子供たちのほとんどが何らかの職業に就いていることでしょう。このような社会に子供を送り出すには、どのような教育が求められているのでしょうか?


トゥルース・アカデミー 代表 中島晃芳
 
 
 


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