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2014年7月15日火曜日

2014年7月


Truth Academyのホームページがリニューアル!
- 新たなステージに向けて -
 
 


「ブロックとロボットの科学教室」を始めてから、早14年の月日が流れました。当アカデミーのホームページは旧態依然とし、時代に合ったものとは言えないものになってしまっています。リニューアルをここ数年考えていたのですが、コンテンツ数も多くなかなか着手することができませんでした。そのような折に、WEB制作やプロモーションを手掛ける会社を経営なさっている、ある生徒のお父様が声をかけて下さって今回のリニューアルが実現し、この7月中にUPできることになりました。この方はボランティアとして現在、ロボカップジュニア関東ブロックのホームページ運営も行って下さっています。
 

今回のリニューアルの主眼は、見やすいデザインに一新すること、各コース各ステップの内容を分かり易くすることにあります。また、今年度スタートする英語教室「COCO塾ジュニア」や、学校や学習塾、科学館向けのカリキュラム提供を目的とした「STEM教育支援プログラム」のページを増設しました。
 
このリニューアルで、当アカデミーの活動を紹介するコアの部分ができたと思います。当アカデミーの活動目標は当然、コンストラクシュニズムという教育理論に基づいたPISA型学力の育成を目的とする魅力ある先進的な授業を提供すること、真の国際人として世界を舞台に活躍できる人材を育成することにあります。ただそれだけに留まらず、当アカデミーの授業運営に加え、NPO法人科学技術教育ネットワークやロボカップジュニアの活動を通じて蓄積した膨大な指導ノウハウやカリキュラムを広く教育界に提供し、日本の教育が少しでも前進することの一助になればと願っております。
 
当アカデミーの活動と共に、ホームページも成長させていければと存じます。新しいホームページをご愛顧の程、よろしくお願いいたします。

 
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COCO塾ジュニア『サマーショートコース』受講生募集!
-All Englishで「使える英語」を始める、今年の夏-



やりたいことは、英語の先にある」を理念とするCOCO塾ジュニア。
 
6月の在籍生対象の無料体験会を開き、いよいよTruth練馬校(COCO塾ジュニア桜台教室)・日吉校(同、日吉本町教室)において活動がスタートしました。夏休みには、集中講座としてサマ―ショートコースをご用意します。
 
学年と英語学習経験によってABCの3つのコースがあり、各コースともに145分間×4回のレッスンです。GreetingWarm upPresentationPracticeProductionClosingといった、9月から始まる通常授業と同じ授業の流れですので、COCO塾ジュニアの授業を知る絶好の機会となるのではないでしょうか?また、Cコースでは、英語圏の教育動画サイトを利用し、自然な英語で話されるムービーを理解し英語で考え、英語で表現できるように学びます。
 
オール・イングリッシュのレッスンを楽しく体験し、英語に慣れ親しむチャンス!
皆さま、ふるってご参加ください。  
 
 
<サマーショートコース開催概要>
 
■日吉校開催日:7/222324258/561920

■練馬校開催日:8/562728

■入会金・教材費:不要。

■受講料:全4回分5,560円(税込)

ABコースは、4回のレッスンを順不同に受講できます。Cコースは、2回単位での受講となります。
 
 
レベルA
レベルB
レベルC
年中~小学生程度 (英語学習経験なし)
年中~小学生程度 (英語学習経験あり)
小学高学年~中学生程度 (英語学習経験あり)
挨拶や身近なものの名前を 英語で言ってみよう!
教室にあるものを 表現してみよう!
科学のしくみを英語で理解し、 自分の考えを表現してみよう!
数字や色、顔のパーツ、身体のパーツなど身近なものの英単語を学ぶ。
be動詞を使用した簡単な文を使い、教室にあるものや、何がどこにいくつあるか、などを表現する方法を学ぶ。
科学の分野に焦点を置き、動物のカモフラージュや光のエネルギーについて語彙や表現方法を学ぶ。
 
 
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今年で10年目!ロボット研究生が集う研究の場。
-8/24(日)『NESTロボコン2014』開催!-
 
 
 
 NESTロボコンは、NESTの前身、RISE科学教育研究会が2004年から開始し、今年で10年目を迎えます!今年は、中央大学附属中学・高等学校(東京・小金井)の協力の下、8/24(日)に開催します。
 
 
 
競技は昨年同様3チャレンジを設定。初級向け「Kokohore!-Wanwan」=写真上=は、宝発見のパフォーマンスがより多様性が出るようルールを改訂。
 
中・上級向けは、ロボカップ2013オランダ世界大会のスーパーチーム競技をアレンジしたサッ
カー&レスキュー競技に挑戦してもらいます!
 
 
 
 
 
 
 
 
<NESTロボコン2014 開催概要>

◆開催日:2014年8月24日(日)9:00~17:00予定

◆開催場所:中央大学附属中学校・高等学校
     http://www.hs.chuo-u.ac.jp/chuf/

◆競技:※事前エントリー制
 ① Kokohore! WanWan!
 ② レスキューチャレンジ
  ロボカップ2013オランダ世界大会のスーパーチームルール参考
 ③ サッカーチャレンジ
    ロボカップ2013オランダ世界大会スーパーチームルール参考
  ※競技見学は自由(無料)。ぜひ、応援に来て下さい!

◆ルール:NESTホームページhttp://www.npo-nest.org/で公開中!

◆同時開催【予定】
・『はじめてロボットプログラミング講座』(有料)
・『ロボカップジュニア説明会、世界大会2014報告会』
 

 
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競輪公益資金補助事業「RING! RING!プロジェクト」
-短期集中強化合宿「ロボットの鉄人2014」-
 
 
ロボカップ世界大会に出場し、入賞した実績のある先輩から直接実践的指導が受けられる合宿「ロボットの鉄人」を、今年も競輪公益資金の補助事業「RING!RING!プロジェクト」の補助金を受けて実施します。
 
今年のロボカップブラジル世界大会に出場するレスキュー・Acros、Lightning、サカー・Gcraudも「ロボットの鉄人2013」に参加しています。
 
今年もサッカー・レスキュー・ベーシック(初心者対象)の3コースで参加者を募集します。
 
ロボカップ2015タイ世界大会に向け始動しよう!
 
【ロボットの鉄人2014 開催概要】
 
■開催日:9月13日(土)~15日(月祝) 2泊3日 
■定 員:30名  
■参加費:16,800円(宿泊・食費込)
■開催場所:国立オリンピック記念青少年総合センタ-(代々木)
      http://nyc.niye.go.jp/
■募集対象:小学5年生以上(ロボット、PC持参できる方)
■申込:7月下旬~NESTのHPでhttp://www.npo-nest.org/ 






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トゥルースの視線【第90回】
強力な学びを引き出す「ハンズ・オン学習」①
-理科教育におけるハンズ・オン学習 -

 

 

トゥルースの視線で何度か取り上げましたが、当アカデミーの指導理念の一つである『ハンズ・オン(hands-on)学習』の意義について改めて考えたいと思います。直訳すると「直接手を触れる」「実際に参加する」という意味で、教育界では「実践的に学ぶ、参加・体験型の学習活動」を指します。ここでは、教える側が知識を一方的に教えるのではなく、学ぶ側が能動的・主体的に学習することが重視されています。また、本で学ぶよりも実際に行った方が、活動の楽しさや学ぶ意欲につながりやすく、学習効果が高まると考えられています。特に理科の学習では、「科学を行うとは何か?」「科学者がどのように研究をしているのか?」を、ハンズ・オン学習抜きにして子どもたちに理解させることは、考えられません。
 
理科教育を専門としている千葉大学大学院の藤田剛志教授は、人文社会科学研究第17号で初等理科教育におけるハンズ・オン学習の歴史と定義、あるべき姿について、興味深い考察を行っています(オヤオ・シェラ氏と共著)。この論文では、ハンズ・オン学習の効果について、体験を重視する余り「這い回る経験主義」に陥らないか?という批判があることも紹介されています。また、ハンズ・オン学習の展開の仕方について、下手をすると、問題の言明、実験計画、データの解釈、書き方までが教師の厳格な統制下に行われ、子どもたちが何をどうすればよいか、考えなくても活動できるように具体的な指示が料理本のように与えられる危険性も指摘しています。
 
まず、ハンズ・オン学習の定義として、「理科のハンズ・オン学習は、人を事物の操作に積極的に関わらせ、知識や理解を得させるあらゆる教育的経験である(Haury and Rillero,)」という考えを紹介しています。しかし、実物を単に眺めたり触ったりするだけでは、科学概念の理解は深まりません。子どもたちが何かを行うとき、ある事物を操作するとき、事物の持つ意味を考えさせることが必要です。そのためには、『探求に基づくハンズ・オン学習』が必要であると、この論文は主張しています。
 
探求的行為として、次の一連の行為を紹介しています。

①追求すべき問いを発する

②探究のための手順を考える

③予想する

④質的・量的データを収集する

⑤観察しデータを記録する

⑥データを操作し、グラフや表を作成する

⑦データを解釈し、予測と結果とを関連づける

こうした探求的行為を含むハンズ・オン学習により、子どもたちが取り組んでいる問題を解決するには、教師の指示に単純に従うよりも、何を行うべきか、どう行うべきかを自分で考えなければならないので、批判的思考力が高められる、というのです。

この論文を読んで、「リトル・ダヴィンチ理数教室」ジュニアⅠ・Ⅱで行っている理科実験の方向性が間違えていなかったことを改めて確信しました。小学低学年が対象のため、1つの活動で探求的行為を網羅することはできませんが、全米の学校教師向けの理数カリキュラム「GEMSGreat Explorations in Math and Science:ジェムズ)」とイギリス製のデータロガー「Easy Sense(センサーを使って実験データを収集しグラフ化する電子機器)」を用い、いくつかの活動を組み合わせることによって、①~⑦の実践はできていると思います。

新しい教育に対する挑戦を続けていく勇気を得た気がします。
 
 
トゥルース・アカデミー代表 中島 晃芳

 
 
【参考文献】

人文社会学研究第17号「初等理科教育におけるハンズ・オン学習」(オヤオ・シェラ、藤田剛志)

 

 


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