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2011年3月15日火曜日

2011年3月

リトル・ダヴィンチ理数教室を体験!
-春休みサイエンス講座2011を開催-



2011年4月から、リトル・ダヴィンチ通常コースをリニューアル!

これまで別コースとしていた算数と科学のクラスを融合し、「リトル・ダヴィンチ理数教室」として生まれ変わります。算数2回+科学1回の月3回の新コースになります。


『春休みサイエンス講座2011』では、同理数教室の算数講座、科学講座をの内容を体験できる絶好の機会!いずれもリニューアル特別価格でご提供。

高学年には、初級ロボット・プログラミング講座を!
ハンズオンとコンストラクショニズムに基づく当アカデミーの科学・算数教育をぜひ、この機会に体験して下さい!


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土日単発「ダヴィンチ・スペシャル」4月~6月講座ラインナップ!
―遊ぶだけは終わらない!作るだけでは終わらない!―

 

今年も4月から土日単発講座「ダヴィンチ・スペシャル」が、衣替えしてスタート!受講料も値下げし、皆様に参加しやすく設定しました。

『知育・算数ゲーム』は、リトル・ダヴィンチ通常コース算数講座から、好評のゲーム課題のみ独立させて実施!


『算数知育ゲーム』(年中~小1)は、4~6月は、「色と形の認識力」を中心テーマに世界のゲームを使って、瞬間的な判断力や集中力、記憶力など、様々な能力開発にスポットを当てていきます。
『算数戦略ゲーム』(小1~小3)は、「数と推理」を中心に先を読む力、戦略を練る力の育成を図ります。ゲームを通して、集中力や思考力、数に対する多面的で柔軟な考え方が身に付きます。

『科学工作』(小1~)は、低学年でも取り組みやすいキットを厳選。4~6月は、「光の屈折」がテーマ。レンズを使った顕微鏡やカメラ、映写機を制作し、光の屈折を利用して実験したり創作したりします。自分の手で作ったものだからこそ、実験にも創作にも夢中になれます。


『ロボット製作』(小3~)では、製作活動を中心に、基本プログラムで制御していきます。4~6月は、メカニズムの代表であるギアとテコを利用したロボットを作ります。歯数の異なるギアを組み合わせたら、回転数や回転力はどのように変えられるのだろう?テコで力の方向や大きさ、動きの大きさをどう変えられるのだろう?など試行錯誤しながら組み立て、プログラミングをして動かしていきます。

奮ってご参加ください。


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春はロボット競技が目白押し!見学・応援自由!
―ロボコン観戦のススメ―

この3月は毎週ロボットコンテストが開催されます。

まずは3/13(日)に、「ベーシックⅠ・ファイナルチャレンジ『新SASUKE』合同競技会」(川崎生涯学習プラザ)。同日同会場にて、当アカデミーロボカップジュニア合同練習会も同時開催。大会を目前にむかえたチームが最終調整を行います。

春休み中いよいよノード大会が開催。4/3(日)に神奈川西東京ノード大会、4/10(日)東東京ノード大会、(両大会とも会場は都立産業技術高等専門学校)が実施。勝ち進んだチームは、4月末の関東ブロック大会へとコマを進めます。

各チャレンジの競技概要、観戦ポイント見どころを紹介します。
どの大会も見学は自由(無料)になります。ぜひ間近で参加者達が精魂こめて、開発調整したロボットのパフォーマンスをご覧ください!

ロボット・ベーシックⅠ卒業チャレンジ「SASUKE」
<競技概要>
ロボット・ベーシックⅠのまとめとして全校合同で開催する当アカデミーオリジナル競技。
サバイバルアタック競技「SASUKE」をイメージして、障害物や坂などロボットがクリアしなければならない様々な難所・課題が待ち受ける4つのステージで構成。また、ステージごとに制限時間がある。
★観戦ポイント
 難所に応じてセンサーモジュールを変更し課題に臨む参加者たち。ロボットが次々に形を変えていきます。最大の見所は、ゴールでのパフォーマンス!
優秀、独創的なロボットにはベストパフォーマンス賞を授与。
 
ロボカップジュニア サッカーチャレンジ

<競技概要>
2対2のロボットで、10分ハーフで行う。
サッカーAは、壁に囲まれたフィールド内で、赤外線ボールをセンサーで追いかけ、ゴールを狙う。床にはグレー~黒に変わるシートが敷かれ、色の違いにより陣地を見分ける。
より高度な技術を要求されるサッカーBはフィールド枠が白線、床が緑カーペットになるなど、より本物のサッカーフィールドに近い。
★観戦ポイント:
縦横斜めに動く足回り、ボールをシュート・キープするドリブラーなどロボットの各機構に注目!サッカーBではロボットにカメラ、パソコンを積み、画像を認識する高度なロボットも登場も!?



ロボカップジュニア レスキューチャレンジ
<競技概要>
害現場の建物に見たてられたアリーナ内で、被災者を救出する競技。被災者は缶。
課題は大別して2つ。1つはライントレース。建物内のラインたどり部屋を進むが、途中に切れ目、障害物などの難所がある。もう1つは被災者救出。被災者を避難場所にまで運ぶ。
★観戦ポイント
 被災者の救出方法に注目!腕を回して抱えたり、上から輪を下ろしたり、2本の腕ではさんだり、その方法は様々。セカンダリの避難場所は高さ6㎝。ロボットが被災者を持ち上げる様子は、必見!


ロボカップジュニア ダンスチャレンジ

<競技概要>
ロ ボットがダンスや演技を披露する競技。ロボットの台数や大きさなどの制限がないのが特徴。
音楽に合わせて演技する「ダンス」、ストーリー性のある演技を披露する「シアター」の2つの部門がある。ロボットと人間のコラボレーショ ンを目指す華やかな競技。
★観戦ポイント
 演技時間2分以内という制限の中で、各チームが自由にテーマを設定し、観客に見せるための楽しいパフォーマンスを披露!ロボットの飾りつけや、背景、メンバーの衣装などにも注目。


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★トゥルースの視線(第58回)★
科学的リテラシー②
―メタ認知アプローチ―


『メタ認知』というのは、「認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。言い換えると、自分の行動や考え方、知識量、特性、長所、短所などを、別の次元から眺めて認識(モニター)すること」です。

和田秀樹氏(精神科医、認知心理学者)は、「これからのビジネスリーダーにとって一番重要な資質は問題解決能力(正しい決断ができること)であり、その高め方は、①幅広く知識を増やし、②それを使って推論し、③メタ認知により自分の状況を的確に把握することである」と述べています。

また、メタ認知は単に自分の状態を知るだけではなく、知り得たことから、自分がこれから何をしたらよいのか考え、より良い方向へ自分を変えていこうとする、自己修正能力(自己改造能力)も併せ持っており、これを「メタ認知的行動」と呼んでいます。

激動する現代社会の中でリーダーとして生き残るためには、この力が是非とも必要であり、これを繰り返していくことが自己の成長にもつながるのです。

このように、メタ認知は自己の認知活動を評価し制御するはたらきをもつため、人間を対象としたあらゆる学問や研究領域の問題と密接に関与しています。特に、メタ認知を構成している能力をいかに発展させていくかは、「教育の問題」です。また、自己の活動の評価は価値観や倫理観にも影響されるため、人格形成やコミュニケーションの問題とも密接な関係があります。

前回紹介した森本教授はこう続けています。

「メタ認知を基本としながら理科学習を子どもに進めさせるには、『知識の記憶を強いる』授業ではなく、『知識を構築させる』授業が必要である。こうした授業では、単純な知識の記憶ではなく、知識の習得プロセスを理解し、習得した知識を問題解決において自律的に活用する能力の形成が志向される。それは、PISAのいうリテラシーの形成に他ならない」

そして、「子どもが自然現象について理解するために、そこに隠された法則を追究すべく問題解決を図ろうとすること、言い換えれば見通しや目的意識意をもって学習に臨むこと、ということが先ず必要である。そして、見通しや目的意識をもって学習に臨むためには、予想や仮説が必要である。予想や仮説としての学習課題を明確にするためには、当然のことながらそのもとになる既有の知識や経験が必要となる。予想や仮説を検証、すなわち証拠となる事実を観察・実験から導き出すことにより、結果的に子どもの既有の知識は明確な根拠のもとで広がる。こうして、年齢に応じてもっている知識や経験に基づき予想や仮説をつくり、これを観察・実験を通して検証し、確かな根拠のもとに科学的知識を構築していく能力が形成されていくのである」と。

次回、具体的な指導法や学習法について述べたいと思います。

【参考資料】
『子どもの科学的リテラシー形成を目指した生活科・理科授業の開発』
(森本信也・横浜国立大学理科教育学研究会編著)

『学習活動におけるメタ認知の活用について~小学校での実践例をとおして~』
(中村祥一・千葉県総合教育センター)