第6回宇宙エレベーター競技会 全国大会報告
「悔しい!来年こそ」の気持ち芽生えた貴重な経験
同予選会には小学生部門に26チームがエントリー。年々参加者が増加し、今年初開催となった予選会は、調整時間や場所もなく、厳しい条件下でした。各チーム2回の競技を行い、得点の高い方が結果として採用されます。Truthの3チームとも競技順が早いのもあり、1回目は2チームのロボットがテザーを昇ることができませんでした。2回目、微調整をして挑み、SuperStarsは1835点獲得して第3位、Jupiter4位と大逆転して全国大会出場決定。残念ながらスペースYRARSは、2回目も昇ることができず敗退。
終わった直後から「もっとああすればよかった!」と、失敗を誰かのせいにすることなく、みんな仲良く前向きに話し合う姿は、同じ気持ちを味わっメンバー同士で芽生えた結束力が感じられました。
11/11(日)神奈川大学横浜キャンパスで全国大会開催。宇宙ステーションの高さが昨年度から1メートル高く、4メートルのところに設置され、競技会場が、吹き抜けで上から眺められる景色は壮観でした。小学生部門全12チームが出場しました。Jupiterは一度にピンポン球を28個運べる重量感あるマシンで挑みました。1回目の競技で電源が入らないなどのトラブルに焦りましたが、1167点獲得。SuperStarsは軽量でスピード感あるマシンで挑み、1545点獲得。順調な滑り出しでした。2回目。Jupiterは球の落下が多く伸び悩み1693点。SuperStarsは、ステーションにしっかりと入らない球がマシンに残りましたが1969点と得点を伸ばしました。結果は、SuerStars6位、Jupiter8位。
予選会でも優秀な成績を収めていた2000点超えのチームが上位を独占しました。やるべきことはやれていたので、両チームとも満足はできましたが、結果には「ちょっと悔しい」「もっとできた!」との声も。その気持ちをバネに、是非来年再挑戦してくれることを期待しています。
予選会や全国大会までの活動期間中、どのチームもチーム内で意見が合わなかったり、言葉遣いが悪かったりとチームワークが正しくとれないことが多々起こりました。1台のロボットをみんなで製作し、みんなで役割分担して動かすことは、難題ではあるけれども乗り越えなければ良い結果にも結びつきません。また、その問題をいつまでも自分以外の誰かのせいにしていては成長がありません。チームワークは今後社会に出てもずっと続きます。現実的にチームワークがとれない子どもも増えてきました。つい、大人の側から口出ししたくなる時もありますが、ロボコンは子どもたちが自分たちで解決しようと必死に頑張れる貴重な機会でもあります。辛抱強く見守り、子どもたちを信じて行動させた保護者の皆様にも感謝申し上げます。