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2024年12月22日日曜日

加賀ロボレーブ国際大会2024

~目まぐるしく色々な体験をした3日間~

 11/15(金)~17(日)石川県加賀市で「加賀ロボレーブ国際大会2024」が開催されました。例年加賀市スポーツセンターで行われていましたが、今年は改装工事のため「みやびの宿 加賀百万石」という、とても大きなホテルで行われました。コンベンションホールや食事処、館内の広場などを利用したらしく、各競技の場所が異ななる分散開催となりました。ラウンジや広大な日本庭園も自由に利用でき、競技以外の時間はとても快適に過ごすことができました。


 今回の大会には、小学生78チーム・中学生62チーム・高校生24チームの計164チームが参加しました。大半は地元の小中高校のチームと海外からのチームが占めています。海外からは、中国・台湾・エジプト・メキシコ・チリなどのチームが参加していました。

NEST(NPO法人科学技術教育ネットワーク)からは「A.K.Bot」と「ウィルキッズLP」2チームが参加しました。「A.K.Bot」はTruth Academyの小4・5生2名のチームです。伊藤君が「a-MAZE-ing(アメージング)」と「a-MAZE-ing jyro(アメージング・ジャイロ:以下ジャイロ)」に、白石君が「SumoBot(スモーボット)」に参加しました。

アメージングとジャイロは、板で作られた迷路を完走する競技ですが、前者はセンサーの使用不可、後者はジャイロセンサーの使用可の競技になります。どちらも同じ会場でしたが、両競技に参加した112チームに対して狭く、フィールドの数も少ない(ジャイロは競技本番用が1つ)ため、競技会場は大混雑。各競技用フィールドには長蛇の列ができ、最終日には1時間に1~2回しか競技ができない状態になってしまいました。そのため、2競技に参加していた伊藤君は十分な調整と競技ができず、とても苦しかったと思います。アメージングのロボットはギア比を上げてスピードを追求したのですが、床と摩擦に苦しみ、29位。ジャイロは思ったよりきつい傾斜にうまく合わせられず、19位。残念ながら決勝進出とはなりませんでした。

昨年までスモーボットは、相手チームを自由に選んで何度でも試合ができたのですが、今年は4チームずつで予選リーグを行って、全体順位の上位が決勝進出するという方式に代わりました。白石君の対戦相手は、台湾のチームと加賀の地元チーム、それに、なんと、同じNESTチームでとても仲良くなった「ウィルキッズLP」になっていました。取り組み相手は決まっている訳ではなく、全体で10回以上の対戦となるよう同じチームと最低3回ずつは対戦し、自分たちの合意で相手を決める、というものでした。白石君は、勝ち負けを繰り返しつつも勝ち星を着実に積み重ねていました。ところが、台湾チームのコーチが大声で長々と審判に抗議をしたり、試合のやり直しがあったりして、審判も翻弄され、競技時間もかなり浪費してしまいました。ロボカップジュニアでしたら、このコーチは退場、チームは失格になっていたと思いますが、ロボコンによって文化の違いがあるのが事実です。結果、9位。8位までの決勝進出に惜しくも届きませんでした。初めての大きなロボコンに参加した白石君は、よく状況が分からないまま終わってしまい、とても悔しい思いをしました。伊藤君と一緒に最終日はラウンジに合ったピアノを2時間にわたって弾きました。とても上手なので海外の子や小さい子が集まってきて、皆で楽しみました。

なかなか望んでいた結果は得られなかったと思いますが、福井駅の恐竜のオブジェを見に行ったり、皆で楽しく食事したりしました。2日目の交流会では加賀市による和太鼓や獅子舞のパフォーマンスもあり、そして何よりも海外のチームとおやつやお土産を交換して仲良くコミュニケーションが取れたりしたことは特別な体験になったと思います。特にメキシコのチームとは盛り上がりました。競技で得たもの、競技の外で得たものは様々だと思います。どの経験も自分の肥やしにして、2人が大きく成長し、活躍してくれることを期待しています。二人の頑張りに拍手をお願いします。
メキシコチームと

アメリカ代表チームと

アメージングに出場したA.K.bot伊藤君

Sumobotに出場したA.K.Bot白石君