めざせ!トルコ・イスタンブール世界大会~ロボカップジュニア2011開幕!
―ロボカップジュニア2011開幕!―
関東各地でロボカップジュニア2011のノード(地区予選)大会が開始されました。当アカデミーでもロボカップジュニア2011に向けて、各校で本格的に活動を開始しました。
練馬・飯田橋校のチームは、3/20(日)東東京ノード大会、日吉校のチームは3/21(日)の神奈川・西東京ノード大会に出場。両大会とも都立産業技術高等専門学校で開催されます。ノード大会を勝ち進んだチームは、3/27(日)関東ブロック大会へとコマを進めます。今年は群馬大学桐生キャンパスでの初の開催となります。さらに5月ゴールデンウィークに開催されるジャパンオープン(インテックス大阪)、7月の世界大会(トルコ・イスタンブール)を目指します!
昨年はTruth史上最多の4チーム(卒業生含)が世界の舞台に立ちました。その中から世界チャンピンの座も獲得できました。この快挙により、世界大会出場は夢ではなく、努力すれば達成できる!と実感できたのではないでしょうか。例年にも増し、士気が高まっているように思います。
ロボカップ初参加となるベーシックⅡは、今年もダンスに出場。ダンスは、2010ルールより音楽に合わせて演技を行う「ダンス部門」、音楽をBGMにストーリー性のある演技を行う「シアター部門」に分かれました。各部門に応じた演技を構想、練習しています。アドバンス以上は、サッカーまたはレスキューに出場。サッカーでは、ジャパン決勝リーグで通用するマシンを目指し、昨年より自作マシン製作講座を開始し、今年こそは悲願の世界大会出場をと固い決意をもとに活動しています。レスキューでは、世界チャンピンを排出したレベルの高い仲間たちに囲まれ、いいライバル関係を築き互いに切磋琢磨しています。
世界大会を目指す未来のロボット科学者達の活躍をぜひ会場まで足を運んいただき、ご覧下さい。熱い声援をお願いします!
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チーム「連獅子」、東京都教育委員会から表彰される!
昨年のロボカップジュニアにおいてジャパンオープン優勝、シンガポール世界大会ベストプレゼンテーション賞を獲得したダンスチーム「連獅子」(平澤陸君、野村世樹君、柳澤陽君、佐藤広啓君、松村健君、武井勇也君、杉浦史生君)がその実績を認められ、去る2月5日(土)都庁にて、東京都教育委員会より表彰を受けました。
都教育委員会は毎年、心豊かな児童・生徒等を育成することをねらいとして、善行や優れた活動を行った都立・公立学校(園)に在学する幼児・児童及び生徒を表彰し、広くこれを顕彰しています。
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空気力学、エネルギーを本格的に!
―「ジュニアインベンター」2011年度よりスタート!―
新年度(2011年4月)より、今年度ジュニアエンジニアリングⅡを修了する生徒(小5~)を対象に「ジュニアインベンター」を開講します。
ジュニアインベンターでは、今年度より使用している新教材「サイエンステック」に、「空気力学セット」、「エネルギーセット」を追加使用します。ジュニアエンジニアで学習した力学に基づくメカニズムとエネルギー学習をさらに発展させます。空気力学セットを使ったモデルは、実社会で活躍している産業機械、ジャッキやロボットアームなど空気圧システムを用いたメカニズムをテーマ・題材として扱います。
また、エネルギーセットでは、環境・エネルギーの原理について学習します。電気の働き(小3)、電気の利用(小6)、力と圧力(中1)、電流(中2)、力学的エネルギー、エネルギー、科学技術の発展、自然環境の保全と科学技術の応用(中3)など、中学理科・技術科のエネルギー学習内容にも対応。
また、オートメーション化をテーマに各種センサーを用いてプログラミングによる自動制御を学びます。
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特別講座「ダヴィンチ・スペシャル」リニューアル!
―「科学工作」、「算数戦略ゲーム」、「ロボット製作」―
土曜・日曜に開講の単発講座「ダヴィンチ・ペシャル」を、2011年度、大きくリニューアルします。
『科学工作』(小1~)、『算数知育ゲーム』(年中~小1)、『算数戦略ゲーム』(小1~小3)『ロボット製作』(小3~)の4コースを設置します。
『科学工作』では、小学校低学年からできる「ものづくり」を中心にそこから広がる科学の世界を研究。基本を学び、製作し、製作物で実験や競技を行う、というスタイルで、知識や制作の楽しさをクラス授業の中で共有します。
幼児向け『算数知育ゲーム』、小学生向け『算数戦略ゲーム』では、今年度「算数アカデミー」で行って好評だった楽しい算数ゲームや知育ゲーム、知的戦略ゲームを通じて、五感、数や図形センス、論理的思考力、推理力を鍛えます。アルゴやスプラッシュアタック、トリンカ、マティックスなどを予定。夏・冬・春には競技会を行います。
『ロボット製作』ではレゴ教育用ロボットを使用。メカニズムの基本原理を学習した後、それを応用してロボットを製作。プログラムを組んで思い通りに動かすことに挑戦。
以上の4コースの他、「リトル・ダヴィンチ理数教室」(年中~小3)の科学のみ、単発講座として参加できます。
当アカデミーの理念や指導方針を短い時間で具現化した講座ばかりです。ご期待ください。
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★トゥルースの視線(第57回)★
科学的リテラシー①
―世界が求める「科学的リテラシーとは?」―
―世界が求める「科学的リテラシーとは?」―
前月号の新年のご挨拶で「OECDによる国際的学力到達度の調査PISA2009」の結果をご紹介、トゥルースの視線第51~53回では「数学的リテラシー」についてご紹介をしました。今回はPISAの「科学的リテラシー」とは何かをご紹介したいと思います。
PISAは、義務教育修了段階の15歳児が持っている知識や技能を、実生活の様々な場面でどれだけ活用できるかをみるものであり、特定の学校カリキュラムをどれだけ習得しているかをみるものではありません。 思考プロセスの習得、概念の理解、及び各分野の様々な状況でそれらを生かす力を重視する学力調査です。現在日本を含む各国ではこのPISA型の学力を向上させるための教育施策に取り組んでいます。
中でも「科学的リテラシー」は次の能力に注目しています。
・疑問を認識し、新しい知識を獲得し、科学的な事象を説明し、科学が関連する諸問題について証拠に基づいた結論を導き出すための科学的知識とその活用。・科学の特徴的な諸側面を人間の知識と探究の一形態として理解すること。
・科学とテクノロジーが我々の物質的、知的、文化的環境をいかに形作っているかを認識すること。
・思慮深い一市民として、科学的な考えを持ち、科学が関連する諸問題に、自ら進んで関わること。
具体的な科学的能力については、次の3つを挙げています。
PISAは、義務教育修了段階の15歳児が持っている知識や技能を、実生活の様々な場面でどれだけ活用できるかをみるものであり、特定の学校カリキュラムをどれだけ習得しているかをみるものではありません。 思考プロセスの習得、概念の理解、及び各分野の様々な状況でそれらを生かす力を重視する学力調査です。現在日本を含む各国ではこのPISA型の学力を向上させるための教育施策に取り組んでいます。
中でも「科学的リテラシー」は次の能力に注目しています。
・疑問を認識し、新しい知識を獲得し、科学的な事象を説明し、科学が関連する諸問題について証拠に基づいた結論を導き出すための科学的知識とその活用。・科学の特徴的な諸側面を人間の知識と探究の一形態として理解すること。
・科学とテクノロジーが我々の物質的、知的、文化的環境をいかに形作っているかを認識すること。
・思慮深い一市民として、科学的な考えを持ち、科学が関連する諸問題に、自ら進んで関わること。
具体的な科学的能力については、次の3つを挙げています。
・「科学的な疑問を認識すること」 与えられた状況において科学的に調査できるような疑問を認識すること、与えられたテーマに関する科学的な情報を検索するためのキーワードを特定すること、科学的な調査の重要な特徴を認識すること。
・「現象を科学的に説明すること」 与えられた状況において科学の知識を適用すること、現象を科学的に記述し、解釈し、変化を予測すること。
・「科学的な証拠を用いること」 科学的根拠を解釈し、結論を導き、伝達すること、科学やテクノロジーの発達の社会的意味について考えること。
では、「科学的リテラシー」を育成するためには、どのような教育が必要なのかでしょうか?
日産科学振興財団特別プロジェクト‘子どもの科学的リテラシー向上を目指した義務教育9ヶ年の授業体系の開発’に携わった森本信也教授は、「子どもは自然現象から情報を収集し、処理し、知識として構築し、記憶させていく。子どもが自覚的に自らの認識プロセスを見つめ、その進捗を目指すという学習の様態は、『メタ認知』に他ならない」と述べています。
次回、『メタ認知』と、理科教育における『メタ認知アプローチ』についてお話ししたいと思います。
【参考文献】
『OECD 生徒の学習到達度調査~PISA2009年調査分析資料集~』(文部科学省国立教育政策研究所)
『子どもの科学的リテラシー形成を目指した生活科・理科授業の開発』(森本信也・横浜国立大学理科教育学研究会 編著)