~僅差の大きさを知った大会~
1/12(日)・13(月祝)東京都立産業技術専門学校(産技高専)品川キャンパスにて、ロボカップジュニア関東ブロック大会2025が開催されました。東東京、神奈川西東京、千葉の3つのノード大会(予選大会)から推薦されたチームが出場します。今年はチーム数80チームで全国2位、参加者数290名(選手のみ)で全国1位の大きなブロック大会です。
1/12(日)・13(月祝)東京都立産業技術専門学校(産技高専)品川キャンパスにて、ロボカップジュニア関東ブロック大会2025が開催されました。東東京、神奈川西東京、千葉の3つのノード大会(予選大会)から推薦されたチームが出場します。今年はチーム数80チームで全国2位、参加者数290名(選手のみ)で全国1位の大きなブロック大会です。

サッカーライトウェイトユース「ツチノコキッカーズ」関東ブロック2025
サッカーライトウェイトユース「ツチノコキッカーズ」は、練習競技会での課題だったアウトオブバウンズ(フィールドの枠線から出てしまう違反)の回数を減少させることに成功し、その少なさはリーグトップレベルでした。しかし、ボール追従の精度やゴールにボールを押し込む瞬発力がやや足りず,予選リーグは1勝1敗1分で他のチームと総合的な実力が拮抗。総得点1点差という僅差で惜しくも決勝トーナメント進出を逃しました。サッカーライトウェイト「TOM」はマイコンをArduinoに換装するなど練習競技会から大幅改造。初戦はTruthOBのチーム「RYOF」に手も足も出ず大量失点する洗礼を浴びるも,残りの試合は1勝1分と健闘します。予選リーグは勝ち点では2位タイに浮上するも,初戦の大量失点が響き、僅かな得失点差で決勝トーナメント出場を逃します。サッカーエントリー「チーム・ノーブル」はオフェンスとゴールキーパーで役割分担する戦略を採用。昨年OnStage競技で日本一に輝いたメンバーだけあって、抜群のチームワークと明るさで、会場を沸かせていました。予選リーグ3連勝,決勝トーナメント2勝で決勝戦にまで進出。決勝戦では2対1と1点リードし逃げ切りを図るも,試合終了数秒前に同点に追いつかれ,僅差を守り切れませんでした。2分間の延長戦にもつれ込みます。しかし、ここでも決着がつかず、1台ずつで戦う再延長戦に。話し合いの結果、オフェンス機での出場を選択するも,相手ゴールに引っ掛かってしまっている隙に相手ロボットにゴールを決められ試合終了。手に汗握る試合に大勢の観客から拍手が沸きました。

サッカーライトウェイト「TOM」関東ブロック2025

サッカーエントリー「チーム・ノーブル」関東ブロック2025
レスキューラインワールドクラス2年目の「蒲焼き」は、ブロック大会に向けて被災者の発見・救出を目標に活動してきました。カメラを使った被災者発見の機能開発は間に合いませんでしたが、救出機構を搭載して大きくなったロボットでも安定したライントレースを行い見事優勝しました。「continue」は、ノード大会でうまく動かなかった自作のラインセンサーを機能させて大会に挑みました。しかし、調整と作り込みの不足によるミスが目立ち上位に食い込むことができませんでした。
レスキューメイズワールドクラス初挑戦の「GTR」は、チャレンジクラスからの課題の違いに苦戦した1年でした。カメラの研究とセンサーの拡張に比重をおいたスケジュールで取り組んで来ました。開発してきた機能を組み合わせる時間を十分に割くことができず、得点の獲得に繋がりませんでした。しかし、出場チーム2チームで相手チームに僅差で勝ち、優勝。レスキューメイズエントリー2年目の「スパサト」はセンサー数を増やすために自作の回路とLEGOのハイブリッドに挑戦。マイコンとLEGOの通信やセンサーの読み取りに取り組んできました。しかし、回路の不調でロボットが安定して動かず実力を十分に発揮できませんでした。
OnStageエントリー「チーム・ダイナソー」はロボカップジュニア初出場。恐竜好きの少年の夢の中に、恐竜が次々と現れ、動く様子を表現しました。この競技は、審査員によるインタビューとパフォーマンス(舞台演技)の採点によって順位が決まります。インタビューでは緊張のせいか、少し声が小さく、早口になってしまった、アピールする点が漏れてしまったと反省していましたが、この時点で3位。パフォーマンスでは、恐竜の卵が開かず、3方向に首を動かすブラキオサウルスの首が1方向にしか動かず、練習ではいつも成功していたプテラノドンが空を上って下りるはずが上がったところでスタックしてしまい、なかなか思うような演技になりません。しかし、かなり間が空きましたが最後のティラノサウルスが見事に動いて演技終了。他のチームと比べ、ロボットが大きく、ステージ全体を広く使っているため観る人には大変インパクトがあったようです。ロボット間通信と内蔵タイマーによるfail safeをもう少し綿密に設定すると失敗も少なかったのではないかと思います。
今年は実力が拮抗しているチームが多いのか、僅差が明暗を分けたケースが多かったように思います。たとえ僅かな差であれ、それで敗れた場合は、その僅かな壁を乗り越えられなかったのが、勝ちきれなかったのが実力だとも言えます。今回の大会では他のロボットを見たり、プレゼンポスターを見たりして、いろいろなことを学んだと思います。その僅かな差を埋め、さらに飛躍できるよう、さらなる努力を期待しています。
レスキューメイズワールドクラス初挑戦の「GTR」は、チャレンジクラスからの課題の違いに苦戦した1年でした。カメラの研究とセンサーの拡張に比重をおいたスケジュールで取り組んで来ました。開発してきた機能を組み合わせる時間を十分に割くことができず、得点の獲得に繋がりませんでした。しかし、出場チーム2チームで相手チームに僅差で勝ち、優勝。レスキューメイズエントリー2年目の「スパサト」はセンサー数を増やすために自作の回路とLEGOのハイブリッドに挑戦。マイコンとLEGOの通信やセンサーの読み取りに取り組んできました。しかし、回路の不調でロボットが安定して動かず実力を十分に発揮できませんでした。
OnStageエントリー「チーム・ダイナソー」はロボカップジュニア初出場。恐竜好きの少年の夢の中に、恐竜が次々と現れ、動く様子を表現しました。この競技は、審査員によるインタビューとパフォーマンス(舞台演技)の採点によって順位が決まります。インタビューでは緊張のせいか、少し声が小さく、早口になってしまった、アピールする点が漏れてしまったと反省していましたが、この時点で3位。パフォーマンスでは、恐竜の卵が開かず、3方向に首を動かすブラキオサウルスの首が1方向にしか動かず、練習ではいつも成功していたプテラノドンが空を上って下りるはずが上がったところでスタックしてしまい、なかなか思うような演技になりません。しかし、かなり間が空きましたが最後のティラノサウルスが見事に動いて演技終了。他のチームと比べ、ロボットが大きく、ステージ全体を広く使っているため観る人には大変インパクトがあったようです。ロボット間通信と内蔵タイマーによるfail safeをもう少し綿密に設定すると失敗も少なかったのではないかと思います。
今年は実力が拮抗しているチームが多いのか、僅差が明暗を分けたケースが多かったように思います。たとえ僅かな差であれ、それで敗れた場合は、その僅かな壁を乗り越えられなかったのが、勝ちきれなかったのが実力だとも言えます。今回の大会では他のロボットを見たり、プレゼンポスターを見たりして、いろいろなことを学んだと思います。その僅かな差を埋め、さらに飛躍できるよう、さらなる努力を期待しています。

レスキューライン優勝「蒲焼き」関東ブロック2025

レスキューメイズ優勝「GTR」関東ブロック2025

レスキューライン「continue」関東ブロック2025

レスキューメイズエントリー「スパサト」関東ブロック2025

プレゼンテーション賞「GTR(レスキューメイズ」=中央、「チーム・ダイナソー(OnStage)=右端

関東ブロック2025「We are Robocupper!」

OnStage「チーム・ダイナソー」関東ブロック2025
<サッカー>
チャレンジクラスサッカーライトウェイトユース「ツチノコキッカーズ」は練習競技会での課題だったアウトオブバウンズの回数を減少させることに成功。
アウトオブバウンズの少なさはリーグトップレベルでしたが,ボール追従の精度やゴールにボールを押し込む瞬発力がやや足りず,予選リーグは1勝1敗1分で他のチームと総合的な実力が拮抗。
総得点1点差で惜しくも決勝トーナメント進出を逃しました。
ワールドクラスサッカーライトウェイト「TOM」はマイコンをArduinoに換装するなど練習競技会から大幅改造。
初戦はTruthOBのチーム「RYOF」に手も足も出ず大量失点する洗礼を浴びるも,残りの試合は1勝1分と健闘します。
予選リーグは勝ち点では2位タイに浮上するも,初戦の大量失点が響き得失点差で決勝トーナメント出場を逃します。
サッカーチャレンジクラスエントリー「チーム・ノーブル」はオフェンスとゴールキーパーで役割分担する戦略を採用。
車検をいち早く通過させ,フィールドでの調整を十分に行い,万全の態勢で試合に臨みました。
調整も十分せずに4人仲良くお喋りしていた練習競技会の頃に比べ,大きな成長を感じられました。
試合前には毎回4人で「We are RoboCupper!」で結束力の高さを見せつけ,予選リーグ3連勝,決勝トーナメント2勝で決勝戦にまで進出します。
決勝戦では2対1と1点リードし逃げ切りを図るも,試合終了10秒前に2対2と同点に追いつかれ,延長戦にもつれ込みます。
ロボットを1台づつ出して戦う延長戦では,チーム・ノーブルはオフェンス機での出場を選択するも,オフェンス機が相手ゴールに引っ掛かってしまっている隙に相手ロボットにゴールを決められ試合終了。
味方のロボット同士で連携が取れず邪魔し合ってしまうチームが多い中で,2台のロボットで連携するチーム力の高さで決勝戦まで上りつめるも,最後の最後はロボット1台での実力で競り負ける形で,準優勝となりました。
<レスキュー>
レスキューラインワールドクラス二年目の「蒲焼き」は、ブロック大会に向けて被災者の発見・救出を目標に活動してきました。
カメラを使った被災者発見の機能開発は間に合いませんでしたが、
救出機構を搭載して大きくなったロボットでも安定したライントレースを行い見事優勝しました。
競技進行の停止数は2競技を合わせて1回と、昨年度の大会から大きく成長を見せました。
「continue」は、ノード大会でうまく動かなかった自作のラインセンサーを機能させて大会に挑みました。
しかし、基本的なライントレースでラインから外れてしまったり、
坂の下りや障害物回避といった課題で競技進行の停止をしてしまったりと、
調整と作り込みの不足によるミスが目立ち上位に食い込むことができませんでした。
メイズワールドクラス初挑戦の「GTR」は、チャレンジリーグからの課題の違いに苦戦した1年でした。
カメラの研究とセンサーの拡張に比重をおいたスケジュールで取り組んで来ました。
開発してきた機能を組み合わせる時間を十分に割くことができず、得点の獲得に繋がりませんでした。
レスキューメイズチャレンジクラス2年目の「スパサト」はセンサー数を増やすために自作の回路とLEGOのハイブリッドに挑戦。
マイコンとLEGOの通信やセンサの読み取りに取り組んできました。
しかし回路の不調でロボットが安定して動かず実力を十分に発揮できませんでした。
チャレンジクラスサッカーライトウェイトユース「ツチノコキッカーズ」は練習競技会での課題だったアウトオブバウンズの回数を減少させることに成功。
アウトオブバウンズの少なさはリーグトップレベルでしたが,ボール追従の精度やゴールにボールを押し込む瞬発力がやや足りず,予選リーグは1勝1敗1分で他のチームと総合的な実力が拮抗。
総得点1点差で惜しくも決勝トーナメント進出を逃しました。
ワールドクラスサッカーライトウェイト「TOM」はマイコンをArduinoに換装するなど練習競技会から大幅改造。
初戦はTruthOBのチーム「RYOF」に手も足も出ず大量失点する洗礼を浴びるも,残りの試合は1勝1分と健闘します。
予選リーグは勝ち点では2位タイに浮上するも,初戦の大量失点が響き得失点差で決勝トーナメント出場を逃します。
サッカーチャレンジクラスエントリー「チーム・ノーブル」はオフェンスとゴールキーパーで役割分担する戦略を採用。
車検をいち早く通過させ,フィールドでの調整を十分に行い,万全の態勢で試合に臨みました。
調整も十分せずに4人仲良くお喋りしていた練習競技会の頃に比べ,大きな成長を感じられました。
試合前には毎回4人で「We are RoboCupper!」で結束力の高さを見せつけ,予選リーグ3連勝,決勝トーナメント2勝で決勝戦にまで進出します。
決勝戦では2対1と1点リードし逃げ切りを図るも,試合終了10秒前に2対2と同点に追いつかれ,延長戦にもつれ込みます。
ロボットを1台づつ出して戦う延長戦では,チーム・ノーブルはオフェンス機での出場を選択するも,オフェンス機が相手ゴールに引っ掛かってしまっている隙に相手ロボットにゴールを決められ試合終了。
味方のロボット同士で連携が取れず邪魔し合ってしまうチームが多い中で,2台のロボットで連携するチーム力の高さで決勝戦まで上りつめるも,最後の最後はロボット1台での実力で競り負ける形で,準優勝となりました。
<レスキュー>
レスキューラインワールドクラス二年目の「蒲焼き」は、ブロック大会に向けて被災者の発見・救出を目標に活動してきました。
カメラを使った被災者発見の機能開発は間に合いませんでしたが、
救出機構を搭載して大きくなったロボットでも安定したライントレースを行い見事優勝しました。
競技進行の停止数は2競技を合わせて1回と、昨年度の大会から大きく成長を見せました。
「continue」は、ノード大会でうまく動かなかった自作のラインセンサーを機能させて大会に挑みました。
しかし、基本的なライントレースでラインから外れてしまったり、
坂の下りや障害物回避といった課題で競技進行の停止をしてしまったりと、
調整と作り込みの不足によるミスが目立ち上位に食い込むことができませんでした。
メイズワールドクラス初挑戦の「GTR」は、チャレンジリーグからの課題の違いに苦戦した1年でした。
カメラの研究とセンサーの拡張に比重をおいたスケジュールで取り組んで来ました。
開発してきた機能を組み合わせる時間を十分に割くことができず、得点の獲得に繋がりませんでした。
レスキューメイズチャレンジクラス2年目の「スパサト」はセンサー数を増やすために自作の回路とLEGOのハイブリッドに挑戦。
マイコンとLEGOの通信やセンサの読み取りに取り組んできました。
しかし回路の不調でロボットが安定して動かず実力を十分に発揮できませんでした。