サマ―チャレンジからNESTロボコンへ
1学期の学習の成果の発表の場として、2004年より当アカデミー内のロボットコンテストとして開始されたサマーチャレンジ。翌2005年からは、NESTの前身であるRISE科学教育研究会が主催となり、都立産業技術高専生も参加。2007年からは、ロボカップジュニア関東ブロック運営委員会が後援となり、関東各地から多くの人が参加する大会へと成長し、参加チームからロボカップ上位大会進出チームを輩出してきました。
今年からは、NPO法人「科学技術教育ネットワーク【略称:NEST】」が主催し、「NESTロボコン」として新たにパワーアップしてスタートします!ロボットコンテストはもちろん、他にもロボットに興味関心を持つ多くの人が参加できるイベントを同時開催します。
今年も昨年同様に3つのチャレンジを設定。
ロボット初級者を対象とした「Kokohore!-Wanwan」は、ロボットが宝探しの名犬ポチとなり、フィールドに隠された財宝を探します。宝を発見したポチの名犬らしいパフォーマンスに注目。
中上級者はロボカップジュニアの「サッカー」「レスキュー」に挑戦します。「サッカー」は、国内ではまだグレースケールが使われていますが、国際ルールに準じ、より本物のサッカーに近いグリーンカーペットで競技を行います。「レスキュー」は2011年トルコ世界大会のスーパーチーム競技をアレンジしたオリジナルルールで実施。国内で世界大会の競技を経験することができます。
ロボコン以外のイベントも目白押し!
これからロボットを始めたいという小中学生を対象に「はじめてのプログラミング講座」を開催します。プログラミングの基礎を学習し、実際に「Kokohore!-Wanwan」に挑戦します。
「ロボカップ2012世界大会報告会」では、この6月に世界大会に出場したチーム、メンターからの最新情報をいち早く提供します。また、ロボカップの活動にご興味があるメンターや保護者の方には、是非、競技スタッフにご協力いただければと思います。競技ルールの詳細や、実際の大会での審判のノウハウをお伝えできます。
入場・見学は自由、無料になります。ぜひ会場まで足を運び、ロボコンの興奮をじかに感じて下さい!
■□■ NESTロボコン2012 開催概要 ■□■
■開催場所:東京都立産業技術高等専門学校
品川キャンパス
http://www.metro-cit.ac.jp/■公式ルール:NESTホームページにて公開
http://www.npo-nest.org/
★見学自由(無料)
■同時開催:
・『はじめてロボットプログラミング講座』
小3生以上対象(有料)。
詳細・申込はNESTホームページで
ロボカップに興味にある方、どなたでも参加できます(無料)。2012年度、初めてロボカップジュニアに参加予定の諸君、その保護者の方々は積極的に参加して下さい。また、ロボカップジュニアの競技の詳細等を知りたいメンターや保護者の方は、スタッフ申込いだけるとより実践に基づいた詳しい講習が受けられます。
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NPO法人
科学技術教育ネットワーク会員募集!
-NESTホームページ開設!-
お待たせいたしました!NESTのホームページが6/5より新規開設いたしました。
「サイエンスキャンプ」「オーシャンプロジェクト」の申込受付中です!また、「NESTロボコン2012」のルールも公開されています。
今後、NEST主催の行事告知や、活動報告を随時公開し、充実した内容でご提供していきます。ご期待ください。
なお、同ホームページでは、随時NESTの会員を募集しています。年度内のイベントが1,000円割引になるなどの特典もあります。ぜひ、ご登録ください!!
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★トゥルースの視線(第70回)★
~2012科学の夏~
今年の夏は科学に熱くなれる夏
当アカデミーが毎年行っている「夏期特別授業」は、実験や工作、算数活動、ロボットなど今年も楽しい内容が満載。また、今年より小学中学年以上の1日完結講座も増設しました。
『NPO法人科学技術教育ネットワーク(略称:NEST)』も、「オーシャン・プロジェクト」「サイエンス・キャンプ」「NESTロボコン」「ロボット教育指導者養成講座」と活発に活動を行います。
特に今回ご紹介したいのは、当アカデミーとNESTの前身であるRISE科学教育研究会が教室の中で行ってきた活動を野外に発展させたICT科学活動 ― 2005年にスタートした「サイエンス・キャンプ」と2010年から行っている「オーシャン・プロジェクト」です。どちらもICT (Information and Communication Technology)を用いた野外科学活動で、「サイエンス・キャンプ」は山をフィールドとし、「オーシャン・プロジェクト」は海をフィールドとしています。
「サイエンス・キャンプ」については、これまでご紹介してきましたように、ICT教育実践事例のコンテストである『ICT夢コンテスト』でCEC奨励賞が授与され、ITとコミュニケーションを組み合わせた国内で先駆的な活動としての評価を得ました(視線62回・67回参照)。
今年のテーマは、『デジタルで探れ!森の時間と記憶』。時間についての考察を行います。高尾山は元々野原だったのですが、植林によって森に成長した山です(視線46回参照)。時代の変遷による森の変化や山に刻まれた時間、時間をテーマとした科学実験や工作、ロボットによる探査シミュレーション活動など、充実した2泊3日を企画しています。
「オーシャン・プロジェクト」は、NESTの理事である玉水亘氏(「エルプレイス」主宰)が自教室行っていた活動をRISE、そしてNESTが引き継いで行っています。開催場所の真鶴は、「御林(おはやし」と呼ばれる「魚付き保安林」から豊かな栄養分が海に流れこみ海を育てているところで、「美の条例」を定めているだけあって、景色も町並みも美しく、お魚も美味しい、私が個人的にも最も好きな町の一つです(視線45回参照)。
『海と生き物を科学する』をテーマに、潮の満ち引きや水温などデジタル計測機器を用いて観測し、その変化を分析して「海」に見られる自然現象を解明するICT科学活動を行います。これだけではなく、「海の学校」の渡部孟先生(真鶴町立遠藤貝類博物館)による海洋観察会や、NPO法人「ディスカバブルー」代表の水井涼太氏(環境学博士)によるプランクトン観察を行い、海に生息する生物について学びます。また、ダイビングのインストラクター資格「PADIインストラクター」取得指導者の指導の下、シュノーケリングを行い、実際に海に潜ってその様子を観察します。シュノーケリングでは、毎年子供たちは大はしゃぎ。あっという間に楽しい時間が過ぎ去る1泊2日の合宿です。
夏休みは、学校から離れて様々な実体験ができる絶好の機会です。この夏、普段あまり体験のできない学びを存分に楽しんでください。