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2023年4月25日火曜日

ロボカップジュニア・ジャパンオープン2023名古屋報告

 ~ 4年ぶり、フルスペックの対面での開催  ~

ジャパンオープン23名古屋NESTツアー
去る3/24(金)~26(日)ポートメッセなごやで、ロボカップジュニア・ジャパンオープン2023名古屋が開催されました。この会場は2017年ロボカップ世界大会が行われた会場です。名古屋市は21年からの3年間開催を予定していましたが、コロナ禍の2年間開催することができず、やっと開催することができました。昨年はボランティアによる運営で「けいはんな」で急遽開催しましたが、セレモニーもなく、淡々と試合をこなした大会でした。2020年はオンライン開催でしたが、1つの会場で全競技が行われるフルスペックの大会は実に4年ぶりです。193チーム477名が一堂に会し、各競技とも熱戦が繰り広げられ、開会式では河村たかし名古屋市長の激励もありました。
Truthからは、6チーム12名が参加。例年通り、NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)で遠征ツアーを組んで参戦しました。選手17チーム39名、スタッフ10名、保護者10名、総勢59名のツアーになりました。初日はロボットの調整日、残り2日間が競技に当てられました。
OnStageNL出港!HOKORI丸_河村名古屋市長が見学

サッカーでは、日本リーグが6試合、ライトウェイト9試合、オープン7試合を予定していましたが、ライトウェイトの2試合ができず7試合となりました。サッカーではスイス式トーナメント方式を採用しています。これは、第1試合で勝った者同士、負けたもの同士を組ませて第2試合を行い、以下同様に対戦相手を決めていく方式です。メリットは、同じ対戦は一度のみ実施する、その時点で成績ができるだけ近い者同士が対戦するようにする、ということにあるそうです。ライトウェイトの第7試合の組み合わせがプログラムで算出できず、手作業で行ったため試合数が減ったとのこと。「SAS」はメンバー2人の内1人が急遽参加できなくなったため、残りの一人で2台のロボットを調整し操作して挑みました。欠席したメンバーのロボットが当初動かず敗戦を重ねましたが、最後は3連続勝利。あと2試合できればもっと順位を上げられたかもしれません。一人で孤軍奮闘し、本当によく頑張りました。
SoccerWLlinghtweight_SAS

レスキューは、3回競技を行い、その合計点で順位が決まります。今年初競技となったメイズ・エントリーの「メテオ」は、第2試合終了時に3位でしたが、最終競技で逆転し3位と僅差で2位に。ライン・エントリーは、上位チームと下位チームの2極分化が見られ、2試合終了時には上位数チームが僅差で争っている状態でした。その中で「HT」は、競技進行の停止が参加チーム中最も少なかったのですが、発見した被災者の数の差で、1位と僅差で惜しくも2位に。「輝-EV3」は、第2試合終了時9位でしたが、最終日は丁寧に調整して6位まで順位を上げました。
RescueMazeNL_メテオ
メテオ準優勝
RescueLineNL_HT
HT準優勝
RescueLineNL_輝-EV3

OnStageは、審査員によるインタビュー得点とステージ上のパフォーマンス得点で順位が決まります。「Back To The Summer」は、パフォーマンスでいくつかのミスがあり十分な演技を見せられませんでしたが、インタビューでは自分たちの取り組みを審査員にきちんと伝えることができて1位だったため、見事優勝。ポスター審査により、優秀プレゼンテーション賞も受賞しました。「出港!HOKORI丸」のパフォーマンスはほぼ完璧にできていたのですが、ちょっとしたミスが気になったらしく、制限時間があまりない中でリスタートをしたことが大きな失点を招いてしまいました。しかし、技術力はワールドリーグでも通用すると高く評価され、スポンサー賞が授与されました。

 生徒たちの作文には、いろいろな場面を想定した準備をもっとすべきだったこと、チームワークが大切なこと、そして、他のチームとの交流や他競技からいろいろなことを学んだことなどが書かれています。ジャパンオープンという限られた人にしか与えられない、貴重な学習の機会で得たものを、今後の活動に活かしてくれることを心より期待しています。皆、よく頑張りました。
OnstageNL出港!HOKORI丸_パフォーマンス
OnStageNLBackToTheSummer_パフォーマンス
OnStageNL_BackToTheSummer_インタビュー
出港!HOKORI丸「CKD賞」
BackToTheSummer_OnStageNL優勝+ベストプレゼン賞