サイエンスキャンプ・オーシャンプロジェクト2012
参加者募集
-ICT夢コンテスト受賞の科学教育プログラムを体験!-
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これまでRISE科学教育研究会で主催してきた「オーシャンプロジェクト」「サイエンスキャンプ」は、今年からNPO法人科学技術教育ネットワーク【略称:NEST】(http://www.npo-nest.org/)として運営いたします。
『オーシャンプロジェクト2012―海と生き物を科学する』は、2010年から開催している1泊2日の海洋研究活動です。豊かな原生林と美しい海が広がる神奈川県真鶴市が研究フィールド。海の専門家と一緒に行う磯観察会、シュノーケリングを体験しながら、デジタル計測機器を用いて磯の満ち引きや水温などを観測するデータロギング活動、プランクトンの最終観察などで海にまつわる自然界の仕組みを解明します。
『サイエンスキャンプ2012―デジタルで探れ!自然が教える時間と記憶』は今年で7年目。「高尾の森わくわくビレッジ」にて実施します。データロガー、温度や明るさを検知するセンサーを持って高尾山を登り、取得したデータを解析。高尾山の自然や気候について調べます。今年は「時間」をテーマに、様々な自然界の時計の工作や、振り子の等時性についてのデータロギング活動、年輪探査ロボット開発などを予定。キャンプならではのテント設営、食育活動を交えた飯ごう炊さん、キャンプファイヤーなど盛りだくさんの3日間です。
今夏は自然の中で、思い存分サイエンスしませんか?奮ってご参加ください。
詳細・お申込は
NPO法人科学技術教育ネットワークHPへ
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C言語プログラム、自作センサーなど本格的な技術習得
-ロボット・マスターオープン講座2012始動中!-
ロボット上級者向け、課題・テーマ別選択制講座「ロボット・マスターオープン講座2012」が4月からスタートしています。自作マシンや様々なセンサー、テキスト言語を使ってロボットの開発に臨んでいます。(詳しい講座内容、日程については、http://truth-academy.co.jp/RSC08/RMO-Annai.htm をご覧ください。)
人気は「NXCプログラミング講座」と「自作サッカーマシン講座」。
「NXCプログラミング講座」では限りなくC言語に近いテキスト言語、「NXC」のプログラミングを学習していきます。プログラムがシンプルな言語になることで、マシンの速度や性能が上がり、複雑な動きも制御可能になることで、子どもたちは難解な学習でも積極的に取り組もうとするようです。C言語は多くのロボットキット、マイコンに使われている言語で、将来のロボット開発の幅、可能性を大きく開くことができます。
「自作サッカーマシン講座」は今年度で3年目を迎えます。ロボデザイナーを基に自作マシンを開発します。ロボカップジュニア2012ではジャパンオープン決勝、世界大会出場チームを輩出しました。今夏には、ロボデザイナーの新しいコントローラーボードが発売されます。いち早くNEWアイテムを取り入れ、さらに高次元のマシンを目指します。自作マシンへの挑戦は今からでも間に合います。夏休みには基となる基本ロボットを製作する夏期特別授業を開講 (夏特1日完結講座へリンク)! ロボット・マスターオープン講座は、当アカデミーに在籍していない一般の方でも受講することができます。奮って参加して下さい!
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八潮学園のものづくり教育には、ロボットの授業もありますが、「種の模型に挑戦!」(1年生)、「風車・ウィンドカーを作ろう!」(2年生)、「ペットボトルロケットづくり!」(4年生)、「紙飛行機と竹とんぼ作り」(7年生)、「エレキギターづくり」(9年生)…と、1年生から9年生まで内容は実に多彩です。8年生の「ボートづくり」では、人が乗れるボートを作り、実際に川でボートを走らせるというのですから、さすが高専の先生方の指導だけあって、どの授業をとっても内容もレベルも本格的です。
小中一貫9年間を次の3ステップに分け、段階的なカリキュラム構成をしています。
第1ステージ(1~4年生):五感を使い興味・関心を引き出す基本期
第2ステージ(5~7年生):仕組みを理解して技能・表現の力をさせる創造期
第3ステージ(8~9年生):工夫して応用・創造に挑戦する探究期
この教育の主眼は、「早急にものづくり技術者を育成することではなく、ものづくり学習を通じて生徒の『学ぶ力』を育成し、児童・生徒が個々の特性を自己発見し自己実現へ向かう挑戦を促す」ことにあり、そのため、「対象を知識で理解してからものづくりを習得するのではなく、作ってみて不思議さや意外性を体験することに優先性を置く学習である。事実から理屈を理解して工夫する。つまり、感性、思考、知識の融合した創発的ものづくり学習を目指している」という理念の下に構成されているとのことです。
これは、小学校から中学・高校・大学・大学院へと一貫してつながっていくというビジョンを持ち、従来のペーパーを中心とした知識重視型の学習とは別の、ものづくりを中心とした体験型学習の柱を打ち立てようとする、東京都と品川区の壮大なプロジェクトなのです。
スタートしてから数年の成果としては、
(1) 教科横断的な「ものの見方・考え方」ができるようになった
(2) ものづくりを通じてサイエンスに興味をもつようになった
(3) 物を大切にし、ものづくりに関心をもつようになった
(4) 体験発表の場を設けることによりプレゼンテーション能力がつくなど、コミュニケーション能力の向上に効果的であった
(5) 共同作業でチームワークの大切さを知り、お互いの作品を認め合うことで、個性の確立と集団行動ができるようになった
(6) 失敗したときに原因箇所を探索し、問題解決に向けて努力する力がついた
などが挙げられています。
日本のロボット工学の第一人者であり、教育としてのロボットコンテスト提唱者の草分け的存在である森正弘氏(東京工業大学名誉教授)は、ロボコンを通したものづくりの実践と自身の思想を紹介した著書『ロボコン博士のものづくり遊論』(オーム社刊)において、ものづくりによって人の心が育つことを唱え、次のように述べています。
「人は物を尊重し、物は人を育て、互いに、活かし活かされ合う」
「人間は万物にとって意義ある存在とならなければならない。その時、万物は人間にとって真に意義ある存在となる」
高専の依頼を受け、今年の4月から当アカデミー代表の中島が八潮学園7年生の授業を担当しています。これは、NPO法人「科学技術教育ネットワーク(NEST)」としての初仕事になります。当アカデミーの13年に渡る教育実践と極めて共通点の多いこの八潮学園のプロジェクトに参加できることは、とても意義のあることだと感じております。
【参考文献】
平成22年度 小中一貫校八潮学園 ものづくり教育プログラム
~小・中学校ものづくり学習を通した生きる力育成プログラム~
(編集 牧野順子、井上徹、中西佑二、西山明彦)
★トゥルースの視線(第69回)★
~ものづくり教育の壮大なプロジェクト~
小中一貫校・八潮学園ものづくり教育
平成19年に東京都教育委員会と品川区教育委員会が、「ものづくり教育プログラム」を開発・実施するための基本協定を締結。これを受け、平成20年に八潮学園と東京都立産業技術高等専門学校(以下、高専)が「ものづくり教育推進事業に関する実施協定書」を取り交わしたことによって、八潮学園でものづくり教育がスタートしました。すなわち、東京都が推進するものづくり教育の先駆的モデルとして位置づけられています。
八潮学園のものづくり教育には、ロボットの授業もありますが、「種の模型に挑戦!」(1年生)、「風車・ウィンドカーを作ろう!」(2年生)、「ペットボトルロケットづくり!」(4年生)、「紙飛行機と竹とんぼ作り」(7年生)、「エレキギターづくり」(9年生)…と、1年生から9年生まで内容は実に多彩です。8年生の「ボートづくり」では、人が乗れるボートを作り、実際に川でボートを走らせるというのですから、さすが高専の先生方の指導だけあって、どの授業をとっても内容もレベルも本格的です。
小中一貫9年間を次の3ステップに分け、段階的なカリキュラム構成をしています。
第1ステージ(1~4年生):五感を使い興味・関心を引き出す基本期
第2ステージ(5~7年生):仕組みを理解して技能・表現の力をさせる創造期
第3ステージ(8~9年生):工夫して応用・創造に挑戦する探究期
この教育の主眼は、「早急にものづくり技術者を育成することではなく、ものづくり学習を通じて生徒の『学ぶ力』を育成し、児童・生徒が個々の特性を自己発見し自己実現へ向かう挑戦を促す」ことにあり、そのため、「対象を知識で理解してからものづくりを習得するのではなく、作ってみて不思議さや意外性を体験することに優先性を置く学習である。事実から理屈を理解して工夫する。つまり、感性、思考、知識の融合した創発的ものづくり学習を目指している」という理念の下に構成されているとのことです。
これは、小学校から中学・高校・大学・大学院へと一貫してつながっていくというビジョンを持ち、従来のペーパーを中心とした知識重視型の学習とは別の、ものづくりを中心とした体験型学習の柱を打ち立てようとする、東京都と品川区の壮大なプロジェクトなのです。
スタートしてから数年の成果としては、
(1) 教科横断的な「ものの見方・考え方」ができるようになった
(2) ものづくりを通じてサイエンスに興味をもつようになった
(3) 物を大切にし、ものづくりに関心をもつようになった
(4) 体験発表の場を設けることによりプレゼンテーション能力がつくなど、コミュニケーション能力の向上に効果的であった
(5) 共同作業でチームワークの大切さを知り、お互いの作品を認め合うことで、個性の確立と集団行動ができるようになった
(6) 失敗したときに原因箇所を探索し、問題解決に向けて努力する力がついた
などが挙げられています。
日本のロボット工学の第一人者であり、教育としてのロボットコンテスト提唱者の草分け的存在である森正弘氏(東京工業大学名誉教授)は、ロボコンを通したものづくりの実践と自身の思想を紹介した著書『ロボコン博士のものづくり遊論』(オーム社刊)において、ものづくりによって人の心が育つことを唱え、次のように述べています。
「人は物を尊重し、物は人を育て、互いに、活かし活かされ合う」
「人間は万物にとって意義ある存在とならなければならない。その時、万物は人間にとって真に意義ある存在となる」
高専の依頼を受け、今年の4月から当アカデミー代表の中島が八潮学園7年生の授業を担当しています。これは、NPO法人「科学技術教育ネットワーク(NEST)」としての初仕事になります。当アカデミーの13年に渡る教育実践と極めて共通点の多いこの八潮学園のプロジェクトに参加できることは、とても意義のあることだと感じております。
【参考文献】
平成22年度 小中一貫校八潮学園 ものづくり教育プログラム
~小・中学校ものづくり学習を通した生きる力育成プログラム~
(編集 牧野順子、井上徹、中西佑二、西山明彦)