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2013年1月20日日曜日

2013年1月

自律型ロボット制作講座 参加者募集!
NXTロボットを1日集中で研究!3会場で開催!-
NEST主催「自律型ロボット制作講座」を2月に東京・埼玉・多摩地区の3会場で開催します。独立行政法人国立青少年教育推進機構「子どもゆめ基金助成活動」として実施。

基本的な動きの制御から、センサーを使ったプログラミングまで学べる、初級者向けの1日集中講座です。

新年度からロボットコースを検討されている方は、この機会にぜひご参加ください。
4月からスムーズに学習が進められます。


■自律型ロボット制作講座<開催概要>

(日程/場所)*いずれも同じ内容で実施します。
 1.埼玉地区:2月 3日(日)
 2.東京地区:2月11日(月・祝)
 3.多摩地区:2月24日(日)

(時間)
 10:00~16:00(昼休憩含む)

(対象)
 小学3年生~中学生

(定員)
 各会場20名

(参加費)
 5,250円
 *ロボットは持ち帰りできません。

(申込)
 NESTホームページをご覧ください。



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FLL(ファースト・レゴ・リーグ)東日本第2ブロック大会結果報告
  -練馬校、日吉校のチームが全国大会に出場決定!-

去る12月23日(日)埼玉大学でFLL東日本第2ブロック大会が開催され、当アカデミーからは、練馬チーム「ねりまーず」、飯田橋チーム「バシックス」、日吉チーム「おとしよりたすけ隊」が参加しました。

今年のFLLテーマは「SENIOR SOLUTIONS」です。ロボット競技の他に、お年寄りの抱える様々な問題を調査し解決策を考えて発表する「プロジェクト・プレゼンテーション競技」(5分)、自分たちのロボットを紹介する「ロボット・デザイン・プレゼンテーション競技」(5分)、チームの活動を紹介する「コアバリュー・プレゼンテーション競技」(10分)があります。ロボットの競技も3回、フィールドを使っての練習も3回あり、分刻みのスケジュールで参加者たちは動かなければならないので、大変忙しい一日になりました。

「プロジェクト・プレゼンテーション競技」では、「ねりまーず」がお年寄りの歩行についての苦労を題材とし、レゴで「万能車椅子」を作って発表しました。「バシックス」は食べ物をかむことについての困難を解決するために、顎を動かすことを補助する装置をレゴのNXTロボットキットで作りました。「おとしよりたすけ隊」は交通機関のバリアフリーをテーマにしました。


プレゼンテーションはパワーポイントを使ったり、紙芝居を作ったり、演劇仕立てにしたり…いろいろと工夫したようです。ただ、審査員の前で初めて行うプレゼンテーションだったので最初はかなり緊張気味。また、ロボットコンテスト自体が初めての参加なので、競技でも緊張のためか、プログラムを間違えたり、練習ではいつもうまくいっていたミッションがクリアできなかったりと、慌ててしまった場面も多々あったようです。

FLL東日本第2ブロック大会のエントリーチーム数は62チーム、実際に参加したのは45チーム。内26チームが来年2/11(月祝)に行われるFLL全国大会に出場出来ることになりました。強豪がひしめき合い最高得点440点をマークしたチーム「RoboTech」が優勝。当アカデミーのチームはこの足元にも及びませんでしたが、「おとしよりたすけ隊」20位、「ねりまーず」22位と健闘し、全国大会へ出場となりました!

子どもたちは大会を大いに楽しみ、目にするロボットは驚くものばかりで多くのことを学んだようです。この経験と学習を活かし、全国大会を目指してさらに高い目標を掲げて頑張ってもらいたいと思っています。


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ロボカップジュニア2013 ノード大会結果報告
  -サッカーに新境地!レスキューセカンダリは激戦!-

12/15(土)に神奈川西東京ノード大会、12/16(日)に東東京ノード大会が都立産業技術高等専門学校(品川シーサイド)において開催されました。

サッカーオープンB、ダンス、レスキューBについては、全ノードのエントリー締め切った結果、 関東ブロック受け入れ可能チーム数を下回ったため、ノード大会での選抜は行わず、関東ブロックに直接推薦となりました。いずれのノード大会も、サッカーA、レスキューAのみの開催となりました。

当アカデミーより、神奈川・西東京ノードには日吉校の9チーム、21名が参加。東東京ノードには、飯田橋校、練馬校の全12チーム、25名が参加しました。

昨年に引き続きサッカーは好調な滑り出し。神奈川西東京ノードのプライマリでは、優勝・準優勝・3位を日吉校のチームが独占しました。東東京ノードでも、プライマリ・セカンダリともに優勝は飯田橋校と練馬校のチームです。
自作ロボット講座受講生のマシンの完成度は必ずしも高くなかったのですが、経験の支えもあり勝利できました。一方、レゴのキットをベースに電子工作部品やセンサーをオリジナルで搭載したマシンが大活躍で脚光を浴びました。サッカーマシンの新境地を開いてくれる予感です。


レスキューチャレンジは、東東京セカンダリチームが全22チームと激戦の中、Amalgamφが安定した実力で優勝。昨年世界大会を制覇したAmalgamが今年は新メンバーも加わり「φ」と「ζ」の2チームとなって再結成。セカンダリでの世界制覇も期待したいところです。

関東ブロック大会の推薦チームは、1月下旬、関東内の全ノード大会エントリー締め切り後に確定します。ノード大会を勝ち抜いたチームは、3月31日(日)に都立産技高専で開催される関東ブロック大会に出場します。引き続きご声援お願いいたします。

■神奈川西東京ノード結果 
サッカーAライトウェイト
プライマリ優勝chaser
準優勝チーム心拓
3位武匠
セカンダリ優勝LECK
準優勝AIツインズ
レスキューA
プライマリ優勝neos
準優勝R3
3位TRy
セカンダリ優勝AIbot
準優勝Amalgamζ
3位Progress
ベストプレゼンテーション賞
サッカーAプライマリチーム心拓
サッカーAセカンダリたもこ改
レスキューAプライマリO2
レスキューAセカンダリAmalgamζ


■東東京ノード結果
 
サッカーAチャレンジ
プライマリ優勝Mercurius
準優勝ソフトサッカードラゴン.com
3位MFC
プライマリ優勝最強キッカーズ
準優勝Ice Cream Sandwitch
3位毘盧遮那
レスキューチャレンジ
プライマリ優勝UNオーエン
準優勝B2
3位炭酸ポテチ
セカンダリ優勝Amalgam φ
準優勝Team TAKUMI
3位ケルベロス
ベストプレゼンテーション賞
サッカーAプライマリMercurius
サッカーAセカンダリIce Cream Sandwitch
レスキューAプライマリB2
レスキューAセカンダリT.A.R.
 赤字=当アカデミーチーム
 青字=当アカデミー卒業生チーム

*各ノード大会の詳しい結果は各大会公式ブログで
 ■神奈川・西東京ノード
      http://blog.goo.ne.jp/rcjj-kanagawa-nishitokyo/

 ■東東京ノード
      http://blog.goo.ne.jp/east--tokyo


<関東ブロック大会 開催概要>      http://rcjj-kanto.org/news.html

 【日時】3/31(日)
 【場所】東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパス
 http://www.metro-cit.ac.jp/information/access/


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冬休みサイエンス講座 算数ゲーム大会
  -『アルゴ』&『トリンカ』で白熱!-


12/23(日)飯田橋校で繰り広げられた、算数の熱い知的対決。
頭の中で様々な計算や推理が行われ、緊張感ある真剣勝負となりました。
審判にご協力をいただいたご父母の皆様、ありがとうございました。
■アルゴ大会結果
 優 勝: O.A(年長):飯田橋校
準優勝: D.R(年長):飯田橋校
 第3位: O.M(年長):一般
■トリンカ大会結果
 優 勝: T.R(小1):日吉校
準優勝:  S.H(小3):日吉校
 第3位:  K.A(小3):飯田橋校


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2013年 新年のご挨拶
  -デジタル・ネイティブ-


激しい氷雨が打ちつける年の暮れから一転し、空は穏やかに晴れ渡り陽のぬくもりを感じながら新しい年の元旦を迎えました。

「天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの 海のごとくに波たたぬ世を」(昭和天皇)

新年明けましておめでとうございます。
今年は当アカデミー発足25周年を迎えます。また、「世界のブロックとロボットで学ぶ科学教室」として13年目になります。ここまで継続できたのも、ひとえに生徒諸君やご父母の皆様たちが当アカデミーの理念と目標をご理解くださり、ご協力くださった賜物と感謝しております。本当にありがとうございます。

昨年来、夢中になっているテレビ番組があります。『スーパープレゼンテーション』(NHK・Eテレ)。MITメディアラボ所長の伊藤穣一氏がナビゲーターを務め、TED(Technology Entertainment Design)というグループが年1回開催している講演会『TEDカンファレンス』を紹介しています。カンファレンスはカリフォルニア州ロングビーチで4日間にわたって開催され、この間約70人の演者が登場し、2000人程の聴衆が講演を聴くとのこと。ビル・クリントンやビル・ゲイツ、アル・ゴアなどの著名人はもちろん、突出したアイデアさえあれば一般人でも参加できるそうです。

どれも魅力的なプレゼンテーションばかりですが、特にデジタル技術については面白いものがたくさんあります。
ニューヨークを拠点に活躍するマジシャンのマルコ・テンペストが、スマートフォンやバーチャル技術を使った華麗なパフォーマンスであっと驚くマジックを披露する『これぞ次世代マジック!』写真上)。
色覚障害があるアーティストのニール・ハービソンが、人工頭脳装置「アイボーグ」によって目の前の色をすべて音で識別でき、多彩な世界を表現できるようになったという『僕はサイボーグ』写真下)。
世界各国から総勢2000人がネット動画参加し編成された感動的なコーラス『バーチャル合唱団 2000人の声』(エリック・ウィテカー)。
MITの研究者デブ・ロイは子どもが言語を習得する過程を科学的に解明するために、自宅に複数のビデオカメラを設置し、生まれたばかりの息子の日常を3年間9万時間にわたり記録したデータを分析。言葉が生まれる瞬間を目の当たりにする『言葉の誕生』

中でも衝撃的だったのは、ジャーナリストのアダム・オストロウ『死後のデジタルライフ』現在私たちはFacebookやツイッターなどのSNSに半永久的に残る途方もなく豊かなデジタル・アーカイブ(記録・資料)を日々作成している。自分が作ったビデオやメッセージをFacebookに死後投稿してくれるサービスや、今までのツイートを分析し、次に何を言うか予測するサービスまで登場している。人物を立体映像化する技術やより人間に近いやり取りをするロボットも進化している。膨大な情報を分析する技術はさらに進むだろう。そうなれば死後も生き続けられる、というのです。

ゲームデザイナーのクレイ・シャーキー『ゲームが世界を救う』では、現在私たちはオンラインゲームに週30億時間費やしているが、私たちが飢餓や貧困や気候変動や国際紛争や肥満といった問題を解決しようと思うなら、2020年までにオンラインゲームを少なくとも週に210億時間するようになる必要があると。ゲーマー達は、生産的至福状態、縦横のネットワークを築く能力、楽観的即行、壮大な意義への希求を持ち、現実の仕事に使える人的リソースであり、現在5億人いるゲーマーは10年後には15億人になる。世界の危急な問題をテーマにしたゲームを作れば、一瞬にしてたくさんの有効な解決策が見つかるはずだというのです。

ニューヨーク大学教授クレイ・シャーキー『思考の余剰が世界を変える』では、この人的リソースを「思考の余剰」と名付けています。人類は自由な時間が年間1兆時間あり、世界の人々がボランティアとして、大きな、時には世界規模のプロジェクトに貢献し協力する能力がある。この能力を活用し、社会的なデザインに関わる課題を解決に導くには、「デジタル技術」と社会的な規範に基づいた「人の親切心」が必要だと。

しかし一方で、デジタル機器が人間の心理に及ぼす影響を研究するMIT教授シェリー・タークル『つながっていても孤独』は、デジタル機器との安易な付き合い方に警鐘を鳴らしています。人間関係は複雑だがケータイを使えば楽に人とつながることができる。しかも、自分でコントロールできる範囲で相手を選び、どのような自分も演じられる。つながっていても他人から隠れているようなものだ。人間は会話から自分との向き合い方を学ぶ。会話を避けていたら自分を内省する力がつかない。自分との向き合い方も分らなくなる。


今の子どもたちは、生まれながらにインターネットや PCのある生活環境の中で育ってきた世代「デジタル・ネイティブ」と呼ばれています。「アラブの春」に象徴されるように、デジタル技術やインターネットが時代を確実に変えつつあります。昨年日経新聞が『ネット人類未来』という特集で「巨大データの光と影」を扱っていました。新しい技術は両刃の剣。得るものもあれば失うものもあります。

このような時代に、どのような教育がデジタル・ネイティブの子どもたちの心を真に豊かに育てることができるのでしょうか? ― 常にこの問いと向き合いながら、新たな教育を模索し新たな教育を模索し、ご賛同いただいている皆様のご期待に応えられるよう、誠心誠意前進してまいりたいと存じます。
本年もご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


「これからは、テクノロジーを駆使して、自分の人生と自分の体と地域社会と政治と地球と、ちゃんと向き合うことが私たちに必要とされているのです」 ― 心理学者シェリー・タークル ―


【参考】TEDの公式サイト: http://www.ted.com/
トゥルース・アカデミー代表 中島晃芳