ロボカップジュニア
ジャパンオープン2017ぎふ・中津川大会
-自然豊かな中で繰り広げられた熱戦-
去る3/24(金)~26(日)、岐阜県中津川市東美濃ふれあいセンターにて、ロボカップジュニアのジャパンオープンが開催されました。海外枠で参加した中国8チームを含め、全205チーム、参加者584名の大会になりました。当アカデミーからは4チーム10名が参加。NPO法人科学技術教育ネットワーク所属団体の13チーム29名で遠征ツアーを組み、中津川入りしました。恵那峡グランドホテルに宿泊。交通の便もあまり良くないので、会場とホテルの往復でしたが、天然温泉付き、ホテルからの恵那峡の景観も素晴らしく、食事も豪華でした。
サッカーは、変形スイス方式による前後半4分で10試合を行いました。ワールドリーグ(以下、WL)ライトウェイトに出場した「IDB(アイディービー)」は最初勝ち続けていましたが、2日目惜敗し、最終試合は引き分け。チームメンバーは負けた直後がっかりしていましたが、最後は気を持ち直して頑張ったようです。
レスキューは、1日目に2回の競技を行い、その良い結果と2日目の1回の競技の合計点で順位が決まります。WLレスキューMaze「Meteor(メテオ)」はチームメンバー2人の内プログラム担当の1人が来られなくなり、1人で奮闘するものの、なかなかチームとしての実力が発揮できなかったようです。WLレスキューLine「Integrated
Circuit(インテグレ-ティッドサーキット)」は、1回目はもう少しで満点だったのですが、2回目・3回目はあまり調子が出なかったようです。しかし、LEGOとArduino、デジタルとアナログの融合など、技術的なチャレンジが高く評価され、国際レスキューシステム研究機構による「IRS賞」を受賞。阪神淡路大震災で23歳の若さで亡くなった竸基弘(きそいもとひろ)氏にちなんで、レスキューシステムの研究開発に顕著な貢献をした40歳未満の若手の研究者、技術者を表彰し、研究開発を奨励することを目的とした賞のジュニア向けのものです。表彰状と盾が後日送られます。栄えある賞を頂きました。また、Lineの運営では、畝本先生がTruth所有のiPadを10台近く持ち込み、会場にサーバーを立ててiPadで試合中に得点を記録し、リアルタイムに集計してWEBで公開できるシステムを構築し、運営に大きく貢献しました。
WL OnStage(旧ダンス)「三代目Show道」は、1日目にロボットの技術について説明するオープンテクニカルデモンストレーション(以下、OTD)とインタビュー、2日目にパフォーマンスが行われました。関東ブロック大会の反省を生かして練習を重ねたOTDでは出場チーム中で最高得点を獲得。審査員や観客も一緒に楽しめるパフォーマンスの演出も好評でしたが、惜しくも準優勝となりました。
世界大会2017名古屋には、開催国であるにもかかわらず特別枠もなく、各カテゴリーの優勝チームしか参加できません。参加国数が増えると各国の割当枠は減ってしまいます。また、大会規模を縮小する傾向にあります。そのため、他国の枠返上に伴い追加推薦の可能性はありますが、残念ながら今年は世界大会出場をジャパンオープンで決めることはできませんでした。しかし一方で、今年から「ロボカップ
アジアパシフィック(RCAP)」が発足。12/12~17にタイのバンコクで開催されます。今回のジャパンオープンで、各カテゴリーとも優勝チームを除く3チームに出場権が与えられます。世界大会出場を逃した場合でも「三代目Show道」は出場確定。IRS賞受賞の「Integrated Circuit」も有力です。他チームも可能性は十分にあると思います。
年々難易度が高くなり、参加できる下限年齢が毎年引き上げられる世界大会に出場することは、徐々に至難の業になりつつあります。しかし、Truth生には高い技術を求め、独自の創意工夫に富んだロボット開発にこれからも取り組んでいってくれることを心から期待しています。
◆ロボカップジュニア2017ジャパンオープン中津川 結果一覧
◆ロボカップジュニア2017ジャパンオープン中津川 結果一覧
チャレンジ | チーム名 | 結果 | |
ワールドリーグ レスキューMaze | Meteor | 6位 | |
LINQ | 3位 | ||
ワールドリーグ レスキューLine | Integrated Circuit | 5位 IRS賞受賞 | |
ワールド リーグ サッカー | ライトウェイト | IDB | 6位 |
オープンウェイト | チームKAIDA | 5位 | |
ワールドリーグ オンステージ | 三代目 Show道 | 準優勝 | |
*青字は、Truth OB、講師チーム
http://truth-academy.co.jp/rs/