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2011年10月15日土曜日

2011年10月

レゴ®ブロック宇宙エレベーター
クライマーレース2011@アゴラ(LASER plus 2011)募集開始!
11/20(日)に開催!
― Truthチーム、出場者募集!!  ―


来る11月20日(日)、一般社団法人 宇宙エレベーター協会主催『レゴ®ブロック 宇宙エレベーター クライマーレース2011@アゴラ(LASER plus 2011)』が、東京都立産業技術研究センター(お台場)で行われます。いよいよ募集が開始されました。(http://www.rika.com/archives/5547)

  昨年は、指定されたキットの部品だけでクライマーを製作し、「なっちゃん」のジュース缶を約5mの高さまで運ぶタイムを競う「SEキットクラス」と、レゴブロックで自由に製作しデザインやオリジナル性、コンセプトなどを審査員が評価する「無制限クラス」が行われました。
当アカデミーからは「SEキットクラス」に4チームが参加し、3位・4位という優秀な成績を収めました。
  今年は、主に上昇スピードを競う「SE キットクラス」と、アースポート(地上)から宇宙ステーションまで規定時間内に人形を何人運べるかを競う「スタンダードクラス」の2つの競技が用意されています。後者は革新性や堅牢性も評価され、大会当日発表される課題(スペシャルミッション)も付加されるとのことです。

  今年の夏期特別授業で「宇宙エレベーター」の授業を行いましたので、関心を持っている生徒も多いかと思います。「LASER plus 2011」の出場者を募集し、当アカデミーのチームを組んで挑戦しませんか?日頃の学習の成果を発揮できる機会であり、大会出場経験は今後の成長のきっかけにもなるかと存じます。


<大会開催概要>
名称: 「レゴ®ブロック 宇宙エレベーター クライマーレース2011@アゴラ」
略称: 「LASER plus 2011」
日時: 2011年11月20日(日) 10:00~17:00
会場:東京都立産業技術研究センター 中2F イノベーションハブ
(東京都江東区青海2-4-10 URL http://www.iri-tokyo.jp/ )
内容: LASER競技会(SEキットクラス、スタンダードクラス)、宇宙エレベーター解説、展示
*LASER plus 2011は(独)科学技術振興機構主催によるサイエンスアゴラ2011出展催事です。
参加対象:小学校4年生以上の学生、一般の方で個人または団体。
参加費:無料
参照URL:一般社会法人宇宙エレベーター協会  http://jsea.jp/
サイエンスアゴラ  http://www.scienceagora.org/


<「LASER plus 2011」トゥルース・チーム出場者募集概要>
■応募資格:当アカデミー在籍の小学4年生以上
      ・11/20(日)大会に参加できること
      ・写真・動画の撮影・掲載及び免責事項に同意できること
      ・活動日(4日)の内、2日以上出席できること
■申込締切:10月22日(土)
■活動日:10/29(土)・11/5(土)・11/12(土)・11/19(土)
■参加費:1回1,000円


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「ロボットの鉄人2011」活動報告
― サッカーでソレノイドシューター製作!
レスキューで新センサー搭載! ―


9月23日(金祝)~25日(日) の3日間、川崎市民プラザ(川崎市)においてロボカップジュニア強化合宿『ロボットの鉄人2011』が開催されました。
ロボットの鉄人は、世界大会出場経験を持つ大先輩と昼夜を共にし、ジャパン、世界で通用する技術、研究姿勢を身につける強化合宿として2008年より行われ、毎年多くのジャパンオープン、世界大会チームを誕生させています。

  4回目の開催となる今年は、新たにサッカーAオープンウェイト/サッカーBチャレンジ対象の講座も開催。サッカーAチャレンジ8名、サッカーAオープンウェイト/サッカーBチャレンジ4名、レスキュー12名、レスキューベーシック(初級)2名の合計26名が参加しました。


  大きなルール変更から3年目の大会を迎えるレスキュー。年々出場ロボットの完成度が高くなってくる中、それでも勝ち進めるように、NXC(C言語に似たテキスト言語)や新たなセンサーを研究する講座を開催。ジャイロセンサーと加速度センサーの機能を併せ持つ「慣性センサー」を使って、ロボットがフィールドのどこにいるのか、どの方向を向いているのかを検知する課題に取り組みました。参加者たち積極的に新たな技術を取り入れました。

    サッカーオープンウェイト/サッカーBでは、インスタントカメラのフラッシュの増幅回路を使った強力ソレノイドシューターの制作、グリーンカーペットに対応する超音波センサーを使った位置制御など、全国のハイパワーマシンに対抗するマシンを目指し活動を進めました。

  夜間には、宿泊部屋にフィールドを持ち込み、深夜まで調整、試合を繰り返しました。鉄人達も深夜まで指導に徹し、参加者達に世界大会を目指すものの心構えを行動で示しました。参加者達のその熱心なその姿に、1つのことにこれだけの時間集中し夢中になって取り組めるのかと驚かされました。


ロボットの鉄人2010から、3チームがトルコイスタンブル世界大会進出チームが生まれました。今年は、どのような活躍を見せてくれるか期待が高まります。


★関東各ノードでエントリー開始!

関東ブロックの各ノードで今月からエントリーが始まっています。
関東ブロックの詳細は、以下のHPで。
http://rcjj-kanto.org

★10/29(土)-10/30(日)産技祭でトゥルースチームが出場!

都立産技高専・品川キャンパスの文化祭「産技祭」が、10/29-30に開催されます。
トゥルースOB部員も多い同校ロボカップ部が、サッカー(29日)、レスキュー(30日)の競技を開催。
トゥルースチームが招待されました。
楽しい学校祭も楽しみつつ、ぜひ、競技の応援にもいらして下さい!
http://www.metro-cit.ac.jp

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★トゥルースの視線(第63回)★
― スティーブ・ジョブズ死去  ツールが持つ力 ―

 「Appleは先見と創造性に満ちた天才を失いました。世界は一人の素晴らしい人物を失いました。スティーブを知り、共に仕事をすることができた幸運な私たちは、大切な友人と、常にインスピレーションを与えてくれる師を失いました。スティーブは彼にしか作れなかった会社を残しました。スティーブの精神は永遠にAppleの基礎であり続けます。(http://www.apple.com/jp/stevejobs/)」 

10月5日、米アップル社スティーブ・ジョブズ氏(享年56歳)の死は世界に深い悲しみをもたらしました。

  MacOS、iMac、iPod、iPhone、iPad…、次々と生み出される、圧倒的に素敵なデザインとワクワクするような新しい機能を持つアップル社の製品は、私たちの生活を、社会を大きく変える原動力になってきたことは誰もが認めるところではないでしょうか。
最近ではタブレット端末iPadの出現が印刷業界や出版業界において電子書籍化を一気に加速化し、ある調査では日本の先生の約7割が教育現場への導入に前向きな意向を示しているとのことです。

様々な端末器は所詮単なる「ツール(道具)」かもしれません。しかし、この情報化社会において、技術革新による新たな「ツール」の発明が人間生活に与える影響は計り知れないものがあるのも事実です。

  当アカデミーのようにHands-on-learning(ハンズオン・ラーニング:ペーパーには依らず具体物を用いて行う直接体験型の学び)を実践する場においては、教材は大切な「ツール」です。かつては玩具でしかなかったレゴブロックがマサチューセッツ工科大学メディアラボとの共同開発によって、科学技術教育の教材に生まれ変わりました。

1998年レゴ社製ロボット製作キット「マインドストーム(Mindstorms) 」の出現によって、世界の教育現場にロボットを教材とした授業が導入されるようになり、世界大会まで開催されるロボットコンテストも生まれました。『Mindstorms』は元々、「コンストラクショニズム」という教育理論を提唱しているシーモア・パパートが自身の理論と実践を記した著書の題名です。「ツール」が教育の変革を強くサポートした典型的な一例ではないでしょうか。

  私共は、レゴ社の教育用ブロックだけでなく、リトル・ダビンチでも、優れたハンズオン教材の備えるべき条件は以下のように考えております。
1)色やデザインの見た目が魅力的であり、その教材が対象とする年齢の子供たちに楽しそうに感じられること
2)素材が安全であり、手で触った感触がいいこと
3)オープンエンドの学びが実現できること
  (たった1つの正解が予定されているのではなく、多様な解答が実現できること)
4)操作の難易度が対象年齢に合っており、操作にストレスを感じさせないこと
5)これらの条件を満たし、教材自体が子供の試行錯誤を支援するものであること

  ジョブズ氏のように圧倒的に革命的なツールを私共が自らの力で生み出していく能力はありません。せめて、これらの教材(ツール)を有効に使って、「コンストラクショニズム」に基づいた教育が実践できるように授業案を練り、実践していくことが私共の使命であると考えております。