>

2024年4月25日木曜日

ロボカップジュニア・ジャパンオープン2024名古屋報告

~ Truthチーム、大活躍! ~

3/22(金)~24(日)、名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)第3展示場にて開催された「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2024名古屋」に、NEST13チーム(Truth5チーム含む)が遠征ツアーを組んで参加しました。186チーム(海外4含む)、選手数459名(海外14含む)、スタッフ260名、メンターのべ186名、同伴者188名が参加した大会になりました。Truthチームは4チーム計5枚の賞状を手にして帰京しました。

日本リーグ(NL)サッカー「T・Kザムライ」は、初戦を2-0と幸先の良いスタートを切るも、2戦目ではスピードが速く相性の悪い相手と対戦、調整不足もあり0-3で敗北。しかし、そこからプログラムの調整を重ね改善していき、3〜6戦目では3勝1分と善戦。特に6戦目ではこれまで負けなしの強豪チーム(総合順位第2位)を打ち負かす活躍を見せました。惜しくも競技順位での表彰台は逃しましたが、勝ち点では2位・3位のチームに並び、24チーム中4位の結果を残すことができました。また、優秀プレゼンテーション賞を受賞。

NLレスキュー・メイズは、3回の競技を行い、その合計点で順位付けがされます。関東ブロック大会優勝の「Pivotさん」がジャパンでも優勝。全体を通して帰還のボーナスや全発見には至らなかったものの安定した走行性能と高得点の被災者を狙っての競技進行の停止などに見られる競技理解が優勝につながったようです。関東2位「Messiah」は、優秀プレゼンテーション賞を受賞。練習フィールドでは安定した走行ができていたものの会場での調整に難航。Round1と3で一回目の競技進行の停止時に 超音波センサーを回して距離を測るシステムの初期化のプログラムが上手く動かずリタイアしてしまったため得点が伸びず、8位。関東3位「Equator」は、全体を通じて競技進行の停止回数は少なく安定して動作できていたものの、移動に時間がかかるため競技進行の停止によるロス時間が響いた結果、得点に結び付けなかった場面が多くみられ、惜しくも4位。
日本リーグサッカー「T・Kザムライ」競技中
日本リーグサッカー「T・Kザムライ」プレゼン賞
日本リーグレスキューメイズ調整中「Equator」「Pivotさん」「Messiah」
日本リーグレスキューメイズ「Pivotさん」優勝
日本リーグレスキューメイズ「Messiah」プレゼン賞
平安時代の蹴鞠をテーマにした、NL OnStage関東優勝の「チーム・ノーブル」は、毬を発見するカメラとLEDテープを使った光る鞠靴を加えてバージョンアップを図って臨みました。審査員によるインタビューの得点は41/50点で同点1位。パフォーマンスは、リハーサルでは完璧。しかし、本番ではうまくいっていない箇所があり、減点覚悟でリスタートするか、人の手でロボットの位置を修正するか、ハラハラ見ていましたが、そのまま演技を続行。結果はなんと、パフォーマンスの得点が41.67/50点で単独トップ!合計得点82.67/100点で堂々の優勝です。加えて、スポンサー賞「CKD賞」も受賞。

日本リーグ(NL)はジャパンオープンを頂点とするリーグですが、今回出場した全員が優勝を始めとする上位成績を残し、大活躍となりました。今回特に感心ことは、どのチームも(レスキューメイズは1人チームですが出場した3チームの)メンバーたちがとても仲が良く、中学生を中心にスケジュール管理や行動管理が的確にできていたことです。楽しみながら自己管理もしっかり行い、そしてそれが結果につながったのだと思います。

なお、全競技の結果と全チームのプレゼンテーションポスターは以下から見られます。
>https://www.robocupjunior.jp/2024nagoya_results.html
優秀なポスターを見て、どこが優れているのかを考えてみましょう。また、今後ロボカップジュニアの競技に参加する際に、参加希望競技のポスターを参考に、戦略やロボット製作、プログラミングのヒントが得られるかと思います。また新たな挑戦が始まります。ロボットサイエンス在籍生全員が高い目標を掲げ、貪欲な向上心と研究心をもって、日々の活動に取り組んでくれることを期待しています。
日本リーグOnStage「チーム・ノーブル」パフォーマンス
日本リーグOnStage「チーム・ノーブル」優勝