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2018年1月10日水曜日

第1回ロボカップ・アジアパシフィックに参戦!

 Truthの遠征全チームが表彰されました!


昨年12/12(火)~17(日)、冬の日本とは異なり連日30℃の常夏タイ・バンコクで、第1回ロボカップ・アジアパシフィック(RCAP)が開催されました。世界大会同様、ジュニア(19歳以下のリーグ)だけではなくメジャー(大人のリーグ)も行われました。

IDB
日本からは、ジュニアが11チーム、メジャーが2チーム参加。当アカデミーからは、サッカー・ライトウェイト・セカンダリ(14歳以上19歳以下)の、チーム「IDB」と「Heavy Weather」が参加。また、Truth卒業生がメンバーである都立産技高専のレスキュー・メイズ(迷路探索)チーム「LINQ」も加わり、3チームで遠征ツアーを組みました。大会への参加は自由に申し込めるのですが、WEB上にレポート(文書・写真・映像などを含む)アップロードして、その内容を審査され、出場できるかどうかを判定されるという形式でした。
Heavy Weather
初日のセットアップの日は、まだフィールドを作成して設営している段階で、一体どうなるのかと思いましたが、2日目から競技開始。通常の世界大会では、各チームが対戦する「個別チーム方式」と、他国のチームと組んで行う「スーパーチーム方式」で行うのですが、今大会ではスーパーチーム方式のみ。また、競技3日目の結果で順位を決めることになりました。4台vs4台の試合となったので、3チーム6台のロボットから毎試合どのロボットを出場させるか相談しなければなりません。また、1日目のIDBは2チーム編成でしたが、もう一つのチームがまだ会場に来ていなかったので、自分たちの2台だけで相手の4台と対戦しなければならい状況も生まれました。毎日スーパーチームの組み合わせは変わるのですが、1・2日目の競技結果を考慮して3日目の組み合わせを考えたようです。表彰は、「スーパーチーム・チャンピオン」賞と「ベスト・チームワーク」賞。前者は試合結果60%、スーパーチームのインタビュー40%で決め、後者はスーパーチームのインタビュー50%、個別チームのインタビュー20%、競技結果30%で決めるということ。

イラクの女子チームと
3日目、IDBはイランチーム(世界大会3位)とロシアチームと、Heavy Weatherは別の日本チームとインドネシアチームをと組みました。IDBとHeavyWeaherの直接対決があり引き分け。両チームとも他3試合は全勝ですので、どちらも3勝1引き分け。得失点差でIDB擁するチームが優勝し、「スーパーチーム・チャンピオン」に輝き、アジアパシフィックの頂点を極めました。イランチームはこの日大苦戦でしたが、IDBのロボット中心に得点を重ねていったことが功を奏したようです。Heavy Weatherは今年で2年目とまだ経験も浅いこともあり、磁場に苦しんであまり力を発揮できなかったようですが、仲間チームの活躍に助けられたようです。また、この交流から多くのことを学ぶことができ、次へのステップに向けて目を輝かせていました。「ベスト・チームワーク」が贈られました。IDBは大学受験のため今回が最後の試合となりましたが、立派に最後を飾ることができました。Heavy Weatherは今年のロボカップ2018にも参加します。今回の経験から大きく飛躍してくれると確信しています。また、今年最後のロボカップとなるLINQは、個別チーム優勝、スーパーチーム優勝、ベストテクニカル賞受賞と3冠達成。

LINQ
大会中は毎晩美味しいものを食べ、表彰式後は水上マーケットに行ったり、翌日はバンコク王宮や涅槃仏などの観光にも行ったり、思いで深い遠征となりました。この経験を胸に刻み、皆それぞれの道を自信とプライドを持って力強く歩んでくれることを期待しています。





■ロボットサイエンス
http://truth-academy.co.jp/rs/
■ロボットマスター
http://truth-academy.co.jp/rm/

2018年1月5日金曜日

【リトル・ダヴィンチ理数教室】アルゴ&トリンカ大会2017結果報告

アルゴ&トリンカ大会2017結果報告
算数ゲームの熱き戦い!


12/23(土祝)冬休みサイエンス講座の一環として、飯田橋校で算数ゲーム大会を開催しました。結果は下表の通りです。

幼稚園生対象のアルゴでは、皆、相手の数字をどう推理するか試行錯誤しながらゲームに一生懸命取り組みました。

トリンカは2部門に分かれて実施。+・-のみの部は小1生4名という参加人数だった為、1位のみを選出をさせていただきました。四則演算の部は小2~3生17名が参加しました。2部門とも式を組み立てるのに頭の中でたくさん計算し、皆優勝に向かって頑張ってくれました。

2018年1月1日月曜日

トゥルースの視線【第125回】

2018年新年のご挨拶
~ 新たな技術革新の時代に ―加速化する第4次産業革命 ~


大晦日に初雪が降るのは130年ぶりという東京。2018年は穏やかな元旦を迎えました。明けましておめでとうございます。今年はどんな年になるのでしょうか? 

仮想通貨を物品やサービスへの支払い手段として初めて認める法律が国内で施行されるなど、「仮想通貨元年」と呼ばれた2017年とあって、年末年始の新聞は「ビットコイン」などの仮想通貨の台頭を報じています。「e通貨 現金を超える」(日経新聞)、「ビットコイン狂騒曲 買いが買いを呼ぶ 20倍以上高騰」(毎日新聞)、「仮想通貨長者 把握へ」(朝日新聞)…。昨年1月1ビットコイン=10万円前後から12月には一時200万円以上に高騰。2009年の誕生からは2000万倍に上昇しました。「億り人」と呼ばれる1億円以上稼いだ投資家も続出しているそうです。携帯電話を使って店舗での支払や個人間の送金も可能です。各国も無籍国の仮想通貨に負けてはならないと、独自の法定デジタル通貨の発行を検討し研究を進めているとのこと。1800年代から続く通貨の常識が今変わろうとしているようです。

このビットコインを支えるのが「ブロックチェーン」と呼ばれる技術。「ブロックチェーンとは分散型データベースを使った技術のことで、P2P型ネットワーク内で資産や取引履歴の記録を蓄積する仕組み。要は公開帳簿であり、そこでは誰が何を所有していて、誰が何を取引したのかが見られます。取引を暗号化して保護し、これが積み重なるうちに取引履歴がデータの塊であるブロックに閉じ込められ、続いてブロック同士が暗号でつながれて保護されるという仕組みです。これでネットワーク全ての取引を記録した、変更や改ざんが不可能な帳簿ができ上がります この帳簿が ネットワーク内の全てのコンピューターに複製されます」(政治家学者ベティーナ・ウォーバーグ『ブロックチェーンが経済にもたらす劇的な変化とは(TED)』)。P2P(Peer to Peer)は、サーバーを利用せず、対等のクライアント同士が直接データをやり取りする点が、従来の「クライアント/サーバー型」とは異なります。P2Pのメリットは、サーバーが必要ないため、柔軟なネットワークを構築できる点にあるとのこと。ウォーバーグは、経済活動を円滑化する役目を持つ銀行や政府といった中央集約型の機関の必要性をブロックチェーンが一掃し、古くからある商業や金融取引のモデルが、分散型で、情報透明性が高く、自立型の価値交換システムへと進化を遂げるだろう、と述べています。

また、未来学者ドン・タプスコットは、『ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか(TED) 』において、機関によって集中管理されることにはハッキングされる危険性があることを説き、情報のインターネットは富を生み出したが、繁栄は共有されず社会的不平等が拡大し、これが様々な問題の核にあることを指摘します。ブロックチェーンという「価値のインターネット」を介して、1つの巨大な世界的分散台帳が何百万というコンピューター上で運営されていて誰にでも使え、お金から楽曲まであらゆる資産が強力な仲介者なしに、保持・移動・取引・交換・管理することができる。これよって、富の生成を民主化してもっと多くの人が経済に関わり、公正な富の分配が可能となることを、いくつかの実例を挙げて論じています。

ブロックチェーンは新しいネットワークになりそうです。これに加え、2020年を目標に次世代通信規格「第5世代(5G)」の研究開発が進んでいます。現行の4Gの100倍の実行速度、通信の遅れがわずか0.001秒。元旦の日経新聞では、5G時代を見込んでソニーが開発している「ニューコンセプトカート」という、ハンドルもフロントガラスもない車を紹介。東京の営業所から1600km離れた沖縄県にある車をゲームコントローラーで遠隔運転する実験を行っているそうです。大容量の映像をほとんど遅れることがなく伝達できる5Gだから実現できるのです。

さらに、ハード面での開発ももちろん進められています。それが、「未来の頭脳」とも呼ばれている「量子コンピューター」。量子力学の世界では、0と1が同時に存在できる「重ね合わせ」という現象が起きるのが特徴です。「0でもあり、1でもある」という状態で計算できます。ビット数が増えるほど飛躍的に計算でき、その速さは2のn乗倍(nはビット数)にもなります。カナダ企業が2011年、世界で初めて「Dウエーブ」という量子コンピューターを商品化し、スパコンの1億倍の速さだそうです。米IBMや米グーグルも開発を進めています。量子コンピューターが注目されているのは、人工知能の開発に欠かせない「機械学習」や「ディープラーニング」の計算処理の実態である「組み合わせ最適化問題」を高速に解ける可能性があるからだそうです。現在、各国がその開発にしのぎを削っているとのこと。

これらの技術が、AI(人口知能)がロボットに利用されることにより、さらに第4次産業革命は加速度的に進んでいくように思われます。実にワクワクする時代になりそうです。その一方で、このような時代に適合する教育とは何か?「デジタル・ネイティブ」と呼ばれる今の子供たちが将来において生き抜いていくために必要な教育とは何か?という模索も真剣に行わなければなりません。

2000年から新しい時代をリードしてきた当アカデミーは、子供たちに今後必要とされる能力を育てる教育を常に研究しながら、新しい教育に挑戦していきたいと存じます。

本年もよろしくお願いいたします。

http://truth-academy.co.jp/