ロボカップジャパンオープン2016愛知 推薦チーム発表!
-全4チーム、10人がジャパンオープンへ!-
全国のブロック大会が終了し、関東ブロック大会からジャパンオープンへの推薦チームが3 月上旬、ようやく決定しました。当アカデミーからは、下表、青字のTruth 講師チームをのぞき、全4 チーム10 名が出場します。関東ブロック大会で3 位内に入賞しても推薦されなかったチームも多数あり、サッカービギナーズリーグは優勝1チームのみという非常に厳しい選抜でした。
各地域のブロックは増加し、全国大会・世界大会は小規模化している流れの中、今後ますますレベルアップしていくでしょう。選抜されたチームは、関東代表として、大いなる活躍を期待します。
春休み、ぜひ会場に足を運んでTruth チームを応援お願いします!
◆ジャパンオープン出場Truthチーム
サッカー ライトウェイト プライマリ | |
EXIT | 関東ブロック大会準優勝 |
サッカー ライトウェイト セカンダリ | |
IDB | 関東ブロック大会優勝 |
レスキューLine プライマリ | |
NXT-SRT | 関東ブロック大会優勝 |
レスキューLine セカンダリ | |
ZEKE | 関東ブロック大会準優勝 |
レスキューMaze セカンダリ | |
LINQ | 関東ブロック大会第3位 |
ダンスチャレンジ プライマリ | |
rescuejo | 関東ブロック大会準優勝 |
青色チームはTruth講師チーム
トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス
ブロックサイエンス、リトル・ダヴィンチ理数教室は2月下旬~3月は卒業制作シーズンとなります。
長年通っている方は、教室内にいたるところに制作中の各クラスの作品が保管されるのを見て、「そろそろ発表会だなあ」と楽しみにされている方も多いかと思います。1年間の学習成果を、クラスの仲間と共同で取り組み、作品として表現。一番褒めてもらいたい保護者の皆さまの前で発表する…この経験を繰り返し行うことが、子供たちの学ぶ意欲につながります。
各ステップの学齢に合わせたテーマや、制作時間を設定しています=下表参照。
ブロックサイエンス | ||
ステップ | 授業回 | テーマ |
ブロックビルダーⅠ(BBⅠ) | 3月③④ | わたしたちのまち |
ブロックビルダーⅡ(BBⅡ) | 3月②③④ | 新しい動物園 |
ブロックビルダーⅢ(BBⅢ) | 3月①②③ | お城を作ろう |
キッズクリエーターⅠ(KCⅠ) | 2月④+ 3月①-③ | 工場 or 遊園地のアトラクション |
キッズクリエーターⅡ(KCⅡ) | 玉ころがし | |
ジュニアエンジニアⅠ(JEⅠ) | 2月④+ 3月①~④ | 駅 or 港 or 空港 |
ジュニアエンジニアⅡ(JEⅡ) | テーマ自由 例)ユニバーサルデザイン、スマートシティなど | |
ジュニアインベンター(JI) | ||
リトル・ダヴィンチ理数教室 | ||
ステップ | 授業回 | テーマ |
ダヴィンチキッズⅠ(LVKⅠ) | 3月②③ | クリックスで作るエジプトの世界 |
ダヴィンチキッズⅠ(LVKⅡ) | パターンブロックで作る万華鏡 | |
ダヴィンチジュニアⅠ(LVJⅠ) | ポリドロンで作る宇宙ステーション | |
ダヴィンチジュニアⅡ(LVJⅡ) | 2月④+ 3月①-③ | Scratchでオリジナルゲームを作ろう |
各クラスの発表会の日時は、Student Reportでお知らせしていますので、是非、発表会にご参加下さい。
昨年からダヴィンチジュニアⅡの卒業制作はScratchでゲームを作る内容を導入(Scratchについては、当月のトゥルースの視線をご参照下さい)。図形を描くプログラムを学習してきたことを生かし、
キャラクターを自分の思う図形上を動かすようにします。自分の好きな生き物に設定した二つの
キャラクターのアクション対決ゲーム。攻撃されたりしたりする回数を「変数」として使って計算し、
勝負が決まります。
キャラクターを自分の思う図形上を動かすようにします。自分の好きな生き物に設定した二つの
キャラクターのアクション対決ゲーム。攻撃されたりしたりする回数を「変数」として使って計算し、
勝負が決まります。
トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
トゥルースの視線【106号】
プログラミング教育・ロボット教育のルーツ「シーモア・パパート」
『マインドストーム』-子供、コンピューター、そして強力なアイデア -
ところで、シーモア・パパートとは、どんな人なのでしょうか?
パパートは、1928年3月1日に南アフリカで生まれた数学者であり、コンピューター科学者、発達心理学者です。後にMITメディアラボとなるMIT建築機械グループ認識学習研究班の創設者の一人でもあります。
1959年から5年間、スイスのジュネーブ大学で、ジャン・ピアジェの下で研究。ピアジェは発達心理学者として、質問と診断から成る臨床的研究の手法を確立し、『構成主義』を唱えました。これは、「子供は生まれながらにして積極的な知識の建設者である」という言葉に象徴されるように、ある対象について、子供たちが自分自身の力で理解を組み立てられるような形で教育すべきであるという学習・教授理論です。ピアジェはかつて「パパートほど私の考えを理解してくれる者はいない」と言ったそうです。ピアジェとの研究がパパートに大きな影響を与え、独自の教育理論「コンストラクショニズム」の考案につながりました。
1964年にマサチューセッツ工科大学(MIT)に移ります。そこで、「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキーたちと共に、MITの人工知能研究所を創設。ミンスキーはパパートを「生きている内で最も偉大な数学教育者」と呼び、二人で人工知能の歴史の中でも大きな議論を呼んだ『パーセプトロン』を共著。本書は、ニューラルネットワーク解析の基礎を築いた一方、そこで示した結果により1960年代の第1次ニューラルネットワークブームを終わらせ、1970年代の「AIの冬」をもたらす原因のひとつにもなったとのこと。
1967年、ピアジェとの研究成果を生かし、コンピューターの使用を通じた児童の思考能力の訓練を目的とした教育用のプログラミング言語「LOGO」を開発。LOGOの最大の特徴は「タートル・グラフィック」です。画面上の亀(タートル)に動きと線描を命令し、プログラムに基づいて線で描かれた図形ができます。このLOGOを使った教育実践とその成果、教育理念と手法を著したのが、その著書『Mindstorms(マインドストーム)― 子供、コンピューター、そして強力なアイデア』(1980)。子供たちの「心」に「嵐」を吹き起こすという、強烈なインパクトのあるタイトルです。レゴ社のロボットキット「Mindstorms(マインドストーム)」の名前は、このパパートの著書の題名から取られたのです。
子供たちの理解に役立つよう、LOGOで操縦可能な亀のロボットがMITで作られたのは1969年。その後LEGO社との共同プロジェクトが立ち上がり、パパートの「コンピューターを搭載したレゴブロックができないか?」という提案により、MITメディアラボで「マインドストームRCX」が誕生。第2世代NXTを経て、現在のEV3となります。また一方で、「パーソナルコンピュータの父」と言われるアラン・ケイのダイナブック構想にも影響を与えました。アラン・ケイが自ら開発した「Squeak(スクイーク)」は、LOGOの手法を踏襲しています。また、パパートの下でレゴ・マインドストームの開発に携わったMITメディアラボのミッチェル・レズニック教授が、LOGO-Squeakの系譜を引き継いだ、「Scratch(スクラッチ)」を開発。現在では、子供のプログラミング教育で大流行となっています。
このように、コンピューター教育、ロボット教育やプログラミング教育の原点にいるのが、シーモア・パパートなのです。
知識は、理解するということのほんの一部に過ぎない。本当の理解というものは実際の体験から生まれるものである。
― シーモア・パパート ―
トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
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