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2014年3月27日木曜日

2014年3月

ICTを活用した全国教育実践事例コンテスト
-「ロボットの鉄人」でNESTが3年連続『CEC奨励賞』受賞!-
 
 
NPO法人科学技術教育ネットワーク(NEST)が、2011年「サイエンス・キャンプ2011」、2012年「完全自律型ロボットコンテスト『NESTロボコン2012』-学年を超えて、世代を超えて、みんなで創るロボットコンテスト」に続き、「ロボットコンテストで世界の頂点を目指す『ロボットの鉄人』合宿-ロボットを教材とした社会的構成主義に基づく科学技術教育実践」で、ICT夢コンテストCEC奨励賞を3年連続受賞しました。
 
 去る228()31()に、CEC成果発表会・平成25年度「教育の情報化」推進フォーラム(来場者数2日間延べ1,550名)において、表彰式と成果発表会が行われました。法人理事である当アカデミー代表の中島が全国から集まる学校の先生方に、ロボカップジュニアの紹介と『ロボットの鉄人』合宿の様子、社会的構成主義の教育的意義を中心にプレゼンテーションを行いました。ロボカップジュニアの世界大会映像はかなりのインパクトを与えたようで、多くの方々に興味を持っていただけたようです。
 
 ICT科学技術教育のパイオニアとして、当アカデミーの授業、NESTの活動をさらに先進的な意義あるものにし、学校教育に影響を与えられるよう、努力を続けたいと存じます。

 
 
ICT夢コンテスト 平成25年度表彰実践事例
 ■「ロボットの鉄人」レジュメ
 
 
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5月から本格始動の「ロボット・マスター講座」1日体験イベント
-受講料無料!電子工作ロボットでサッカーに挑戦!-

 
自律型ロボット製作の上級を目指す、トゥルース・アカデミーの「ロボットマスター・オープン講座」2014年度授業が、5月から本格始動します。

電子工作による自作サッカーロボットを作りたい、ロボットレスキューを極めたい、C言語を学びたい、Arduinoを使ってみたい…など、さらにロボット開発の技術を発展させたい人の希望を実現するための講座です。講師はロボカップジュニアOBたち。

高専、工業系大学、理工学部を目指す諸君にとって、学習目標をつくる最適な環境であり、志を共にする仲間に出会える貴重な場でもあります。

5月の講座始動に先駆け、『ロボットマスター1日体験講座』を開催!電子工作ロボットでサッカー競技経験をしながら、どんなロボット開発をしたいか、興味のある研究内容について、講師や先輩たちと相談する場にもしたいと思っています。科学技術やプログラミングに興味のある中学生、高校生の諸君、ロボット開発の第一歩を踏み出そう!


「電子工作ロボットでサッカーに挑戦!」開催概要

■日時:2014年4月13日(日)午後1:00~5:00

■場所:トゥルース・アカデミー飯田橋校
    http://truth-academy.co.jp/company08/access.htm

■対象:中学生・高校生

■教材:自律型ロボット製作キット TJ3B(ダイセン社製)
※教材は当日貸し出します。持ち帰りはできません。

■内容: プログラミングソフト「C-Style」を使用してプログラミングを学習し、学習の成果としてロボットサッカーの試合に挑戦します。
※ C-Styleはアイコンを並べてプログラミングしますが、C言語をベースにしているため、C言語の学習入門には最適なソフトです。

■受講料:無料


 
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ロボカップジュニア日本大会推薦チーム発表
-全10チーム、32人が出場決定!-
 
 
ロボカップジュニア・ジャパンは、先月末にNPO法人ロボカップ日本委員会から独立して一般社団法人になりました。今後、大人のリーグ(シニア)とジュニアとは別々に競技を行うことになります。今回は、法人として初めて運営する大会となり、日本各地でロボカップジュニアを運営しているボランティアたちが手作りで行う大会となります。そのため、開催会場も大阪から尼崎に変更され最終的には埼玉大学に決まる、というような混乱もしばしばあり、準備にも手間取っています。大小23ブロックの意見を統一する難しさを感じております。参加チーム数の格差や運営の仕方の違いなどが浮き彫りとなった大会でもあります。
 
当アカデミー代表の中島も法人理事に就任しましたので、2004年に関東ブロックを立ち上げた時の初心―「公平公正な運営・教育的観点に重きを置く運営」という信念を持って、少しでも日本大会の正しい運営に役に立つことができればと思っております。
 
このような状況下ではありますが、日本大会に出場が決まったチームの皆には思う存分これまでの学習の成果を発揮し、同じ活動を行っている全国の仲間との交流を通じて多くのことを学んでもらいたいと切に願っております。また、今年も埼玉大学という比較的近い場所で行われるので、現在ロボカップに取り組んでいる生徒やこれから取り組んでいく生徒もぜひ見学して、新しい技術やアイデアに接してほしいと思います。
 
応援よろしくお願い致します。
 
※今年は海外チームを招待しないので、「ジャパンオープン」ではなく「日本大会」という名称になります。
 
トゥルース・アカデミー出場チーム
サッカーBライトウェイト プライマリ
EXTREME関東ブロック大会優勝
WYVERN関東ブロック大会第3位
サッカーBライトウェイト セカンダリ
MIM関東ブロック大会優勝
chaser関東ブロック大会準優勝
Enurta関東ブロック大会第4位
サッカーBオープン
Gcroud関東ブロック大会優勝
TKB11関東ブロック大会準優勝
レスキューA プライマリ
Lightning関東ブロック大会優勝
レスキューBチャレンジ
Radius関東ブロック大会第4位
ダンスチャレンジ プライマリ
TOKYO・2020関東ブロック大会優勝
恐竜探検隊関東ブロック大会第4位
ダンスチャレンジ プライマリ
Show道関東ブロック大会準優勝

※青字はTruth-OB または講師チーム
 
 
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続・グローバル化時代の学力(2)

-プログラミング・スキル-



2012年度から学習指導要領が新しくなり、中学校の技術・家庭科の授業で「プログラムによる計測・制御」が必修になりました。文科省が公表している解説には下記のような記載があります。プログラムによる計測・制御について、次の事項を指導する。
ア)コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。
イ)情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること。
 
 昨年12月アメリカで行われた“Computer Science Education Week”で、オバマ大統領が行った『全ての人よ、プログラミングを!』という演説が話題になりました。「プログラミングを学ぶことは、みなさんの将来にとって重要なだけでなく、アメリカにとっても重要です。アメリカが最先端であるためには、プログラミングや技術をマスターする若手が必要不可欠です。新しいビデオゲームを買うのではなく、作ってください。最新のアプリをダウンロードするのではなく、設計してください。それらをただ遊ぶのではなく、プログラムしてください。誰もがプログラマーとして生まれたわけではなく、少しのハードワークと数学と科学を勉強していれば、プログラマーになることができます。あなたが、誰であっても、どこに住んでいてもコンピューターはあなたの将来において重要な役割を占めます。あなたがもし勉強を頑張れば、その未来は確かなものとなるでしょう」と。
 
 
 シーモア・パパートの下で98年に「レゴマインドストーム」を開発したミッチェル・レズニック(MITメディアラボ教授)は、03年に学習用プログラミング言語「スクラッチ」を発表しました。TEDカンファレンス『子どもにプログラミングを教えよう』で、彼はプログラミング学習の効果について次のように語っています。「子供たちは、スクラッチのプロジェクトを作りながらプログラミングを覚えていきますが、さらに重要なのはプログラムを書くことで学ぶということです。読み書きを学ぶことで他の多くのことを学ぶ可能性が開けます。同様に、プログラミングを学ぶことで他のいろいろなことを学ぶ機会が開けます。(中略)ビクターがこのプロジェクトに取り組みスクリプトを作っていたとき、彼はデザインのプロセスも学んでいました。ぼんやりしたアイディアから始めて、それを本格的な実際に機能するプロジェクトにする方法です。彼はデザインの核となるいろいろな概念を学んでいたのです。新しいアイディアをどうやって試すかとか、複雑なアイディアを単純な部分へと分割する方法や、他の人とどう協力していくかとか、期待したように動かないときにどうバグを見つけて直すかとか、物事がうまくいかない状況でいかに粘り強く方向性をもって前に進んでいくかなど、これはプログラミングに限らず重要なスキルです。いろいろな活動において重要なものです」
 
 
当アカデミーの「ロボット・サイエンス」のコースでは、オリジナルの自律型ロボットを製作するので、当然プログラミングの学習が中心になり、PDCAサイクルによるロボット開発を行います。ロボットコンテストに出場する時には必ずチームを組まなければなりませんので、活動を通して、コミュニケーション能力やチームワーク力、計画性やスケジュール管理、問題解決力、粘り強さを身につけていきます。それだけでなく、プレゼンテーションも要求されるので、プレゼンテーション力やデザイン力、表現力も必要になります。
 
「ブロック・サイエンス」のキッズ・クリエーターⅡ以上でも、製作物を自動制御するためにプログラミングを行っています。また、「リトル・ダヴィンチ理数教室」のダヴィンチ・ジュニアⅡでは、ミッチェル・レズニックが開発した「スクラッチ」を使って、図形を描くプログラミングを扱っています。どのコースでもプログラミングを組み入れていますので、在籍生の全員がプログラミングを学ぶことができます。
 
生まれたときからITやインターネットが当たり前にある今の子供たち=「デジタル・ネイティブ」の世代にとって、これからの時代を生きていくためには、プログラミング・スキルがますます必須となっていくことでしょう。また、プログラミングの学習を単なる目的に終わらすのではなく、「プログラミング学習を通して、何を学ぶべきか?」が問われる時代になっているのではないでしょうか?
 
 
 
トゥルース・アカデミー代表 中島 晃芳


 

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