ー ジュニアにカメラによる画像解析を求める傾向に ー
去る7/27(木)〜31(月)、ロボカップ2017世界大会が名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)と隣接する武田テバオーシャンアリーナで行われました。約400か国、約3000人の参加者、13万人の来場者となりました。1997年第1回ロボカップが名古屋で行われてから20年、再び名古屋に戻ってきたロボカップは、規模もレベルもはるかに大きく成長しています。
武田テバオーシャンアリーナでは、メジャー(大人部門)とジュニア(19歳以下の部門)が同じ会場で行われ、今年からメジャーとジュニアの懸け橋となる「The Rapidly Manufactured Robot Competition (RMRC)」がスタート。都立産技高専の4年制チーム「TUPAC 」が3位に輝きました。レスキューを同一過剰にすることによって、ジュニア参加者が自分たちの活動が将来どのようなものにつながるかを実感できたように思います。
ジュニアのルールに関して大きな変化があったのは、サッカー・オープン・リーグとレスキュー・メイズではないでしょうか? サッカー・オープン・リーグでは、これまで赤外線を発光するボールからオレンジ色に塗ったボールに変更、レスキュー・メイズでは壁に書いた文字を読み取ることが要求されました。どちらもロボットにカメラを搭載し、画像処理をする必要があります。ジュニア部門が新しい時代に突入したことが痛感されるルール変更です。
今回の世界大会は残念ながら当アカデミーのチームは参加できませんでしたが、テクニカル・ボランティアとして、サッカー・ライトウェイトやレスキュー・ライン、CoSpaceレスキューに7名が参加。途中からOBも参加し、十数名がボランティアとして活躍しました。今回の大会は、大学の試験と重なっていたため大学生がスタッフ参加できないので運営にはかなりの心配がありましたが、その分高校生ボランティアが活躍し、運営者からとても感謝されたようです。スタッフとして参加したことは、選手としての目とは違った目で競技を見ることができ、また世界トップクラスのロボットを研究する機会にもなったのではないかと思います。
競技が終わった後の最終日にシンポジウムが行われました。そこで、OnStageチーム「三代目Show道」(ジャパンオープン準優勝)の斎藤尊君と樹神清正君が、ダンス競技「TOKYO2020」(2014年世界大会テクニカル・チャンピオン受賞)の体験から、それぞれサッカーとレスキューの道に進み、「三代目Show道」に至った過程を、それぞれの段階で学んだことをどのように活かしてきたか、ということを中心に発表しました。
単に参加者としてだけはなく様々な関わり方で、ロボカップジュニアとは子供を成長する機会を与えてくれる場であることを改めて痛感しました。皆、とても貴重な体験をしたと思います。次は、12月のRoboCup Asia Pacific(タイ・バンコク)です。参加が許可されたチームは、大いに頑張ってほしいものです。
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