RoboRAVE(ロボレーブ)大阪オープン大会観戦記
-アメリカ発のロボットプログラミング競技-
去る11月6日(日)追手門学院大阪城スクエアにて、RoboRAVE大阪オープン大会が行われました。
“Today’s
Play, Tomorrow’s Pay.”(今日の遊び、明日への学び)をモットーとするこの活動は、2001年に生まれたアメリカ発のロボットを使った教育プログラム。小学校3年生~高校生が対象。RAVEとはRobots Are Very Educationalの頭文字だそうです。米国ニューメキシコ州のアルバカーキでは、毎年5月始めに10カ国、延べ3,000人以上が参加する世界大会を開催し、メキシコ、コロンビア、中国などでも各国のロボレーブ委員会が世界大会を主催し、世界の科学教育と国際交流の発展に活躍しています。科学者育成教育(STEMプロジェクト)の一つとして米国国務省にも認められているそうです。
日本では石川県加賀市が「加賀ロボレーブ国際大会」を開催。今年は11月11日(金)~11月13日(日)の3日間、加賀市スポーツセンターで行われます。アメリカ、中国、台湾、シンガポール、コロンビアなどの海外チームも参加する予定だそうです。
今回の大阪大会は来年からの本格的な始動を目指して、試験的に行われたものです。小中学生が2〜3名がチームを組み、17チーム参加。主催のダイセン電子工業が子供たちにロボットを貸し出し、プログラミングの基本から教えて競技に臨ませる形で行いました。本戦では3競技ありますが、午前中にa-MAZE-ing (アメージング)、午後はLine Following (ラインフォロイング)の2競技を行いました。a-MAZE-ingは、細長い板をいくつかつないだジグザグ道を落ちないように走行する競技。残念ながらこの競技は見られませんでした。
Line
Followingは、ロボットが黒いラインをたどって進み、ゴールにある塔にピンポン玉を入れるという競技。小学生と中学生とではコースの難易度が異なります。ゴールまで到着したら100点、ピンポン玉を塔に1個入れたら100点、塔に入れたピンポン玉が2個以上の場合は1個につき1点が与えられる、というルールで行っていました。多くのピンポン玉を運び、塔に入れたチームが勝ちとなります。
ボールを乗せる部分や塔にピンポン玉を入れる仕組みを作るために、ペットボトルや牛乳パック、段ボール箱、割りばしやストロー、紐や輪ゴムなど、いろいろな素材が用意されていました。子供たちは制限時間2時間で自分のアイデアと創意工夫でその機構を作り、試行錯誤を繰り返して練習します。実に様々なアイデアが出て、見ている側も大変面白く感じました。
年々高度化しているロボカップジュニアに比べ、初学者たちが楽しんで取り組める競技なので、当アカデミーのロボットベーシックの子供たちには向いているような印象を受けました。
トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス
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