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2011年4月15日金曜日

2011年4月

ロボカップジュニア2011ノード大会結果報告!
-全26チーム、38名が関東大会進出-


 去る4/3(日)に神奈川西東京ノード大会、4/10(日)に東東京ノード大会が川崎生涯学習プラザ(武蔵小杉)において開催されました。当初大会は、3/20、21に開催を予定されていましたが、東日本大震災の影響で予定を延期しての開催となりました。
神奈川西東京には日吉校の9チーム、東東京には練馬・飯田橋校の全25チーム(卒業生含む)が出場し、熱戦を繰り広げました。

  各大会とも開会式において、東日本大震災の被災した方々に1分間の黙祷を捧げ、今自分達にできる精一杯のパフォーマンスをすることを誓いました。


  近年苦戦を強いられたきたサッカーチャレンジでは、世界大会で通用するロボット製作を目標に「自作マシン製作講座」を昨年よりスタート。同講座参加チームが、神奈川西東京ライトウェイト(プライマリ)優勝、ライトウェイト(セカンダリ)優勝、東東京ライトウェイト(プライマリ)準優勝、ライトウェイト(セカンダリ)優勝と、一定の成果を上げました。

  昨年、当アカデミーより世界チャンピオンを輩出したレスキューチャレンジでは、授業内でもライバル同士、レベルの高い活動が行われています。両大会合わせて15チームが関東進出を決めました。


  ダンスチャレンジでは、完璧な演技とまではいかなかったものの、3校の代表全チームが関東進出を決めました。


  当アカデミーより24チーム、卒業生チームを2チームを加え、全26チーム、38名が4/24(日)に埼玉大学で行われる関東大会に出場し、ジャパンオープン、トルコ・イスタンブール世界大会を目指すことになります。

  期日の延期、会場の変更等で、慌しく開かれた大会ではありましたが、例年より多くの父母スタッフからご協力いただき、大きな問題もなく無事終了できました。引き続き子ども達の大いなる挑戦に応援お願い致します。


■関東ブロック大会 開催概要
【日時】4/24(日)
【場所】埼玉大学(埼玉・南与野)

■ロボカップジャパンオープン2011大阪 開催概要
【日時】5/3(火祝)~5/5(木祝)
     ※ジュニアは5/4に予選、5/4決勝
【場所】インテックス大阪(大阪市・南港北)

     ■神奈川西東京ノード

     ■東東京ノード

     ■関東ブロック


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春休みサイエンス講座2011
―理数の楽しさ・感動を体験! ―

この春休みにリトル・ダヴィンチ理数教室『春休みサイエンス講座』を開催し、多くのみなさんに参加していただきました。

『算数講座』の「形よ、大きくなーれ!」(新年中・新年長)では、パターンブロックという算数ブロックを使って基本図形を2倍・3倍に拡大することに挑戦し、初めてのブロックに皆、熱中。小学高学年から中学生になって図形を学習するときに、この楽しかったことを思い出してほしいと願っています。
「ペントミノゲーム」(新小1~新小3)では、正方形を5つ組み合わせたペントミノ12種類を作りましたが、図形センスの高さには驚きました。また、ペントミノを使った図形づくりには皆真剣に没頭し、その粘り強さにご父母の皆様は感心していました。


『科学講座』の「液体の探検」(新年中・新年長)では、液体の分類や混ざり方を研究。液体の変化を夢中になって観察する姿に、幼いころに五感をフルに使って観察することがいかに大切かを改めて感じました。
「ビタミンCテスト」(新小1~新小3)では、ビタミンCが多く含まれている果物を調べる過程で、実験による比較にとって、どのような条件が必要かを学び、実践しました。実験結果に驚き、最後には自分たちで作ったオリジナル・ビタミンCミックスジュースで乾杯!

科学も算数も幼い頃は皆好きなのに、学年が上がるにつれて好きな人が減ってしまうのはなぜだろう?と思う程、発見と感動の講座でした。知的好奇心と探究心をいつまでも豊かに楽しく育てることが、『リトル・ダヴィンチ理数教室』のモットーです。

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ロボット・ベーシックⅠファイナルチャレンジ 
-「新SASUKE」結果発表!― 


3月13日(日)に川崎生涯学習プラザ(武蔵小杉)において全校合同、ロボット・ベーシックⅠファイナルチャレンジ「新SASUKE(サスケ)」を開催いたしました。

ロボット・ベーシックⅠでは、1年間プログラミング制御の基本となる、モーター制御、センサーの基本的な使用方法について研究を進めてきました。その成果を試す卒業課題となるロボットコンテストです。

  例年は、飯田橋校で開催してきましたが、今年は等アカデミーのロボカップジュニア合同練習会と同日、同会場にて開催しました。まじかでロボカップに向けて調整する先輩達の姿を見て、刺激になったようで、例年以上に熱心に調整取り組む姿が見られました。

  優勝は日吉校-宮﨑J君(小5)が勝ち取りました。ベストパフォーマンス賞には、応援して下さったご父母の方々の投票により、飯田橋校-駒場H君(小3)が選ばれました。


今大会は皆、精一杯調整し安定したパフォーマンスを披露してくれたものの、パフォーマンスではモーターで単に何かを回転させるという単純なものが多かったことが少し残念です。

これからは、人を楽しませる気持ち、より新しいものに挑戦すること気持ちも持って頑張ってもらいたいと思います。今後の活躍に期待しています!

 
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★トゥルースの視線(第59回)★
― がんばろう、日本!日本の光明はどこに? ―

3.11は日本人が永久に忘れられない日になりました。誰一人予想すらできなかった世界最大級の大地震と、それに次ぐ最大23mにも達したと言われる大津波で、一瞬にして街は瓦礫と化し、想像を絶するほどの多くの命を奪っていきました。
それに加えて、福島第一原発の大事故は、原子力史上最悪の旧ソ連チェルノブイリ原発事故(19869)と同級の国際的な事故評価尺度(INES)で「深刻な事故」とされるレベル7に引き上げられました。太平洋戦争以来、日本が経験したことがない未曾有の大惨事が起きてしまいました。

東京や神奈川に住む私たちも計画停電や交通マヒ、水や物資の不足を初めて経験しました。3月に予定されていたロボカップジュニアの神奈川・西東京ノード大会(日吉校生徒参加)、東東京ノード大会(練馬校・飯田橋校生徒参加)も、その上位大会となる関東ブロック大会も中止となりました。そして、未だに毎日頻発する余震のたびに胸に去来する不安感、いつ終結するとも、どこまで深刻化するとも分からぬ原発事故への漠然とした恐怖感が、私たちの心に重く憂鬱にのしかかってきます。

「こんなに犠牲者が出ている中でのイベント開催は不謹慎ではないか?」「また災害が起きたらどうするのだ?」という自粛ムードで覆われた中、私が委員長を務める神奈川・西東京ノード運営委員会では、延期開催を決定し去る4/3(日)に実施いたしました。そして、東東京ノード大会も4/10に無事開催されました。

運営委員会の責務は大会を開催することにあります。また、ロボカップジュニアは単なるイベントではありせん。教育活動の一環なのです。

明日を夢見る子供たちが自分たちの目標を目指して精一杯頑張っている姿は、大人たちの気持ちを明るくし、希望を見出させてくれます。これからの日本を築いていく子供たちの真摯な活動を万難を排して支援していくのが、大人の使命だと考えたからに他なりません。努力している子供たちを考えると、ジャンケンくじ引きで上位大会推薦者を決める訳にはいきません。

今後日本の経済はどうなるのでしょうか?工場が壊滅したり交通が遮断してしまったところもあったでしょう。電力供給も不安定になり、思うように生産が追いつかなかったり、技術開発の余裕がなくなったところもあるでしょう。国際競争力が低下し、経済が長期に渡って低迷しないでしょうか?放射能物質による汚染が広がった場合、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の締結に向けて進んでいる中、食糧自給率はどうなっていくのでしょうか?

今、日本は苦難の時を迎えています。時には歴史の教科書に答えが出ていない難問すら沢山あります。この複雑化した難問を受け継ぎ、解いていくのは次の世代を担う子供たちです。「希望に向けて逞しく歩んでいく子供たちこそ、日本の光明だ」と思わざるを得ません。今こそ、新しい世界の創出に必要な能力を育てる教育が重要であると痛感しております。

※予定しておりました「科学的リテラシー③」は次回掲載いたします。