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2017年6月30日金曜日

ロボカップ2017世界大会が名古屋で開催


ロボカップ2017名古屋世界大会、来月開催!
-世界の最先端ロボット技術が名古屋に集う!-



来たる727()30()、ポートメッセなごや・武田テバオーシャンアリーナにて、「ロボカップ2017名古屋世界大会」が開催されます。第1回のロボカップは、1997年に名古屋で開催されたので、20年経った今年、競技者数予定数約3,000人(約40か国)、来場者予想数10万人以上の大規模な大会となって再び開催となりました。会場のポートメッセなごやは、今年4月にオープンした「レゴランド・ジャパン」に隣接しています。

ロボカップは、ロボット工学と人工知能の融合・発展のために日本の研究者たちによって提唱された国際的な自律型ロボットの競技大会で、その目標は「2050年までに人型ロボットで、人間のサッカーのワールドカップチャンピオンチームに勝つ」ことです。

技は、サッカー(小型・中型・ヒューマノイド[キッズサイズ・ティーンサイズ・大人サイズ]・標準プラットフォーム・シミュレーションの7リーグ)、レスキュー(ロボット・シミュレーションの2リーグ)、@ホーム、インダストリアル(ロジスティックス・@ワークの2リーグ)、ジュニア(サッカー[オープン・ライトウェイト]・レスキュー[ライン・メイズ]CoSpaceレスキュー、OnStage6リーグ)が行われます。

ロボカップだけでなく、Amazon Robotics LLCが主催するロボットコンテスト「アマゾン・ロボティクス・ チャレンジ」が同時開催されます。世界から16チームが参加し、優勝賞金はなんと最大25万ドルだそうです。また、公益社団法人発明協会が主催する世界各国の青少年が創作した発明作品の展示・コンテストを行う国際イベント「世界青少年発明工夫展」も同時開催。世界20ヶ国から約200名の青少年が参加予定。ロボット関連技術、製品、サービスなどを展示紹介する「ロボット技術・産業フェア」も行われます。

この機会にぜひ最先端のロボット技術をご覧になってください。高校生以下は無料、前売り券は一日券¥1,0004日通し券¥2,000となっています。プレイガイド、コンビニの他、ローチケ、チケットぴあ、イープラスのオンライン販売でも購入できるそうです。


 


トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス
http://truth-academy.co.jp/rs/

夏期特別授業2017 新講座ご紹介


夏休み期間だけのスペシャル講座
-低学年向けプログラミング&ロボティクス、電子工作、はんだ付け-


当アカデミー、ブロックサイエンスとリトル・ダヴィンチでは、例年、通常授業が夏期特別授業(夏休みサイエンス講座)に切り替わります。今年も全12講座のラインナップ。カリキュラム・授業内容はすべてオリジナルで制作しています。定番の講座もありますが、新しいニーズに対応するために次々と発表される新教材を吟味し、高い学びが得られる授業を創造し続けています。今年初の新講座をご紹介。

 
【プログラミング】イルカロボットを使って海底探査に挑戦!」(小学低~中学年)

レゴ社のロボティクス導入教材「WeDo2.0」を使用。昨年はこの教材で「洪水を防ごう」というタイトルで、モーターとセンサーの制御を学びました。今年は、さらにロボットを使った探査活動のシミュレーションとして、センサーが対象物の数を数え、離れたところにいる人間にその数を知らせる、という活動を行います。

 

【メカ工作】太陽発電で動く!スペースローバー」(小学低~中学年)
メカニカルサスペンション付の6つのタイヤが回転し前進する仕組みで、コンパクトなボディながら、太陽光発電で、小さな段差もゆっくり乗り越えて進むモデルを組み立てます。『遊星ギア(プラネタリーギア)』という、ちょっと変わった動きをするギアの仕組みも使われているモデルを使い、ギアやサスペンションが動く仕組みを目で見て確認したり、ギアの仕組みについて研究したりします。

 
【電子工作入門】はんだ付けで金属探知機を作ろう!」(小学中~高学年)
本格的な電子工作を体験できます。ループコイルを使用して、金属に反応してブザーを鳴らす仕組みを、はんだ付けして制作しながら学習します。はんだ付けはロボット製作の基礎となる技術であり、エレクトロニクスの理解への入り口です。小学生高学年のうちに、ぜひ経験してほしいスキルの一つです。


NESTロボコン・ビギナーズプロジェクト】電子工作でロボコン・ロボットを作ろう!」(小4~中学生)
電子工作とはんだ付けはもちろん、プログラミングも体験。今年秋~冬にかけての、国際的なジュニア向けロボコンに挑戦できる、NESTイチオシのプロジェクトです。ロボット製作⇒プログラミング学習⇒ロボコン対策⇒ロボコン経験…と、当アカデミーのロボット・サイエンスの一連の活動の流れを短期間で凝縮して経験できる絶好の機会です。
http://www.npo-nest.org/workshop/robocon_bpro/
 

いずれの講座も、在籍していない一般生も受講できます。ぜひご紹介下さい!
 
お申込みは以下のTruth Academyのホームページから。
http://truth-academy.co.jp/2017summer/
 


2017年度リトル・ダヴィンチ理数教室「科学」のテーマ紹介



月1回実施している「科学」の今年のテーマを紹介します
キッズ、ジュニアⅠ、ジュニアⅡ・Ⅲ ステップごとに3つのテーマ-


リトル・ダヴィンチ理数教室で月1回実施している「科学」の授業は、各ステップで、年度ごとに年間テーマを設けています。今年度のテーマをご紹介します。


ダヴィンチ・キッズ(幼稚園)は「いきもの」

全米の学校で広く採用されている、直接体験型の学習をベースとしたカリフォルニア大学バークレー校開発の科学教育プログラムGEMS(ジェムズ:Great Explorations in Math and Science」と米国の環境教育プログラム「プロジェクトワイルド」とを融合したカリキュラムを行います。GEMSからは「アリのおうち‐地面の下の小宇宙」。アリを捕まえて、虫眼鏡で体のつくりを調べたり、専用のキットでアリを飼育し、巣がどうやって作られるかを観察したります。プロジェクトワイルドからは、野生動物について考えるアクティビティや生きものの成長サイクルを考えるアクティビティなどを行っていきます。


ダヴィンチ・ジュニア(小1)は「電子回路」

GEMS『電気回路―創意あふれる物理科学のアクティビティ』の中から、導体、絶縁体や直列回路、並列回路などの学習、電気の発明品づくりなどを行います。またアメリカで生まれた学習用電子ブロック「キッズ・インベンター(ブロックをスナップオンするだけで様々な電気回路の実験が可能な教材)」を使用し、スイッチの開発やANDゲートやORゲートなどの論理回路を作ることに挑戦します。また後半は身の回りにある応用できる電子回路について着目していきます。


ダヴィンチ・ジュニアⅡ、Ⅲ(小2~小3)は「データロギング」

イギリス製のデータロガー(センサーを使って実験データを記録し、分析する電子機器)「イージーセンス・ビジョン」を使って、「物質の三態」について研究します。水の沸点・凝固点を調べることから始まり、沸点上昇・凝固点降下について研究したり、実生活の中でそれらがどのように利用されているか、どのような自然現象として現れているかを考察したりします。また、ドライアイスの実験を通して昇華の研究などを行います。



トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室
http://truth-academy.co.jp/lv/

トゥルースの視線【119回】

World Robot SummitRoboCup Asia Pacificスタート!

-ロボットコンテスト全盛時代に突入?-

 

経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「World Robot Summit (WRS:ワールドロボットサミット)が、いよいよ動き出しました。2018年プレ大会が東京ビッグサイト(10/1721)で、2020年本大会は愛知県国際展示場(8月・10月)開催。特別な施設(プラント、トンネル)が必要なインフラ・災害対応分野の一部の競技については、福島ロボットテストフィールドで実施されます。
 

WRSは、人間とロボットが共生し協働する世界の実現を念頭に、世界のロボットの叡智を集めて開催する競演会で、ロボットの競技会「World Robot Challenge」と、最新のロボット技術を展示する「World Robot Expo」を介して、世界中のロボット関係者が一堂に集まり、リアルな日々の生活、社会、産業分野でのロボットの社会実装と研究開発を加速させることを目的としています。競技会は、4つのカテゴリー(ものづくり、サービス、インフラ・災害対応、ジュニア)で計8つのチャレンジを実施予定。ジュニア・カテゴリーでは、学校環境においてニーズのありそうなタスクとそれを実現するプラットフォームロボット(ソフトバンクの人型ロボットPepper(ペパー)が採用)をプログラミングする「スクールロボットチャレンジ」と、サービス分野と同様のタスクを設定しロボットを製作する「ホームロボットチャレンジ」が予定されています。スクールロボットチャレンジで使用する。
 

一方、今年201712/1218、第1回「RoboCup Asia Pacific」(RCAP:ロボカップ・アジアパシフィック)がバンコク(タイ)が開催されます。従来の世界大会では参加国も増え、規模が大きくなってしまったので、地域ごとの交流を目指すものです。日本・中国・タイ・シンガポール・オーストラリア・イラン・中国が中心となって進めています。ロボカップのメジャー(研究者の部門)とジュニア(19歳以下の部門)の全競技が予定され、20ヵ国200チーム3000人の参加者、15000人の来場者を見込んでいるそうです。ジュニアの日本チームは、今年3月に行われたジャパンオープンぎふ・中津川で、準優勝以下の上位チームが出場権を獲得します。また、愛知で行われる2020年のWorld Robot Summitは、RoboCup Asia Pacificも同時開催となるので、子供たちは、WRSとロボカップジュニアのどちらに出場するか、という選択肢が持てるようになりました。挑戦の可能性が広がったように思います。


 ロボカップは、「2050年にロボットのサッカーチームが人間のワールドカップ優勝チームに勝つ」という目標を持ったランドマークプロジェクト。「月に人類が降り立つ」や「人工知能が人間の囲碁の名人を破る」という、だれにも分かり易い高い目標を掲げて、研究開発を加速化させるプロジェクトです。やはり、ロボットコンテストなどがあると、開発のスピードを上げることができるのでしょう。これは、子供の学習も同様です。高い目標を目指して「ロボットコンテストで勝ちたい!」という強い気持ちがあればこそ、メカニズムやセンサー、プログラミングの学習に、またその基礎となる教科の学習に励み、論理的思考やコミュニケーション力やチームワーク形成力、スケジュールを含めた自己管理能力、問題解決力、プレゼンテーション能力の大切さに気付くのです。

 子供たちがさらに活躍してくれることを期待しています。


世界中のエンジエアや研究者が、ロボットの未来に人類の夢を託している。それは、競い合っているように見えて、じつは、連帯している。(中略)それらが目指しているのは、たった一つのこと。人類の幸福。この世界に住む一人ひとりの人間が、ロボットとともに暮らし、かつてない、新しい幸福に出会うこと。

World Robot Summit



トゥルース・アカデミー 代表 中島晃芳


トゥルース・アカデミー ブロック・サイエンス
http://truth-academy.co.jp/bs/

トゥルース・アカデミー リトル・ダヴィンチ理数教室

http://truth-academy.co.jp/lv/

トゥルース・アカデミー ロボット・サイエンス
http://truth-academy.co.jp/rs/